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脚本：相沢友子 演出：松山博昭
原作厨がやたらうるさかった前評判の剛力さんのことはともかく。
剛力さんは相変わらずカワイイんだけど、ああいうキャラには合ってるんだろか？たぶん全然合ってないと思うし、剛力さんの演技の方向性ってこういう役向けじゃないよね。なんでこれを剛力さんでやろうと思ったんだろ。単に鎌倉の古い古書店にいそうなイメージだけ？いや原作知らないけどさ。
まあ原作関係ない、剛力さんのイメージとしては合ってるので余計にこの原作を持ってきた理由がわからないようでわかるような、だったら岩○文庫かなんかのCM程度にしときゃいいのになあとしか。
そして五浦大輔のAKIRAは、ああいう役いいよね（笑）かわいいよねｗ
しかしこのドラマはなんというか、ドラマとして何が面白いのかまったくわからん。見てて飽きるってほどでもないんだけど話が読めすぎて、しかもなんつか、「それがどうした」としか言いようが無いようなドラマじゃね？
ドラマとして酷いわけじゃないけど、何が面白いんだかさっぱりわからないドラマだった。
脚本は相沢友子で演出が松山博昭という「鍵のかかった部屋」と同じメンツだけど、なんでこうなった的なダメな方の月９。テケテケしたBGMもダメな感じの月９。
原作知らないからドラマの話のみでいうけど、今回のこの話、面白いか？
ドラマ的な構成では、主人公の出自を読み解いた古書店のうら若き女主人ってことで興味を持たせたいという分かり易いよくありがちな構成だけど、その結果がこの程度の話にしかならないって、スカスカもいいところ。初回延長する必要もないしなあ。
だってそもそも今回のお話ですごくキモとして扱いたかった大輔の、というより大輔の母親の出生の秘密がもう途中でほぼわかってるし。
いやそういうことを栞子さんがあの古本から読み解いたってのはいいんだけど、それで大輔がおばあちゃんの生き方や母親の出生の秘密をどう思ったのかが重要じゃね？そこから秘めた人生を思う‥‥ってのがないと、ああそうですかって話にしかならんのだけどさあ。ちったあ悩めよ大輔。それでいいのか大輔。
あとぶっちゃけ、その大輔の母親（松坂慶子）のキャラがあんまり好きになれないし、あとおばあちゃん恐すぎる。そりゃあんな理不尽な怒られ方したら子供の大輔が本が読めないトラウマになるに決まってるだろよ。決まってるというか、どう考えても原因はおばあちゃんだよ。なのに本を読まないことを非難されてもなあ。
ああそうか、そういう人が「秘めた恋」くらいならともかく、たぶんお母さんはその浮気相手の子供なんだろうけど、そういう恋愛をしたってことに不快なんだよ。お母さんと大輔がデカいってことに一族の誰も疑問を抱かなかったのか？とも思うしー。そこでいろいろあったのよー子供だからわからなかったけどーとかお母さんがいえばともかく。
だから浮気がいけないんじゃなく、ああいう人がそういう恋をしたってことを「いい話」だとも「悲恋」だとも思えないんだよね。いやもうちょっというと、このドラマのスタッフはこの話を「いい話」にしたかったのかどうかという意思すらみえないってのが問題なのか。「いい話」にしたいってことなら「バカじゃねーの？」で終わりなんだけど、これを「いい話」扱いにもしてないってのは「一体何を見せたくてドラマ化したの？」としかいいようがないんだよね。
原作がどうかは知らないんだけど、そういうとこもなんか視聴意欲がわかない理由かな。おばあちゃんて原作もあんな人だったの？まあ大輔の読書トラウマの原因ならそうなんだろうけど、「その恋を隠したかった」ならそれはそれで、もっと違う描き方ができなくはないと思うんだけど。おばあちゃん自身の気持ちも、「それから」を贈った相手の人柄も描かないこの話に何の価値があるんだ？
引き合いに出してる夏目漱石の「それから」だけど、オレ、「三四郎」「それから」「門」の3部作持ってるのにまったく内容覚えてなくて（でもドラマの話自体は容易に想像つくけど）EDでああそんな話だっけと思ったんだけど、「それから」みたいな話でもなかったよね、おばあちゃんの秘めた恋。あまりにも家族に対して不誠実すぎる。
おまけに今回の話だけ見るに、栞子さんのキャラがまったく魅力的に見えないからドラマ自体どうでもいいとしか感じられないというか、何をやりたかったんだこのドラマ化。
最後にせどり屋の志田（高橋克実）が出てきて本を盗まれた云々言ってるけど、明らかにお前が悪いとしか言いようが無いよ。なんか出てくる登場人物みんな好きになれないキャラばっかなんだけど。
女子高生に本が盗まれた理由は知りたいけど、それをドラマで見たいとは思わないというか、ぶっちゃけ今期の月９は見れたら見るでいいかなあー。剛力さんはカワイイんだけどー。
