そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

未来日記-ANOTHER:WORLD-#1

http://www.fujitv.co.jp/mirai-nikki/index.html
シリーズ構成:渡辺雄介 脚本:桑村さやか 演出:並木道子
 
原作はえすのサカエの「未来日記」ということですが、原作もアニメの方も見たことなし。タイトルだけは聞いたことあるってくらい。アナザーワールドって言うからには別の話なんだろね。
携帯絡みってことでなんとなく「東のエデン」とか思い出したけど、こっちの原作のほうが早いのね。まあコンシェルがいるようなセレブケータイってわけでもないしw

でも岡田将生剛力彩芽のドラマなら何としてでも見ねばならんのだが、なんとなく見る気になれなくて1週間遅れ、しかし見たら見たで視聴続行しようかどうしようかというレベル。
しかし設定とかお話がおかしいわけじゃないっていうか、こういう話だ思えばまったくそこは気にならないんだけど、これ脚本レベルでストーリーはオカシイだろと途中から気になってしょうがなくて、後半のアクションシーンとか(これはこれでオカシイところ満載なんだけど)まったく楽しめなかったよ。と思ってたらまた渡辺雄介絡みだし!もうこの人本気でやめて欲しいなあ。脚本家は別の人だけど構成の問題でもあるからこれは渡辺さんの責任だよなーと思ったり。
何がかというと、一番気になったのは作劇上の当然のお約束、ある意味脚本的なイマジナリーラインの問題というか、普通はドラマを見てる視聴者がメタ視点で知ってることを劇中の人物たちが知ってるとは限らないってことなんだよ。だけどこのドラマって、視聴者が見せられたものを当然の前提として話が進んでるから、その行動の意味不明さの違和感に尽きるんだよな。
何かを見落としたという可能性、もしくはそれで補完できた可能性はあるけど(もちろんながらでなくちゃんと見てた)、一番おかしいと思うのは、アイスピック殺人鬼が狙ってる被害者が限定携帯を持ってるってことと、主人公の新太が狙われることに何の関連性もないってことなんだけど?
ただドラマ上でその情報が並列に展開されただけで、新太が未来日記で予告された未来が実際に起こることとそこに殺されるということが予告されただけだし、そもそも殺人犯だと怪しんでる友達がいると予告されたから行った場所にアイスピック持った殺人犯がいたから狙われたって、順序としておかしいよね。じゃあ行かなきゃいいじゃんって話だし、その予告された運命が変えられるって直後に見せてるし。
ドラマ的な展開で冒頭から狙われた新太がいて、過去に話を戻して‥‥という手法というか見せ方は一応破綻なくちゃんと回収できてるから、流れで見せていく上での誤魔化しだと思うんだけどさ。ストーリーを普通に見て劇中情報を拾って、展開に合わせて組み合わせて物語自体を楽しむという当たり前のスキルを根本から覆すバカ向けの脚本。あとたぶん限定携帯絡みの連続殺人ってことと犯人がサウスポーだってことは発表されてないはずだろうけど、それ以前の話だな。
そしてヒロインと思われる由乃のストーカーの理由は(あれは何をどうやっても単なる頭おかしいストーカーです)未来日記だってわかったけど、その由乃の強さとか、由乃に逃がしてもらってる新太ってのはまったく理解できません。まあ助けてくれた見知らぬ女の子が特殊能力持ちだとか格闘技の達人だったという可能性は無きにしもあらずだけど、それ以前にまずその女の子を置いて逃げる大学生って時点でねーだろよ。原作では主人公は中学生みたいだから、新太のキャラ設定といいありがち展開としてはありがちだけどさあ。それは(ヒドいって意味で)ないと思うのよ。
新太のお父さんにしてもだけど、意味がわかりません。新太が死ぬ運命を逃げ続けることによって書き換えて、最後は代わりにお父さんが殺されました‥‥って、それは「運命を変えること」じゃないと思うんだ。しかもあれ、死体どうなったの?そもそもデウスとかいうやつの作った幻なの?意味わかんねー。いいけど新太はもっと悲しめよ。いやまあ、どう見ても現実だとは思えないけどさw
細かいツッコミしたらキリなさそうだけど、とにかくそういう一番根本的なとこが気になってイライラして剛力ちゃんのアクションもまったく楽しめなかったんで、マジでホントに次からどうしようかなあ〜というね( ´∋`)