そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ロボット

http://robot-movie.com/
監督:シャンカール

なんかいろんな意味でスゴかった。ハリウッドB級とは違う方向のバカ映画だった。面白かった(笑)
というかインド人がCGを使うとこうなるのかーって意味では予想外だし、邦画じゃとても真似できないあのセンス。あれはスゲェ(笑)
そして初っ端からテロップで「スーパースター ラジニカーント」って、タイトルより先に大げさに出てきて、ああインド映画(笑)
なんというか三池崇史が撮りそうなバカ映画ではあるんだけど、三池監督だとここまでちゃんとした映画(笑)にはならないかなって感じ。オレの印象では邦画だと「ハンサム★スーツ」に限りなく近いと思う。たぶん間違ってない(笑)
ロボット物だからか、インドイメージもこの映画だとすごく都会で、モブの登場人物がサリー着てなかったらうっかりすると舞台はアメリカかと思うくらい。いやまあ、インドってそういう意味では生活レベル高いんだよね。頭脳レベルも日本よりずっと上だしw
ロボットのチッティを作ったバシーガラン博士(ラジニ二役)のキャラは科学者っぽい横暴さと、あとわりと真面目キャラなせいで今ひとつ共感しづらいけど、その分チッティに肩入れするようになってるし、博士の婚約者であるヒロインのサナも、チッティの求愛に惑わされることもなく(ハリウッド映画だとありがちなロボットの方を好きになるような展開もなく)博士に一途だしラブラブだし、しかも性格もとてもいいし、彼女が出てくるだけで画面も華やかだし(しかも彼女のPVのごときカメラワークとかw)わりとその辺は真っ当。その分チッティの暴走がちょっと可哀想な感じに思えてくるし。
まあロボットが感情をもって悩むってとこでは「アンドリュー〜」みたいな哲学的要素もなくはないというか、そこら辺は「恋」というくくりで済ませてるけど、最後もちゃんとそういう方向でまとめてるし、いい話っぽくはあるよ。チッティが自分で自分を分解するとこはちょっと泣けた。

でもまあ、感情を持ってしまったロボットが時には間違うことやルールを破ることを教えられ、しかも個人的な恨みで殺人プログラムを施されちゃったということでお咎めはなしってのも、あれだけ人死んでるしひどい被害だと思うから普通に考えたらそれじゃ収まらないとは思うけど、まあいいか。
間違ったのは感情を持ってるからだし、それをちゃんと認めて自らを正すことが出来るのもたぶん感情があるからだよね。そしてロボットはそういう間違う要素を取り除くことができるけど人間は出来ない‥‥ってのは、まあ深く掘り下げるといいか悪いかでいうと哲学的な話になるけど、そこはそんなに突っ込んでないし、まあいいかと。
まあそれよりも、とにかく派手で楽しいダンスあり歌ありのパフォーマンスがスゴい。さっすがインド映画!
そしてヒロイン、サナ役のアイシュワリヤー・ラーイが美女すぎて、ものすごいお得感アリアリ。画面に出てるのを見てるだけでなんか幸せにな気持ちになるくらいの美女って!
つか今ググってみたら、アイシュワリヤー・ラーイって1994年のミスワールドらしいけど、って38歳!?と聞いてまたビックリ。えー!( ゚ A ゚;)だって劇中で大学生の役だった‥‥よ?医学系だとしても20代半ば?どうみても38歳には見えないよ!ナンテコッタイ!
そしてラジニカーントももうすでに60過ぎてるって‥‥アリエネー(笑)
どう見ても50手前の中年男。つかダンスとかアクションとかスゴいんですけど‥‥ぼんやりw
そういやラジニの「ムトゥ 踊るマハラジャ」ってもう17年前の映画だったんだね!その頃まさに40代半ばかーと思うと、本当にインド人スゲェ。
とにかく爆笑する程ではなかったけど、十分「えー!?そんなのありか?」で楽しめるし、まあアイシュワリヤー・ラーイを見るだけでも十分目の保養で元が取れる映画ではないかと(笑)
やっぱりインド映画は何がスゴいって、確実に観客が見たいものを見せてくれてるっていうとこがスゴいなあと思った。だってスーパースターラジニよりも、ヒロインのアイシュワリヤー・ラーイを思いっきりカメラ目線のドアップスローでじっくり見たいよな(笑)もちろんラジニのアクションも見たいしダンスも見たいけど、アイシュワリヤー・ラーイのコスプレもどきを見たいよな(笑)こういうのって、しがらみ多いハリウッドや日本じゃ難しそうなバカ乗りって気がするよ。だからなんとなくハンサム★スーツな感じかなあと(笑)