そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

小説 仮面ライダー555

http://kodomo.kodansha.co.jp/ehon/3148541.html

 
ちょうどこないだ紹介したTHE (ザ) 仮面ライダー WINTER 2013年 02月号 [雑誌]でも「555」特集してたけど、本編自体はリアル放送の時に見ただけなので相当うろ覚えです(^_^;)まあ放映当時、毎回2〜3回はリピってるはずだけど。
「異形の花々」をどうしようかと思いつつ迷ってるうちに絶版になって読みそこねてたので、今回の「五年後」の追加書き下ろし分ともどもとても面白かった。あんまり面白かったんで、うっかり一気読みしちゃったよ(笑)
「異形の〜」が出た当時はやたら草加が酷いって話で、真里を無理やりやっちゃったってとこばっかり言われてた気がしたけど(だからいまいち食指が動かなかった)、読んでみたら別にたいしたことなかったじゃんという。
むしろ全体にTV版ストーリーの取捨選択と再構成が上手く、キャラ説明も適切に描かれていてとても読みやすかった。真里が結構ハスッパなひどい性格だってのと、巧がヒーローとしてどころか人としてコミュ不全どころじゃない人当たりの悪さにそっちの方が問題だろって気がするというかなんというか(苦笑)
まあその点キャラクターの描写を深くしてるので読み応えもあってよかった。単にウザキャラだった啓太郎がやっぱり性格がいいとは言いがたい結花と最終的に子供まで授かる展開だったのは良かったし、そのせいで余計に草加とカイザに腹立ったよ(^_^;)もう草加、死ねばいいのにw(と思ってたら追加のあのエピとか、井上先生どんだけ草加好きなんだw)
スマブレの話を外して恋愛話を多くするところが井上先生らしいというか、なんかいろんな意味で(というか彼らの関係それぞれの)あのままならなさが人間だっていう先生のポリシーを感じるかな。そこら辺はTVシリーズより面白かったしああいう話だったってことに納得できた。
描き下ろしの話はおそらく「異形の〜」では描かなかった彼らの最期を入れ込みつつ、映画のパラロスみたいな設定の5年後の世界で、TVシリーズ最後のオルフェノクの王の子供エピを彷彿させてる気がするんで、下手に本編覚えてなくてよかった気がする。勇介が最終的に人間を守る「ファイズ」の継承をしたとこはTVより結論としてはっきりしてるし、それぞれの最期の切なさもさすがの井上節だった。
基本的には「正しく、強く生きる」と巧と約束したはずの真里が、日常の中でそれをすっかり忘れてダメな生き方をする人間に成り下がってるところにイラッとしつつ、そういう人がまた立ち上がる希望みたいなものを描いてるんだと思うけど、でもなんとなく「どうせまたダメなんだろうな…」と思わせるダメな人たちの話なのかなと思わんでもないよ。
基本的に井上敏樹先生って、善意で出来た世界や運命は信じてないような気がするし、そういう善意が裏返った結果としての悪意や、底辺からの這い上がり方を知らない這い上がる気のないダメな人がいる世界こそを愛してるんじゃないかと思うw
今までで一番ちゃんとした小説っぽかった、というか普通に小説だったw