そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ダブルフェイス 潜入捜査編

http://www.tbs.co.jp/double-face2012/
監督:羽住英一郎 脚本:羽原大介
 
香港映画「インファナル・アフェア」のリメイクで、原作映画はオレは未見。
でも見てる相方がいうには、途中まではそのまんまで最後の銃撃戦に至る流れは違うってことらしいです。
てことは続き(なのかな)の偽装警察編もだいぶ話変わってくるのかしら?
原作を見てないのは香港映画がそんなに好きじゃないからだけど、今回の見ててぶっちゃけアンディ・ラウトニー・レオンの組み合わせより、香川照之西島秀俊の組み合わせのほうが好みだし萌えるって思った(笑)
ヒロインも日本だと和久井映見精神科医が香港ではケリー・チャンってちょっとキレイすぎるというか、なんかあんまり美男美女しか出てこない香港映画が苦手なんだなあとわかって納得したよ。日本人俳優のほうが見知ってるからとかでなくね。
一応話の内容にはあまり突っ込まない感想にしとくけど、監督が羽住英一郎で、「海猿」は見てないんだけど、画面のトーンや雰囲気がメチャカッコよくて、TVのドラマというよりは完全に映画っぽかったこともあり、見応えがあって面白かった!この監督ってこういう画を撮るタイプだったのね。なんせ前に見たのが島本和彦の「逆境ナイン」なもんでw(単に海猿にはあんま興味ないというかそういや「ワイルド7」は見に行きそびれたままだわー)
 
西島秀俊演じる森屋純はヤクザの織田大成(小日向文世)が牛耳る織田組に潜入捜査に入ってる警察官で、6年間の潜入生活をいい加減辞めたいけど上司の小野寺警視正角野卓造)は組を壊滅させる証拠をつかむまではと辞めさせてくれない。しかも森屋が潜入捜査に入ってることを知ってるのは小野寺だけ。
一方、警察に織田組のスパイとして潜入してる高山亮介(香川照之)もその情報を組に流してはいるけど、警察内で出世コースに乗ったり、しかも双方に潜入スパイがいるってわかってからは、それを探りだす担当になったりして、今回の話ではそこまで明言されなかったけどたぶん警察に残りたいんだと思うって話。
一応元ネタの設定にもあたってみたけど、これってヤクザで幹部になるのはともかく、高山の方は織田との関係や香川の年齢、日本の警察のシステムを考えると最初から仕込まれてたってことだよね。出世コースなんかエリートしか乗れないだろうから叩き上げや転職組じゃないだろうし。
それ考えると高山は織田の養子かなんかで、ヤクザ稼業で成り上がってもしょうがない森屋と違ってもうそのまま警察で出世コースに乗っかりたいんだろうなーっていう話かなと。
まあそこら辺のことが行間にいっぱい仕込まれてて、枠で2時間のドラマなのにそれをちゃんと考えるゆとりがあるようなストーリー展開、しかも両者の潜入がバレるんじゃないかとかなりハラハラするのも上手いなと。もちろんキャストの演技力も重要だけど。
てかさ、香川さんはドラマはほぼ引退とか言ってなかったっけ?(苦笑)どう見ても、いや本当にマジで香川照之はまだ日本のドラマに必要だよ!正直同じ役ならアンディ・ラウよりオレ香川さんのほうがいいよw(リメイク元ファンの人はスイマセン)
ネタバレにはならないと思うからオレも聞いた話だけど言っとくと、元ネタの方はトニー・レオンアンディ・ラウをスパイと知って追い詰めるのがクライマックスらしいけど、こっちはそうじゃなく違う展開っぽい。この話だと森屋に感情移入してるから、警察に潜入してる高山よりヤクザに潜入してる森屋の方が明らかに危険だし、見ててハラハラしっぱなし。倉庫探しとか恐くてドキドキした!
だからこそ、刺青まで入れて幹部にのし上がった森屋の今のヤサグレっぷりがちょっと心に痛いし、精神科医に漏らした心づもりとヒロシへの気遣いや優しさが切ないのに、とっさにこの状況を作って警察側の潜入捜査チームを追い詰める高山の判断とその顛末が、まだはっきり腹が見えないからこそ不気味で上手いことやったなーと思うと同時に、それは森屋の絶望に他ならなくて、そこで続きがどうなるんだ?ってとこで引きなのが上手いよ。
というか、今回このドラマの西島さんは(・∀・)イイ!!
まあいきなりヤクザと警察が普通の街なかで市民巻き込んで銃撃戦とか、日本じゃさすがにありえねーだろと思うけど(香港だってないと思うけどw)、最初から場所が横浜で神奈川県警でっていう話だけど別の国の話のように危険地帯すぎて、それはそれで納得というか(笑)
画面的にもなんかそれが違和感ないというか、やっぱりそれなり納得させるような映像の雰囲気の力ってのはあるよね。
 
あとは香川・西島以外だとさすがの小日向さんがそら恐ろしくて大変良かった。笑いながら脅す小日向さんがホント恐くてイイ!w
そして角野卓造がやっぱり滅多にないくらいシリアスでカッコよかった!昼間に番宣で出てた西島さんが「渡鬼の角野さんとは違ってコワイですよ」って言ってたけど、ホントまじカッコよかった。キツイことやってるんだけど、ちゃんとその分の義務というか、最後の伊藤淳史のセリフで明らかになるその状況で「ああ〜‥‥( ´Д`)」と思うくらいにカッコイイ。というかそういう流れでわかるのがまたカッコイイ。行間埋め込みすぎw
その西島の兄弟分の伊藤淳史もなんか程よくて、しかもいろいろキャラの性格がチラ見えするところが萌えポイントw いや伊藤淳史@ヒロシがそこまで森屋を信じてること自体がもうカッコイイ。泣ける。
ただ伊藤くんが着てるトレーナーに「〜 Roots」ってロゴがあって、いい場面なのに「贅沢伊藤はルーツだっけ、BOSSだっけ」とか考えてしまったオレ、台無し感アリアリ orz
ともかく、ヒロシにしても小野寺さんにしても森屋を裏切らないんだよね。そこがまたグッとくるというか(>▽<)
それとボウケンレッド高橋光臣が香川さんの部下なので、結構出番あってよかったよって特撮方面の人には言っとく(笑)梅ちゃん先生に続き、やっと光臣の時代が来たのか?w
とにかく後編は27日(土)WOWOWで20時からなので、忘れないように予約しとかないと!相方がいうには後編の方が話的にはおいしいらしい。とにかく楽しみ!ヽ(゚∀゚)ノ
 
後編をなかなか見られなくて、結局地上波放送の日に録画を見るという‥‥な感想はこちら→ダブルフェイス 偽装警察編