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舞台『ロミオ&ジュリエット』

http://www.rj-2012.com/
公演期間:2012年4月29日(日) 〜5月27日(日) ※ 5/22(火) 17:00〜 公演分
会場:赤坂ACTシアター
原作:ウィリアム・ シェイクスピア
上演台本:青木豪
演出:ジョナサン・マンヴィ
出演: 佐藤 健・石原さとみ石野真子姜暢雄長谷川初範キムラ緑子橋本さとし賀来賢人菅田将暉・尾上寛之 他

■あらすじ
14世紀イタリアの都市ヴェローナ
この都には、モンタギュー家とキャピュレット家という二つの敵対する名家があり、その争いはしばしば街の平穏を破っていた。
モンタギュー家の一人息子ロミオはある夜、友人たちに誘われ、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込む。そこでロミオは可憐な少女ジュリエットに出逢い、二人は運命に導かれるかのように瞬く間に恋に落ちる。
だがジュリエットは、仇敵キャピュレット家の一人娘だった……。
互いが仇同士であることを知った二人は、彼らの恋が暗い闇に覆われていることを察しながらも、その燃え上がる想いを止めることができない。ロレンス神父の助けを得た二人は密かに結婚の誓いを交わし、ロレンスは彼らの純粋な心が両家の争いに終止符を打つことを期待する。
しかし、その直後、ロミオは街頭での争いに巻き込まれ、友人マキューシオを殺された慟哭ゆえ、ジュリエットの従兄弟であるキャピュレット家のティボルトを刺し殺してしまう。憎しみの連鎖が生んだ暗い渦の中に巻き込まれていくロミオとジュリエットの運命はやがて──。

 
何の前情報もなしに見に行ったんで、こういうちょっと変わった演出意図のあるものだとは思いませんでした。
変わってるというか、あらすじは「14世紀の〜」だから原作準拠なんだよな。でも衣装は現代風。ロミオはブルーの革ジャンにパーカー(笑)現代劇というわけでもなく、見た目が現代風ってだけの中世のラブストーリー。ちょっとビックリしたけど面白かったし見やすかったんで全然OK。
むしろイイ、とてもいい演出。
そこら辺がとても斬新ってことなのかな?舞台ってあんまり見ないけど、こういうパターンってたぶんこれまであんまりないよな?
つーか、タケるんて絶対そういうコスチューム系似合わないと思うから、本当にこれでよかったと思うw
席はかなり前の方だったんで表情までよく見えて、サイド側だったんで全体もよく見えた良席でした(*´∀`*)

ストーリーは今更というか原作読んでなくても知ってるくらいなんだけど、最初に登場人物が全員舞台に出てきて、ロミオとジュリエットがあらすじを語るという、これもなんか斬新。というかこの時にみんな普通の衣装着てるから、「あれー?」と思ったんだけど。
内容はと言うと、なんかもうメチャクチャDQNなラブストーリー?だった(笑)まんまだけどw
石原さとみがやたらたくましくて押しが強くて奔放で一途な電波女ジュリエットで、佐藤健はナイーブで中二病、しかも短絡的で情熱的な青年ロミオ。むしろ突っ込みどころ多くて困る(笑)
というか、一目惚れで恋に落ちてからの展開が早すぎて、仇敵どうしの禁断の間柄のラブストーリーだってこと忘れるくらい(笑)本人たちはそんなことたいして障害だと思ってないっぽいし、あれよあれよという間に話進むし(^_^;)
んで、タケるんに関しては今まさにこれが最新の佐藤健なんだけど、今23歳だよね、雰囲気は昔とそう変わらなく頼りなげな少年っぽさなんだけど、顔つきは精悍になってるし、脱いだら筋肉すごかった。お腹割れてるし。
演技も、生演技ってのもあるけど予想以上にいい意味でちゃんと舞台芝居だったし、声も通ってたし、演技の雰囲気はTVで今まで見てたのとは全然違ってたように感じたなあ。ホント、なんか成長したなあ〜とちょっと感慨深かったヨ。
ただそれも石原さとみと並ぶとなあ‥‥というか、タケるんが悪いんじゃないよ、石原さとみが押しが強くて上手いだけなんだ!と思うことにする(笑)あのジュリエットは何をどうしても太刀打ちできん。中二じゃ電波にはとてもじゃないけど勝てないよ!(苦笑)
並びとしてはタケるんとさとみんの絵面はとてもお似合いで良かった。身長差もむしろこのロミオのキャラだとあれくらいでちょうどいいように思ったな。とにかくナイーブな上にDQNな中二なんだもん。中二はともかくナイーブな感じはタケるん当て書きかと思うくらい‥‥てか当て書きだよなw 他のキャラはまともだから、あの二人だけが特にDQNなのは間違いないと思うけど。
そして石原さとみのプルプル唇‥‥( ´Д`)舞台とはいえ、あんなにキスシーンあるとはなあ、裏山!w 石原さとみは超カワエエ〜電波な役でもカワエエよ (*´Д`)ハァハァ
 
