そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

映画 鈴木先生

http://www.tv-tokyo.co.jp/suzukisensei/
監督:河合勇人 脚本:古沢良太 原作:武富健治

 
面白かったよ!
良くも悪くもTVと同じだけど、もともとTVがああいう話なので、内容としては決して「悪くも〜」じゃないよなw
強いて言うなら画面的には映像的にも演出的にもTVサイズなのでそういう意味では「映画」じゃないんだけど、映画のタイトルロゴのとこに「lesson11」って入ってるし、完全にTVシリーズの続きでOKってことで(笑)
なのであえて映画館で見る必要ないかも知れないかもしれないけど、ドラマ見た人は話は面白いから見たほうがいいと思うよ!とは言っとく。だって面白かったから。
そして鈴木先生風にいえば、我々は今、「映画 鈴木先生」を劇場で見ることが「許されてる」んだよ!w
あとなんだかご年配のおじさんおばさんがやたら多かった気はする。何効果なんだろ?
 
原作どおりかどうかはわかんないけど(パンフをチラ見したら表面的には結構変えてるっぽい)、ネタとしてはわりとタイムリーで、規制とグレーゾーンのこと、生徒会選挙と選挙改革、手がかからなく優秀だからこそ社会に出てドロップアウトしてしまった元優等生の引きこもり問題がちゃんと上手く繋がってた。
その辺の問題意識の話はTVシリーズからずっと引っ張ってる話だし、立てこもりも映画だから特に大きな話にしたわけでもないんだろうけど、ドラマの最終回が鈴木裁判だったから、そこから鈴木式教育メソッドの到達点として生徒たちの意識改革の結果が見られたって意味では上手く完結してた。
話としてもその3点で問題点をあぶり出すとこから最後は教育で世界を変える話に上手く収束してたし、なおかつ今回事件を起こしたユウジ(風間俊介)に対しても救いのある、いいストーリーだった。さすがは古沢良太
あんまり言ってネタバレになってもあれだけど、映画の宣伝で見せてるショッキングな立てこもり事件は意外と分量少なくて、いつそうなるのかと思ってたんだけど、むしろそこに至る部分を丁寧に描いてるからユウジに対してすら理解できるし、それに対する小川さんの立派すぎる行動も納得できる。最後まで鈴木先生に反論するユウジに暗い気持ちになりそうだったけど、最後の最後ではちょっと泣かされたよ。
まあわざわざオレが解釈しなくても見ればちゃんと分かる話になってるんで、特にいうことないですw
宣伝でも使ってる小川さんの屋上ダイブはあるとわかってても本当にビックリしたよ。あれが立てこもり事件を締めるカタルシスになってて、映画の流れとしてもちゃんとそこで盛り上がってたし、力技で解決な感じはあるけどあれはアレでいいよ。
風間くんはもうああいう役やらせたらハマりすぎだし何よりやっぱり上手すぎる。ひきこもりのお友達の満くん(浜野謙太)といい、いがちすぎな普通っぽさ。だからこそ‥‥という話だったし。
鈴木先生の天敵・足子先生も、嫌なものを脳内消去できるというスゴい技を身につけて帰ってきたけど、最終的には救われた‥‥ってことかな(^_^;)神田マリとも最後は和解できたっぽいし、よかったよかった。
いかにも工事現場で働いてます的な卒業生の窪田くんはビジュアル的に一瞬誰っ?と思ったけど妙に似合いすぎるw
とにかく本当にドラマの続きそのままだけど映画じゃないと出来ない「鈴木先生」だった。いい映画だったよ。