そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展

http://araki-jojo.com/gengaten/tokyo/
会期:10月6日〜11月4日
場所:森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ

 
JOJO展行ってきやした!すごかった!
結構じっくり回って2時間かかったよ。ジョジョ展といいながらもビーティーやバオー、アイリンもあるんで、よく考えたら30年分くらいありますよ。そのカラーのほぼすべてがあって見ごたえありすぎる! (*゚∀゚)=3 ムッハー
大まかにはジョジョ以前とジョジョは各章ごとに部屋が分かれてて、各冒頭あたりに描き下ろしが1〜2枚(たぶん仙台初公開分)がある感じ。
途中石仮面とか柱の男(柱ごと再現)とか、キャラの等身大フィギュアがあったり、iPadを使ったAR(拡張現実)映像が見られるコーナーもあった。←コレはフィギュアの承太郎とディオにiPadをかざすとそこにスタンド同士の戦いが映るってやつ。あと杜王町の地図にiPadをかざすとそこに映像が現れ、該当するマンガのシーンが見られるってやつ(こっちは並んでたんでやらなかった)。あと自分が漫画の中に入って写真撮られるとか。(あとでGoogle+からDownloadする方式)
第6部の展示物は檻の中だったり、記憶のディスクがちゃんと飾られてたりってのもいちいち細かい。
最後の方に岸辺露伴のコーナーもあって、露伴先生の仕事机とその隣には荒木先生の仕事机が再現されてたり、こっちも見ごたえあり。
それにしても荒木先生のイラストは本当にアートだよ。初期の好みのイラストがズラッと並んでるのとか、コーフンものすぎるー!壁ごと欲しい、マジ欲しい。当時ほんとに好きだったイラストが連続で並んでるんだもん。コーフンしないわけないよw
でも1〜3部はやっぱり話もイラストも勢いあって派手でいいけど、なんか絵として一番充実した感じなのは第4部の真ん中くらいかもしれないなあと思ったり。絵柄としては一番落ち着いてて好きかなあ。一番洗練されてると思う。
ちなみに相方が急に体調不良でいけなくなったんで急遽チケットを譲った人が20代前半のオタクじゃない若い男の人で(しかもジョジョスマホ持ってた!)、成り行きでそのまま一緒に回ったんだけど、5部から入ったけど4部が一番好きだって言ってたんで話してて大変楽しかったです。やっぱ4部いいよなあ (*´▽`*)
そして自分の記憶がいかに不確かか、結構濃い目のジョジョファンでも覚えてないこと多すぎる。というか分量多すぎるw
 
それにしても改めて荒木先生のイラストはアートだなあと思ったのは、確か第3部のキャッチフレーズグランプリのイラストで、承太郎のバックに「オラオラ」の文字が入ってるイラスト見た時に *1 、なんでこんなに手を入れるんだろう?と違和感を持ったことがあったのよね。オレこのイラストスゲー好きなんだけど。
今回そのレベルのイラストがこれだけ並んでるのを見ててわかったのは、荒木先生のイラストって用途としては漫画の扉絵や表紙なんだけど、「漫画のもの」じゃないんだよね。イラスト自体がそれだけで成り立ってるからアート。
漫画家でイラストが上手い人はたくさんいてもアートレベルの人ってやっぱり少ないと思うんだけど(鳥山明とか井上雄彦とか?)なんか上手さの次元が違うって感じなのかなあ。あくまでもオレ個人の感想ですが。なんか扉絵にこんなに手を掛けるってもったいないと思ったのは、扉絵や表紙ってやっぱり漫画本体のためにあるわけで、漫画という形式においてそれ単体で成り立つものじゃないからっていう意識があったからだけど、そうじゃなくても成り立つくらいに絵として立っててドラマ性とかアイデアが盛り込まれてるならアートだなあと思う次第。そりゃパリで個展もやるよな。(パリのやつもあったよ)
まあ単純にイラストだけで本当に上手いからだけど。本当に原画飾っときたいw
特に色使いの大胆さとかは生原稿ならではの迫力。あと構図。構図スゴい。すべてにおいて構図スゴい。
イラストはじっくり見ると直したところやタッチとかもわかるんだけど、ところどころ「ええっ?」ってことやってていろいろビックリしたり。(例えば絶対トーンだと思ってたグラデのドット柄が手描きだったとかw)
カットなんかは端の方に試し塗りの跡もあったり、構図のメモ書きがあったり、いろいろ細かいところも興味深かった。
取り敢えず内容の話はこんなとこで。書ききれないw
グッズ売り場もいろいろあったけど、結構売り切れてるのも多かった。それより来年出るイラスト集の見本があったんだけど、ものすごい分量で価格未定。たぶん1万円超えるね。
 
入り口の看板と出たところの壁。撮影可なのはここだけ。入り口で「上の看板は撮ってもいいけど壁はダメです」って言われるよ。壁は描き文字があるんだけど、撮っちゃダメらしい。
 
図録代わり?の会場限定のイラストカタログ。超分厚くて、角度によってオラオラと無駄無駄が見える。

あと六本木駅ヒルズの柱広告と、トニオの店のメニュー表。会期中にぜひ行ってみたいなあー。コースメニューで6300円。
 

*1:コレね→