そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

岸辺露伴 ルーヴルへ行く

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)

B5サイズで2800円ッ!
そんな大きいと思わなかったんでちょっとビックリしたけど、よく考えたらオールフルカラー漫画だし、その方がうれしいよね!
スゲー堪能した!スバラシイ!
話が話だけに、岸辺露伴が主人公とはいえジョジョ臭はほとんどなし。億泰と康一はちょこっとだけでてくるけど背景みたいなもんで。仗助にいたってはリーゼントの先っぽだけw
露伴先生の青年時代に端を発した「この世で最も黒い絵」に関しての謎を追うミステリーサスペンス。ある意味2時間ドラマ的。露伴先生主人公でこのシリーズでまたなにかやって欲しいくらい(笑)
フルカラーと言っても全体が3つに分かれてて、過去の話はセピア調、パリ、ルーブルについてはピンクっぽく、倉庫に降りてからのホラー展開はブルーグリーン調になってるんで疲れなくて見やすいです。巻末のインタビューでも荒木先生は意識してそうしたって言ってるけど、普段あんなにも毒々しい(いい意味でw)カラーリングでイラストを描いてるのに、やはりそういう部分のセンスは良い!
表紙を「フランスだからトリコロールにした」と言われても…とは思うけど(笑)なんて毒々しいトリコロールw
しかし過去の話では、荒木先生には珍しく甘酸っぱい、というより相当団地妻的なエロスが感じられるんだけど、さすがに寸止めだなあと思ってたら、巻末インタビューで軽く「描かれてないところで変なことしてたかも」って言ってるのが(笑)そういう意味だよねー?w
本当はオリジナルキャラでという話だったらしいけど、露伴先生は番外編も何本かあるし、一応スタンド能力で切り抜けてるから露伴先生である意味もあるんで、特にこういう「ジョジョじゃない」話でも違和感は全くないかな。
仏語版ってのもちょっと気になるけどとりあえずは読める日本語版で。荒木先生の絵は仏語が乗ってても美しいと思うんだ。でも表紙は普通に洋画集っぽく横文字が乗ってるより縦斜めに日本語が配置されてるほうが「荒木飛呂彦の世界ッ!」って感じ。
昔個展やったのもパリだったよね?(ちょっと本気で見に行きたいと思った)ルーブルで紹介されたり、「日本の漫画」としてこれが世界に紹介されるのは大変に喜ばしく誇らしことだと思うんだよ。インタビューでもそのことにはこだわって無理を通してもらったといってるけど、まったくもって正しいです。
巻末のインタビューも面白かったし、ルーブル全面協力というだけあってその特別感のストーリーへの組み入れ方も上手いな。やっぱ普段見られないところは見たいよねえ。
フランスはまだ行ったことないから(生きてるうちに行けるかどうかもw)ルーブルには行ったことないんだけど、この怪しい雰囲気はすごく伝わってくるよなあ。まさにルーブルの奥には歴史の闇があるって感じ。アメリカとかよりもなんだか湿っぽい感じでw *1
しかし奈々瀬さんは相当エキセントリックすぎて、引くよなあ普通は。あの彼女に惹かれる露伴先生はやっぱり相当アレだと思うな(笑)結局彼女は怨念?幽霊?誰かに取りついてた?その割に携帯使ってたりいろいろ現代的w 着物の色柄が美しかったなあ、荒木先生はやっぱりセンスいい。

*1:関係ないけど、きっとスミソニアンやメトロポリタンにそういう感じがないのは、インディ・ジョーンズやナイトミュージアムのせいだと思うんだw