そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

タイムスクープハンター シーズン3 #9「維新ロマンス英語塾(明治時代)」

http://www.nhk.or.jp/timescoop/
 
ただ一緒にいて楽しいのは「恋」だよ、健吉!
なんというか、そんなんつもりはまったくなかったのに、5時間待ってた健吉のところに、仕立ててもらった着物を着て走ってくるレイチェルを見た瞬間、涙がどーっと出た!なにこれ(笑)
超ロマンスというかドラマチック展開というか、ヤバいよこの脚本と演出、上手すぎるw
サブタイ通り、明治の頭に英語を習う若者たちのところにネイティブのアメリカ人女性、しかも若くて美人がやってきてほんの一瞬英語を教えてくれた、そしてちょっとだけ個人的に縁あったことで楽しいひとときを過ごしました‥‥‥ってだけの話だよなあ。
まあ19歳の美人と20歳のそこそこイケメンの若者なら当然恋にも落ちようってもんだろうけど、それをなんとか成就させようとも思わなかったのは、やっぱりその時の「世間」がそうだったってことなんだろうなあ。日本人が外国人をなんだかわからない「異人さん」として接するのと同じように、外国人だって仕事で来日してはいても、日本の文化を知ろうともせず知ることもなく帰っていく人達のほうが多いんだろうなと。そんな中で「恋」だけがその境界線を取っ払うものなんだよな。なんと美しいテーマ!
話の構成自体もすごく上手くて、今の現代日本人から見る江戸〜明治時代って、当時の外国人から見る視点とほぼ同じ‥‥らしいからね。時代考証にはあんま詳しくないけど、当時の欧米諸国と比べてみても江戸時代の文化程度って本当に高くて、一見外国のほうが文明度や社会構造・産業においては発達してんだけど、実は一般人も含めた識字率や社会システムの完成度や文化度では江戸の町ってほとんど世界一なんだよね。(世界一でよかったっけ、ざっくりとはいいんだよね)外国は一部の特権階級や貴族たちだけが文化度が高くていい暮らししてただけだから。
まあそれはともかく、そういう視点での江戸の町の紹介と、健吉が外国人居留地に潜入するってことで、学んだ英語の習熟度を測るという意味での見せ方の上手さというか。
そして無事難関を突破したのにレイチェルには会えず、馬車道の茶屋で待ちぼうけか‥‥?と思ってたところに、彼女がわざわざ着物を着つけてもらってやって来るって! (´;ω;`)ブワ
いやなんというか、着物だけもらってもしょうがないじゃん、着付けができなきゃと思ってたからさ。
しかもだってさ、待ってる間の健吉の心情を勝手に代弁するなよ沢嶋〜wとか思いつつ、5時間待ちぼうけってもうダメかなーとか思ってたからなあ。なんという奇跡(健吉的に?)
そして結局その恋は実らず(ちょっとくらいは期待してたけどさ)、それぞれ連絡がついたのが50年後って!あーいや、男女じゃなくてもそれはこの時代のドキュメントでもよく聞く話だからいいんだよ。それぞれが淡い恋心を胸に抱きつつ、そもそも結ばれるとは思ってないからこそ青春のいい思い出になるんだろうし。
写真だって、複製のきかないその1枚だけだからいいんだよなー。
こういう思い出っていいよなあ。マディソン郡の橋かw 距離が遠くて簡単に連絡が取れないこそのロマンスとドラマチックさ。あこがれる〜〜 (*´▽`*)
なんというか、「恋愛ネタ」と「ロマンス」は、つくづく似て非なるものだということを痛感した話であった。胸がホンワカするw
 
そういや明日(というか本日の夜中、日付的には金曜日)からタイムスクープハンターシリーズ3の再放送ですよ!見逃したかいもこれでコンプリート!毎週ハラハラドキドキアゲインだよ!絶対面白いから録画してでも見るべし。

  • 再放送決定![総合]毎週金曜 午前0:45〜1:28(木曜深夜)第一回:7月29日(金)「のろしを上げよ!」