そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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リーガル・ハイ#9

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html
脚本:古沢良太 演出:石川淳一
 
これは、このパターンは‥‥と思ってたらやっぱり言ったよ!侍を‥‥違った、「弁護士を雇うだ」!(笑)
しかも依頼シーンで「七人の侍」のテーマ曲かかった!古美門が「野武士にでも襲われましたか」いうた!(笑)犬神家の時と同じだよ、お前が言うかww
話自体は次回に続く‥‥ってことだし、環境問題っぽい大きな事案だから一見大きな話に見えたけど、終わってみるといつもの案件だった(笑)古沢さん、上手いなあw
話としてわかりやすいから冷静に分析するけど、環境問題をネタにした解決訴訟じゃなくて、マンション日照権ネタと同じく根本的には解決しない話だよね。だからいつも通り古美門のスタイル通り、やることは老人たちが「納得いくだけの」「金を取る」なわけだし。
古美門の例の10ページ分の長セリフも、まあ言ってしまえば脚本家はじめスタッフ側が言いたいことを言う、そこに上手くハマるシチュエーションががあった、みんなが漠然と思ってた「絆」とか「事を荒立てない空気」に違和感を感じてたからこそ、それを古美門みたいなキャラが看破して代弁してくれたという爽快感だよね。
いやーよくあれだけ一気に喋ったよなあーと思ったけど、そういや前に蜷川シェイクスピア(「じゃじゃ馬ならし」)見に行った時の筧利夫もこんなだった。滑舌のいい早口は聞いてるだけで気持いいよね。しかもその内容が何かを糾弾する、正しい論説だったりすると。いやー爽快!堺雅人グッジョブすぎる!カッコいー!(≧▽≦ )b
もちろんオレもスッキリしたしその通りだと思うけど、 わーよく言ってくれたー!と思った人の中にも、たぶんこういう状況にあったら、あえて混ぜっ返すなよ、和解で手打ちでいいじゃんって思ってる人はいっぱいいるに違いないと思うんだ。論点と違うところで(しかも感情論w)攻撃してくるとか、ホントありがち。でもまあそういうもんだよね。ホントこれ見てて、古美門の演説と元村長奥が亡くなったことで、いきなり手のひら返しで戦うつもりになってる村の皆さんってのは、わかっちゃいるけど何だかなーと思ったし。
まあオレが古美門でも良し!とは思うけどさw(だってそれが仕事だし)だから本気で感動してる黛しっかりしろって話だよ(^_^;)お前古美門を倒すって言ってたやんかw
 
まあそんな感じで見せ方としては「絆」だとか「ふれあい」だとか、耳あたりのいい言葉で飾られた、慣習的な慣れ合いの癒着体質を看破することの爽快感をメインに持ってきてるけど、たぶん重要なのは古美門がわざわざ2回も言った「彼らは戦争とズワイガニ食べ放題つきバスツアーの区別がついていない」だと思うんだ。
その区別がついてたのは元村長の奥さんだけだったけど亡くなっちゃったし、何かあると手打ちですませようとしてるその他大勢の村民では、結局「納得いくくらいの金を取る」しか出来ないわけだし。一度失ったものは元には戻らない、なかったことには出来ないんだよな。
村人たちは和解に関して「この世には金よりも大事な物がありますから」って言ってるけど、和解って金で手を打ったってことやん。まさに端金もらって自分たちはよくやったという達成感だけで満足するってのはズワイガニ付きバスツアーそのもの。そのお得に思えるズワイガニ自体が、ツアー会社と契約した範囲内のものでしかないのに‥‥という、お手盛りな感じ?そんなことも気がついてない村民を、古美門がダニ扱いするのは当然だよな。まさに言いたいことを言ってくれた、そこにシビれる憧れる〜!だよ。(このフレーズってホント便利だなw)
工場の操業停止が条件に入るかどうかは次回を見ないとわからないけど、古美門が言った昔の桑畑が広がる土地、水のきれいな里の村には戻らないし、奪われたものの対価は結局お金に換算するしかない、それが現実的といえば現実的なんだろうけど、そこら辺がたぶん古美門の正しいとか正しくないとかよりも優先して考えるべき仕事に対するポリシーで、ただの拝金主義じゃない彼の「信念」なんだよな。
まあこれ、劇中では工場の土壌汚染による環境問題ではあるけど、まんま原発問題、原発利権村と同じ構図なんだけどさ。
だからあの村民に対して正しい暴言を吐く古美門に同意するってのは、そういうことだよね。現実世界では言いたいけど道義的に言っちゃいけないことだっていうのは覚えとくべし。だから劇中の古美門に喝采を送るわけなんだけど。
あとこれって村の年寄りたちが金をもらっても、いるのかどうかわからないけどあの村の年寄り以外の子どもや若者の将来のことは環境込みでスルーなんだよね。それとも環境を保護するための資金に回すとか?それならまあ納得はできるけど、工場閉鎖ってのは難しいと思うけどなあ。どうだろ。
まあ話としては、どんなに重大な問題があったとしてもそれを見ないふりするなら問題はないと同じ、そして絆があるから大丈夫!と古美門先生は皮肉って言うわけですよね!まったくそのとおりだw 「絆」といいつつ被災地の現状を見ないふりをする人たちを思いっきり皮肉ってるよなあ。ホントすっきりするw
たねさんの遺言の「私が死んだら遺影を持って全員で傍聴席を埋め尽くせ!」はカッコイイけど、これは村の利権の恩恵に自分からは預かってないたねさんだからこそ言えることな気もするけどさ。ほんとに他の村民は厚顔無恥な自分らを恥じれよ‥‥と思うけどなあー。まあそういう意見に考えなしにすぐ誘導されるのも一般村人ってことか。やらない善よりやる偽善。たぶんわかってるだろうたねさんが大人ってことだよなw
 
んでこれをドラマ的に続き物の大きな話に見せてるのは三木との対決で、ここは今回の事案とは分けて考えるべきだと思うけど、最初からこの事案を利用して古美門を対決しようと考えたのは三木だよね。
三木が作り上げたバケモノってのはどういう事なんだろなと。一体何があったらそこまで古美門を憎むことが出来るのか。
結局沢地は古美門たちを陥れて誘導するために裏切った素振りをしてただけなんだけど、それすら過剰に思わせぶりだったと思うけどw、前に言ってた「老人たちが動き出しました」が南モンブラン市の訴訟老人たちのことだとすれば、5年前のこの事案のことが発端で、その事案で対決するのを待ってたってことでいいのかな?古美門が三木の事務所を出たのは3年前って事っぽいけど、それをきっかけに古美門が変わったとも思えないから、三木がどうしたいのかまったく読めないんだよなあ。単に三木を裏切ってるという話ならそれはそれでこの業界で普通に仕事できてるとは思えないし‥‥謎だー。
まあそこら辺を上手く誤魔化しつつ盛り上げるというのが古沢脚本の上手さなんだろうけど、そこは一応素直に乗っとくから大丈夫。
ただ三木と古美門の因縁は気になるけど、ゴンゾウの時の「え、それだけ?」感は忘れないように、期待し過ぎないようにしとかないとなーとは思う。この人の作劇って、予想より絶対盛り少なめな気はするけど(^_^;)