そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

平清盛#48「幻の都」

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:中野亮平
 
何度も回想シーンが入るけど、それ見るたびにどんどん終りが近づいてるようで悲しく切なくなるよ‥‥(´;ω;`)
そしてしょぼくれていく松ケンが、松ケン清盛がどんどんリアル老人にしか見えなくなっていってて震えるね。松ケンスゲェ。これだけでもオレ、この大河を文句言いながらも1年見た甲斐はあるよ‥‥
福原の都はあまりにもみなさんの反対にあってとうとう環都。たった6ヶ月のこの国の頂点だったってことか。
まあそりゃ本社が田舎に移ったようなもんだろうから、みんな反対するに決まってるよな。しかも本社ビルもまだ出来てない状態の仮住まいときたら不便この上ないだろよ。何もかも遅すぎたってことか、ひとりよがりの国づくりをしたせいか。どっちにしても民から吸い上げた税で作った都を放棄って、ますます平家の評判悪くなるよなあ。
棟梁の宗盛はよく清盛に意見したと思うよ。蹴られたけど (∋_∈)カワイソ
前回は同じように忠清が清盛のこれまでをまとめて放言したけど、今回も同じように宗盛が自分の人生をまとめて、さらに直訴。というか、宗盛のあまりにも間が悪いこれまでの人生に涙 (・_;)
まあでも棟梁が言わなきゃ誰がいうって話だしなあ。環都出来てよかったというべきか。
ただ清盛はなんだか気の毒だよ。福原の空き家寂しすぎる。小兎丸たちは残ってくれてよかったけどさ。清盛が福原でやったことは清盛には実感できなかったけど、将来的には大変いいことをしたんだからとしかいいようがない。小兎丸たちが守ってくれたから今の神戸があるんだろかのう‥‥そしてまた清盛のショボくれ具合にちょっと心配になるよ。福原の都を撤退するのは、まさに人生の目標を失うことだからなあ。オレも清盛のこれまでの運命を走馬灯のように思い出して涙 (・_;)
 
対照的に鎌倉の頼朝さんたちはいい感じに盛り上がってるのが余計に寂しいよ。(政子の眉もなくなった!)平家はもう坂を転げ落ちてるからさー。
ってことで結構いい気になりつつある頼朝さんだけど、源氏ストーカーの弁慶の話とか聞いて勝手に色々想像するのはいいけど、何もかもポジティブに都合よく捉えすぎじゃね?
「武士の世とはなんぞや?」って、いや「なんぞや?」はいいけど、このドラマ的には頭使ってなくて成り行き任せ、不満溜めこんで挙兵はしたもののいろいろ期を逸して敗れ去った義朝の武勇を知らしめるためとか言われてもなあ(苦笑)
それ殆ど義朝の自業自得だった気がするし、結局それを力任せに倒すことが「武士の世」だとか言われてもねえ。まあ武力に任せてってのが武士っぽくはあるけどさ。
前回清盛が国の頂点に立つには武士であることを捨てねばならなかったーって言われてたのに、そうやって清盛が体を張って頭使って、それこそ神輿に射られた矢のごとくタブーを冒し続けて体を張って上り詰めた頂点を力づくで乗っ取るってことだからね?スゴいと褒めつつ自分たちの世を確信してるからね?
しかも弁慶の伝え聞いた話を想像して、自分が弓で射られたような気持ちになるってどんだけセンシティブなんだ?(^_^;)そういう理屈じゃないジャンヌ・ダルクみたいな感情的な神がかり体質こそが今源氏のリーダーに求められてるの?w
てかさ、それ聞いて悟ったことが、武士の世を目指したにしても主義の違いで別れ別れになった義朝と清盛の道が今再び一つになる、むしろ一つにすることがが自分の務めだって、いやいやいや頼朝さんさー、それ自分の都合のいいように思い込み過ぎ。つまり清盛が苦労して壊して創りだした仕組みを自分がさっくり頂くってことだろ。
清盛は確かに「武士のための」国を作るとは言ったけど、お前の為に清盛が体はって政治の仕組み変えたわけじゃなかろうにと‥‥(^_^;)
本当にもうなんというポジティブさ。頼朝さんは弁慶の話をいいように解釈し過ぎだよ、何もかも「伝え聞く所」に拠ってるじゃねーかw まあ確かんに祇園乱闘事件はその場にいたけど、そのあとのは伝聞だろよ。弁慶の話は清盛を持ち上げることで間接的にその良き友源義朝も素晴らしかった!っていう理屈だよね?w そりゃ頼朝もその気になるわなあw
つかこのドラマのナレーションは頼朝さんなんだからそもそもが頼朝目線なんだけどね。しかも結局どんなに良さげな大義を掲げても、結局自分も同じようになってくんだよね?弟も追討しちゃうんだよね?もー全然源氏がんばれとか思えねー(^_^;)
 
しかしむしろ平家がダメスパイラルで落ちていくからもうどうしようもないよ。
そういや前回は維盛、今回は重衡。維盛は水で大敗して、重衡は火で大失敗してるよね。
その大失敗な維盛の南都攻略の結果を聞いて、もう運が尽きた、天は平家を見放したって嘆いてるところに大得意で戦勝報告しに来て、悪僧を倒す巻き添えで寺も大仏も焼いちゃったけど、平家が正しいからきっと仏も許すでしょうってキラキラした顔で言うとか、重衡ゆとり、超ゆとり武士!( ;;´Д`)
悪僧退治はともかく、さすが戦の吉凶を気にしない成り上がり武士三世のゆとり世代、仏を燃やすとか‥‥いや神輿に弓引く若き日の清盛とどう違うんだと言われたたら違わないと思うけど幸いにも誰も突っ込まないし。
その重衡の空気の読めなさっぷりとあの場の気まずさと清盛さんの諦めに涙。もう清盛のその時の心中察するにオレも泣けてきそうだよ。(シンクロ率80%くらい)いやもう清盛が立ち上がった途端、周囲はまた蹴ると思ったっぽいけどむしろオレの心の中のジョセフ・ジョースターが「清盛、テメーは次に「重衡よくやった」って言う」ってくらいに心が読めたよ?
まさに困惑と諦めが入り混じった清盛の『重衡、ようやった。ようやった‥‥』に涙‥‥(´;ω;`)
もう平家ダメポ‥‥
次が最終回かと思ってたらあと2回なんだっけ、いつもは12月半ばに終わってたからそうだと思ってたよ?総集編ないの?