そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

50周年記念「タツノコプロテン」

http://www.tatsunoko.co.jp/tatsunokoproten/
日時:2012年8月8日(水)〜8月20日(月)
場所:松屋銀座8階イベントスクエア

 
終わる間際のギリギリに駆け込みで行って来ました!先週いけなかった時点で諦めてたんだけど、ちょうど友達が行こうかどうしようかと迷ってたんでそこに乗っかった!
でもオレも一応タツノコアニメでも育ってるんで、行っといてよかった!いろいろ再確認とカッチョイイものが見られました!タツノコのスタジオ(スタッフ)自体にはあんまり詳しくない、というか、多分当時は劇画的なものにあんまり興味なかったから、天野喜孝、河合静男、なかむらたかし、井口忠一あたりの名前は知ってても九里一平に行かなかっただけ‥‥ってとこが当時のオレ、バカ!って感じ。
内容は全体にざっとタツノコプロの歴史を追っかけることができて、祖父江慎のプロデュースだけど墓場鬼太郎の時ほどオシャレな感じでもなく普通にわかりやすい展示だった。
大雑把に言えばオリジナル企画メインで初期の子供向けのもの、ガッチャマン、それ以外のヒーロー物、タイムボカン、メルヘンファンタジー物‥‥ときて、最後になぜか「おはよう忍者隊ガッチャマン」の上映(笑)あれ、本家に混ぜていいんだ?(図録にも載ってたぞw)
しかし話題のおはよう忍者隊を30分くらい見られたんでかなり満足。夏休みってこともあり小さな子供も多かったけど、おはよう忍者隊のネタでちゃんとわかって笑ってるというのは意外な発見だったw もちろん大人のほうが受けてたけど、ああいうネタでも小学校低学年が十分わかるんだなあー。
展示作品はラフ線画、イラスト、セル画などのバランスが良くて、ファンには物足りないかもしれないけど一般には十分じゃないかって感じ?オレもこれくらいでちょうどいいよ。
絵を描く人は吉田三兄弟のうち兄の竜夫氏と三男のPN九里一平氏、次男の健二氏は原作やマネージメントってことで、展示されてるのはその二人のイラストや線画と、あとアニメ関係のスタッフのものなど。ポスター原画等が名前表示がないものもあって、その辺は確認できないわけないと思うけどなんでなかったんだろ?
吉田兄は昔風の挿絵劇画って感じで普通に完成度高くて上手いんだけど、やっぱり九里一平氏が思った以上にメチャウマだった。
60年代の劇画作家にしても当然当時も上手い人はいたんだろうけど、デッサンや描写が抜群にうまくて動きのある絵もさらっと描いてるって感じ。しかも驚くのは絵が古くないってことで、今描いたって言われても信じそうなくらいに古臭さがなくてビックリだよ。ガッチャマンとかの劇画絵が、劇画なのに古く見えないのですよ。たまにちょこっとブームになるのもわかるって感じ。ガッチャマンにしてもタイムボカンにしても、いつ復活してきても絵もデザインも全然古くないというのはスゴいよなあと改めて思った。その辺はどうもアメコミの影響があるからってことらしい。 *1
あとタイムボカンシリーズも並べて展示してあるからわかり易かったけど、ヤッターマンってやっぱりデザイン的には一番カッコイイんだよなあ。あまりに完璧すぎるからシリーズではどうしてもヤッターマンが代表作なっちゃうのは仕方ないのかなあと思ったり。(オレは内容的にはゼンダマンイッパツマンが好きなんですが)
ということで展示内容はざっくりしたタツノコプロの概要に近い感じではあるけど、まあ十分。
あ、そういや「ポールのミラクル大作戦」がなかったよ?なんでだろ、あれ好きだったのに。

オレが好きなのは「ゴワッパー5ゴーダム」とか「ガッチャマン」(でも無印より2とかFが好きだった記憶が)、「キャシャーン」「ムテキング」「スターザンS」「ウラシマン」、タイムボカンは大体全部見てるはずだけど「ヤッターマン」から「ゼンダマン」、「イッパツマン」辺りがツボ。(偏ってるのは田舎でやってないのもあったから)「王道復古」まではちゃんと見たって感じ。(でもあれはつまんなかった)
そういや2000年代になってからタツノコらしいタツノコ作品ってやってないなあと思ったんだけど(ヤッターリメイクは除く)、タツノコはやっぱり70〜80年前半くらいにやってた無国籍風なテイストが良かったと思うんで、劇画シリアス・ギャグコメに係わらず子供にそういうのが受けなくなったのかなあとか思ったり。 *2
あと会場は思ったより年配の人が多くて、しかも40〜50代くらいの男女問わずで、ちゃんとわかって見に来てる風なのが意外でした。逆に若い人は割合としては少なかったような。たまたまかもしれんけど。
 
入り口には小さめのヤッターワン三悪トリオの自転車があった。あと中のガッチャマンコーナーには大鷲の健の等身大に近い立体ポーズ像もあったよ。
 
物販がかなり多くて、しかもやたらおはよう忍者隊のが多かったのがワロタよw もちろん買ったw
 これは地下入り口の案内看板。グッズをディスプレイ。一部お菓子系のアイテムは地下にありやした。
おはよう忍者隊のクリアファイルとコースター、ヤッターマンのしおり、あと図録ね。

*1:聞いた話では内山まもる先生もタツノコ出身で、そんなことを言ってたと。そういや内山先生の絵も古くならないよなあ。

*2:テイストだけで言えば90年代はアイアンリーガーサンライズ とかがそれに一番近かったような気がするよ。作風もだけど。