そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

それでも、生きてゆく#7「心の闇について…」

http://www.fujitv.co.jp/ikiteyuku/index.html
脚本:坂元裕二 演出:並木道子
 
文哉のスイッチは「生まれてこなければよかった」かあ‥‥
というか、結局文哉の問題は「治ってない」ってことだよね。医療少年院の治療がどういうプログラムなのかはともかく、「抑える」訓練はできても「治す」ことはできないってことなのね。まああと、少年院の先生たちの言ってることが本当なら、5歳の文哉少年が抱えた心の闇って、どうしてそうなったんだろうとしか言えないんだけど。それは家族を壊す程のものだったのかな。本当にわからないよ。わからないから心の闇なんだろうけど。
でもそうやってなんかスイッチ入ったせいで子供を殺して、悪いと思ってないから(なんでそうなのかは別の話なのでとりあえずスルー?)反省なんかもちろんするはずもなくて、かといってそういう境遇だったことで自分を被害者だと思ってるわけでもなく、ものすごくそれが当たり前のように雪恵(酒井若菜)が階段から落ちるようにし向けてしまうとか、逆に文哉が気の毒になってきた。というか、雪恵が文哉に惹かれたのはそういうとこなんだろうけど、思った以上に闇が深かったってことか。
というか、そんな人間の心の闇(日記)を覗いてしまった雪恵の受けた衝撃を考えると、それも怖いし可哀想だよ。
毎日井戸に水が満たされてるとか、干上がってるとか、そして金魚か。他の人間がみんな金魚で金魚鉢でっていうイメージの美しさが怖すぎる。
そんな状態で毎日を送っている文哉が「それでも、生きていく」っていうことをどう思ってるのかわからない。自分が生まれてきたことの意味が分からないのに、人を殺して、それでも生きていくと思えるその気持ちがいったいどういう気持ちなのかも。生きる意味が分からなくて、日々誰かを殺したい衝動にかられても、それでも生きていかなきゃいけないんだろうか?生きて行くのは生まれてきてしまったからだとしたら、何ために生きるんだろか。それを問い続けることに意味があるんだろか?

それにしても酒井若菜は相変わらず上手いなあ。あの微妙にはすっぱで投げやりで薄幸な感じが上手すぎる。このドラマ上手い人しか出てこねーw
それにしても文哉は、悠里ちゃんがいなくなったって聞いて外に行くのにどうして金槌持って行くんだろう。なんのつもりで持っていったんだ?怖いよ。結局紗歩を殺したの?真岐を殺したの?お父さんは間に合わなかったの?洋貴は文哉を殺すの?
いろいろ怖い展開になりそうだけど、雪恵の話を聞いた響子が双葉の謝罪と洋貴への気持ちをちゃんと受け止めて、お互いのことを考えてって言ってくれてよかった。本当に。
でもそんないい流れもダメになっちゃうのかなあ‥‥