他のキャストについては、ほとんど文句つけようないメンツだったし。やっぱり上手い人ばっかの舞台って、見てて楽しいなあ。
というか、他のキャストもなんとなくくらいしか頭に入れてなかったんで、脇の若者たちは賀来くんくらいしか認識してなかったんだけど、菅田くんも出てましたよ。休憩の時に言われて分かった。
あの白頭、結構上手いんだけど誰だろうなーと思いながら見てたもの。そして菅田くんでしかもでっかくなってたし‥‥たぶんもう180cm位あるのかあなあー(と思ったけど、180超えだと思って比べてた賀来くんが、今調べたらそんなになかったんでそこまでじゃないかもしれない)(でも公称181cmの姜くんより高いように思えたんだけどー?)
賀来くんはスラっとしてて、すごく舞台映えするよなあと思って見てたよ。身軽でステキ。 .。゚+.(・∀・)゚+.゚カコイイ!!
んでやっぱりちょっと上手かったから気になってたロミオの従兄弟が尾上くんだったとかw ROOKIESつながりかw
あとコメディ要員で何やってても大受けな乳母がキムラ緑子だったりとか、結構イカすと思ってた神父さんが橋本さとしだったとか(源為朝さんだよ!w)、姜くんはああいう正統派な二枚目貴族みたいな役ホントにあってるしなあ‥‥と、よくよく見たら特撮に出てた俳優さんも多いけど、殆どTVに出てる人ばっかなんだよな。ので、タケるんが浮いてなかったのは、たぶん他のキャストがみんあTV俳優だったからじゃないかなとも思ったり。
乳母と文盲の召使いのコメディ演技がかなり面白かったんだけど、最初の方はなんでかウケが悪かったよ。あれかなり面白かったんだけど、なんで?普通にウケるけどなあ?

しかし役柄ってのはあるかもしれないけど、石原さとみのこのやたら奔放で逞しいジュリエットという役の理解度が完璧すぎて、どうしてもタケるんが霞むようには思えたかなあ。無理してるようにはまったく見えないし、演じてる感じとしては余裕もあったし、あの役としてはちゃんと出来てたけど、そもそもロミオってああいうキャラでいいんだ?ということの違和感かもしれないかも。(ロミオをああいうキャラにしたのは演出家だけどさ)それともジュリエットが逞しすぎるってのがマズいんだろか?w
このへんは新解釈ってことなのかな、これはこれでとても面白かったけど、とにかく予想してた「ロミオとジュリエット」というものとはかなり違ってた、思いもよらない主人公たちだったって感じなんだよな。
どう見てもあの二人はDQNカップルで(一目惚れした直後から突っ走るのがそもそもおかしいだろ)、巻き込まれたパリス伯爵可哀想って話だし、神父も余計なことをしてって感じだし、それをいったらロミオだって巻き込まれたには違いないと思うんだけど、まあそこは突っ込んでも仕方ないんか(笑)
というか、お友達(親戚?)たちの素行の悪さをみてると、なんでナイーブ中二病のロミオがその仲間なのかさっぱりわからないところが一番謎だった。まあカッとなってティボルトを刺し殺しちゃうくらいにはDQNってことなんだろうけどw
主人公たちに限って言えばこんな意味不明の騒動引き起こして死んじゃったバカップルではあるけど、最後はなんでか納得するようなリアリティとか説得力はあったなあ。変なお話(笑)ちなみに観客の皆さん、結構最後はすすり泣いててビックリしたヨ。泣くか?
それにしてもタケるんの仕事の恵まれようはスゴいなあ‥‥と、つくづく思う。
翻訳まんまなのかどれくらい変えてるのかわかんないけど、セリフがけっこう面白くて上演台本はちょっと買っといても良かったかなと思った。まあ読む暇ないと思うけど。
あと舞台美術がシンプルでしっかりしてたのも良かったかな。ジュリエットのベランダのバルコニーが鉄橋みたいだったのは面白いなと思ったし、長い壁も単純だけど効果的。火って舞台で焚いてもいいんだっけ?ちょっと煙かったけど、本物使ってるのも妙なリアリティがあったな。
まあちょっと変わった感じのロミオとジュリエットだったと。てことで百万回のごきげんよう!w(←変なセリフw)