そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

平清盛#39「兎丸無念」

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:柴田岳志
 
兎丸……(´;ω;`)ブワッ で、最終的には清盛…… (´;ω;`)ブワワッ な話じゃった。ほらオレ、清盛びいきだからさ。
前半、清盛@松ケンがものっすごい悪い顔してて、悪すぎてビビるよね!さすがは松ケンすぎるw
てかさ、兎丸が言うような悪と悪が入れ替わっても悪にしかならないってことなんじゃなく、無理くりトップに立とうとすると悪にならざるをえない、でも当事者@清盛はそれに気が付かないってことだよね。昔の、民のための国づくりを語る清盛は確かに善じゃった。しかし権力を手に入れたら、というよりあの時代の状況でトップに立とうと思ったら自然と悪にならざるを得ないわけで、それを非難されても当人としては何が悪いんだってことしか思わんよなあ。かつての白河院が悪に見えるのもそういうことだと思うし、そういう意味でも白河院と清盛が血以上に似てるってのはそういうことじゃないかと思うけど。当然だよね。
だから、清盛は夢を叶える当事者だから目的のためには手段を選ばずだけど、兎丸は夢を叶える本人じゃないからその「手段」を問題にする。どんな理想も悪の上に成り立ってるようじゃ意味が無いと思う真っ当な価値観の持ち主だから、清盛が目的実現のために悪いことをやってることを盗賊だと非難する。つまりはそういうボタンの掛け違いかなあ。信西の時もそんな感じだったけど。
そしてやっぱり時忠ムカツク!あいつ全然自分の手を汚してないじゃんよ。完全に禿隊に任せきりじゃん。
つーか、禿隊、コワイ!床下やら橋の下やら屋根の上やらでうろうろしてるって、気が休まらん。特にならず者っぽいわけでもなく統率されてるふうなのがロボット的で激しくコワイよ。
んでさあ、前回の感想で時忠ムカツクって言ったら、コメント欄で「時忠の気持ちがわからない人で可哀想」って非難されたけど、わかるわからない以前に時忠って結局自分で手を汚してるわけじゃないよね。史実はどう伝えてるか知らないからあくまでも「このドラマでは」って話だけど。
先週もちょっと思ってたんだけど、時忠があえて汚れ役をやってるんならそこは彼の立場的なやむを得なさ、誰かがやらなければという使命感に悲壮さや切なさも感じたと思うんだよね。そもそも時忠は非情でも合理的な判断を下して実行出来る人なだけで、別段悪人だとか意地悪が好きなわけでもないし、あえて悪いことをやりたい人でもないわけでもない。良いと思ったことが悪いことでも、躊躇せずに実行できるってだけで。
だから逆にどういう気持でそういう非情なことを引き受けてたんだろうと思ってたんだけど(ここでちょっと新選組の局中法度を思い出した)、肝心なことはやってないじゃん。
時忠にその描写がないのは、そのものズバリ、汚れ役をやってないからだよね。禿隊を通報システムとして最後に手を汚すのは自分でやるってんならわかるけど、そうじゃないんだもん。
だから禿にとって京に戻ってた兎丸は単なる平家の悪口を言うならず者であって、それは禿たちに勝手に判断させて発見から粛清までやらせといて自分では泥をかぶらない、自分の手を汚さないシステムにしてた時忠のせいだよ。あいつが悪いよ。禿たちは善悪も平家にとってのメリットデメリットもわかってない、本当に単なる暗殺マシンってだけで。
少なくとも時忠か誰か大人がそれを判断して自分たちで反乱分子を始末してたら、当然兎丸が殺されることはなかったわけで。
だから身内の中に反乱分子がいないってことが前提な上で、そういうのを下っ端に任せきりにしてあった時忠の落ち度で、その実態を知らなかった清盛の罪でもあるわけだけど。
本当に、兎丸の葬儀の時の禿たちのドヤ顔と言ったら‥‥(というかあそこで出てくるのはなぜあのいつもの佐田真由美みたいな顔した超美形の子じゃないんだ?w)ただそういう不始末をしでかしたからといって、彼らを「処分しろ」っていう清盛もどうかと思うけど。
結局一門の身内以外はどうでもいいんだよね。身内意識が強いってことはそれ以外はどうでもいいってことだから、そもそもそういうポリシーなんだよな。
そして「平家にあらずんば人にあらず」がブーメラン的に戻ってきた格好になったけど、ただ前回はそれを時忠がいうから余計に驕った感があってオレとかはカチンと来たわけで、清盛がそう思ってたらそれはガチってことだよなあとか思ったり。身内の関係者までは一応人という認識になって人柱はやめたけど、根本的には平家に仇なす者は「些細なこと」なんだろうなあ。
というか時忠にとって兎丸は「平家にあらず」だったってことか?
まあだから、どういう気持でアンチ平家の粛清をやってたのかはわからないけど、時忠は何も言わなくても今回自分が図に乗りすぎてたってことの結果、その重大さを感じてるところはよくわかった。そこはそれ、さすがの森田剛ってことでw
しかも信西や兎丸は清盛にとっては「同志」で、同じ物を見て突き進んでいく仲間だったんだけど、盛国はいくらずっとそばにいるって言っても彼は結局のところ「保護者」だから、清盛の拠り所、同じ夢をみる同志にはならんのだよなあ‥‥
つまるところ清盛は自分が何かを見失ってたせいで一番大切な同志・兎丸を失い、もうこのままどんな犠牲を払ってでも新しい国づくりに邁進せざるを得ないわけで、その意味でも清盛は気の毒なことよと思うのであった。
そういう意味でこの先、非情な覚悟で将来の国づくりを進めないといけない上に、民のことも考えなきゃってのを清盛だけで背負うのはますます荷が重いし、失った同志は戻ってこないと。しんどいなあ。
そしてあと半年かかるっていってた工事は、兎丸がいなくなって結局1年も掛かっちゃったと。これは清盛の自業自得、因果応報かと。
ああ本当に兎丸が‥‥。・゚・(ノД`)・゚・。
 
アバン、五条大橋で出会った遮那王=牛若丸=義経と、弁慶は、ほんとにほんとに偶然なのかと(笑)
てかさ、意味分かんないよね(笑)清盛カッケーって言うから平家かと思ったら平家じゃないですお母さんは源義朝の愛妾の常盤御前です〜って、お前誰よ?って話じゃん(笑)
つーか、千人斬りの理由を聞きたいかと言われて「特に聞きたくありません」という遮那王は神木くんのキャラすぎるw まあ変な人には関わらないほうが‥‥って当然だよねーw
しかしこのシーンはなんか上手かったな。確か義経って一般的には女の格好をしてたんじゃなかったっけ?
そこであえて神木くんを(違)女装男子wにしないで、禿退治の弁慶に禿と間違えましたってことにして、お間抜けシチュで相手特定→牛若丸っていう、まあちょっとしたコメディ展開はおかしかった(笑)しかも「弁慶の泣き所」(向こう脛)を打たれて痛がる弁慶本人とか(笑)
あと今さらだけど、桃李が柊瑠美だって今頃気が付きました。千と千尋