そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダーフォーゼ#38「勝・者・決・定」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/fourze/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/fourze/
脚本:三条陸 監督:石田秀範
『ありがとう、弦太郎‥‥』
 
この話の意味がぜんぜんわかりません。新幹部が登場して退場しただけの話?
最後、エリーヌと弦太朗のバトルが(ニセ)雨の中でちょっとカッコよく感動的だった‥‥というのはよかったけど。
というか、ユウキのあれがグリーンカードかよ!という、ね‥‥( ´∋`)
いいけどグリーンカードの説明もしてませんね。オレは「宇宙兄弟」の映画見てたからわかりましたが(てかその知識って一般的か?)、せめてそういう指示を出されましたくらいは言ってもいいんじゃないかと。
だからってか、だってユウキがカメラユニットを隠せと指示されたってのはともかくとして、カメラがないということは誰かが設計担当のエリーヌに伝えなきゃいけないんだし、その上で設計変更するのが彼女の役割でしょ。ないってことでキレるのはともかくとして。
つか、エリーヌキレすぎ。どう考えても資質的にヤバイよ?オレが宇宙飛行士でもあんな人と閉鎖環境にいたくないw
まあそれ以前に、それでユウキが優秀だと証明されたわけでもなければ(よりバカだということは証明されたけど)エリーヌがトラウマっぽいものを克服したわけでもないし(大体記憶消されてるし)、結局この話は何のためにあったんだという‥‥
「覚悟」って言われても、そもそもこの話のユウキのどこにその「覚悟」があったんだというね。塚Pったら「覚悟」って言葉を使いたかっただけなんでしょ(笑)またジョジョかよw(ジョジョ第6部クライマックス@プッチ神父)オレも好きだけどね、あれでいうところの「覚悟」は。 *1
というか別にそういうエピソードをこなしただけの話でもいいんだけど、この話をやることで何かが変わるようなエピソードが見たいってっだけなんだけどね。こういう”こなすだけ”の話をいくら積み重ねても、そりゃ成長はしないし物語も発展しないよなあ。そりゃそーだ。番組として30分楽しく見ることはできても、物語としてはつまらないに決まってるよ。面白くなくはないけど、つまらないんだよ。

そして表面的には感動的なシーンではあったけど、エリーヌ=アクエリアス・ゾディアーツと弦太朗=フォーゼが戦う理由もわかりません。というか、エリーヌがスイッチ=ゾディアーツを捨てない理由ね。
幹部になったら捨てられないとかあったっけ?もともとスイッチャーって現実世界に不満があってスイッチを押すってことだったのに、エリーヌはなんで押しちゃったの?今回のユウキとのあれこれで押したんならわかるんだけど、そうじゃないよね。
そして弦太朗、わかっててスルーしたのかそうじゃないのかわかんないけど、エリーヌが『ホロスコープスのボスは私の大好きな人。その人を裏切れない』って言ってるんだから、そのボスが誰なのかは気にしようよ‥‥ (あとエリーヌにしても立神にしても、そこまで我望を尊敬することの理由が全然わからないよ?)
だってスイッチを捨てたら、少なくとも今のままの改心したエリーヌでダチになれるんじゃないのか?そこで捨てろと説得しないのはナゼ?そのエリーヌが裏切れないって言ってるボスが誰なのかを突っ込まなきゃいけなくなるから?(まあ次回なんでもなかったように拾うかもしれない布石だけどさ)←フォーゼではありがちw
ぱっと見には今回の最後は、ダチになれない、理解しても相容れない弦太朗(たち)とエリーヌのどうしようもない悲しさと切なさを描いてはいるんだけど、相変わらずそこに脚本的には何の裏付けもないですね。ただ、そういう風に見せてくれたからそういう話だったんだろうなーとオレが理解した、ってだけの話。
オレは正直、三条さんの脚本より石田監督の演出のほうを信じてるんで、たぶんこの話は最後にエリーヌが「ありがとう、弦太郎」と言わなきゃいけなくなるような、エリーヌと弦太朗たち、「スイッチを押してしまう人間とそうでない人間」のあいだの共感できても理解出来ない、話し合うことで理解はできてもその人間の根本的な部分にある深い悲しみの癒せなさやその考え方との溝の埋まらなさ、そして理解し合えたのに記憶をまるっと消されてしまったエリーヌの悲しさ(もしくは理事長の残酷さ)をやりたかったんではないかと妄想してみる。だってそのほうが断然「いい話」だと思うもん。
それってつまり人と人との「理解と共感の話」ということで、フォーゼが「宇宙」を題材にするならそれは見た目のSF要素や流行りだからということじゃなく、宇宙という単位において人間は孤独だけど孤独じゃない、だから仲間がいて絆があるんだ‥‥っていうテーマなんだというならとてもよくわかるんだよね。だって弦太朗いわく、「ダチになる」ってそういうことだろ?
逆説的にだけど、今回の話でやっとそこに思い至りました。ずーっとよくわかんないと言い続けたわりに随分簡単に結論に至ったけどw ありがとう巨匠。やっぱりさすが巨匠だよw
どうせなら最初からそういうフォーゼが見たかったなあー ( - ε - )
 
とにかく、最後のフォーゼとアクエリアスの戦いは美しくも悲しかったんで、そこだけでも満足です。雨降らしはいいけど何もあんな晴れてる日にやらんでもととは思ったけど。せめて曇り空ならねえ‥‥寒い季節じゃないんだし。
あ、でもあのゴールの山のシーンではあんなにも雪が!雪が吹雪いてるとか、いつ撮ったの!?
 
予告。
今回も出てた副会長の杉浦くんって前にも出てたっけ?思い出せないんだけど‥‥と思いつつ、次回はその杉浦くんがホロスコープスっす。
というか、だったらさー、最初からユウキが実はホロスコープスだった‥‥なら選ばれた理由も納得するんだけどさー。賢吾のことも放置?(メタ視線で)

*1:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1041439835 質問者その他の人はよくわかってないみたいだけど、ベストアンサーの人が正しいです。思うに我望理事長は彼なりの「天国」を目指してるんだろか?人間を超越したいってことかな。DIO様?でもそうなると、この物語の主人公は賢吾ってことになるよなあ