そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

八重の桜#14「新しい日々へ」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:加藤拓
 
一週ちょい遅れましたが今週分はまだ見てねえ (´△`)
八重さんの婚礼本番と京の方では怪しい動きなどなど。
婚礼衣装の八重さん@綾瀬はるか は大変美しいんだけど、なんつか、本人の写真がある近代の話の弊害というか、山本八重さん本人のあのイカツイ印象が脳裏に浮かんで、どうしても微妙な気持ちにならざるを得ません。オレって酷い (>_<)
画面に映ってる通りの綾瀬はるか長谷川博己という美男美女カップルの美しい並びとか紅をさしたり抱擁したりを素直に楽しめればいいのにオレのバカバカ!
しかしその分、結婚後も妙な立場で居候だけど婿じゃないという立場の尚之助さんの一歩後ろに下がるどころか、常に夫よりも前へ前へとプッシュされる新婚夫婦らしからぬ、仕事場の関係そのままの女性上位な関係のあの二人というのは容易に想像出来ますよ。八重さんのあの雰囲気ならそんな感じだろうよ。いいのか悪いのかw
そしてそんな夫婦の体面なんかより鉄砲撃ちとしての八重さんが必要だと断じる尚之助さんマジカッコイイ!今までの描写の積み重ねもあって尚之助さんのいうことにも説得力だし、この何もかもがクラシックな会津で新しい夫婦像、というか新しい女性像を築きつつある八重さんという立場がとてもはっきりしててよかった。もちろんそこはちゃんと綾瀬&長谷川で見えてるよ!w
 
そして京の都の会津藩士たちの悲痛な訴えが泣けるよ(;_;)
幕府からえらい酷い扱いを受けても、だからといってお役目を放り出しては帰れない‥‥という容保@綾野剛 に涙目で「皆で会津に帰ろう。磐梯山が見守る故郷へ」っていわれたら、家臣はもうみんな我慢するしかないよね。ううう。ホントにそんな日来るのかよ、どう考えても帰れないパターンじゃん。幕府はなんだかブラック企業っぽい。
ここで会津が引くことができたらそれはそれでまだマシだったのかなあと思わざるをえないけど、それが出来ない状況だってのもわかるだけになんともいいようがありません。容保公のご容態も良くないんだし、もう京の都の人たちのことはいいから会津に戻って‥‥!
幕府との約束も孝明天皇のお願いも、会津にとっては何もかもがなんでそうなったっていう縛りでしかないし、しかも守護職解任されたからといって国元に戻ってもたぶん無責任だって言われちゃうんだよね‥‥と思うともう何をどうすればよかったのかと。どう考えてもどうにもならない八方ふさがりだからこそ気の毒なとしか‥‥ (´△`)
それと対照的な薩摩の動きも怪しすぎる。もうちょっとで薩長同盟ってことで、会津は完全に蚊帳の外。だからここで会津が手を引いてたらと思うけど、下手に軍事国家な高い武力が裏目に出てんのかなあ。
薩摩が暗躍して長州は桂さんが指揮をとって、なんか貧乏くじ引き続けてるのが会津というか、もうどの状況見ても会津は私費で長州討伐なんかやらなくてもいいからとしか‥‥ああ。
そういや岩倉具視が小堺さんってのはちょっと意外なキャスティング。今まで自分が見てた幕末モノで岩倉具視ってあんまり記憶に無いよ。いたとは思うけど、それくらい小堺一機は予想Guy(死語)でインパクティー
てか岩倉さんコエー。まさに黒幕。そしてとにかく西郷さんは恐か人ですたい。
そうそう会津の秋月さんは蝦夷地へ左遷?左遷だよね。みんなが能力を期待してる秋月さんをも僻地へと追いやる会津本国のやり方もちょっとどうかという、それって誰の命令だったんだ?容保?尚之助さんの士官の話といい、頼母の謹慎といい、妙に頑固なことをして確実に損してるよなあ。ある意味自業自得で自滅ってこともあるのかなあ。
そしてドラマの1話めでアメリ南北戦争の描写が入ってて、戊辰戦争と関連があるのかなーって感じの描き方だったけどその意味がここで明らかに。
南北戦争終結というタイミングは、要するにそこで余った銃が日本の長州・薩摩に流れてきたってことだったわけね。そりゃ確かに関係あるよなあ。1年単位で歴史の情勢が変わってるから、そういう意味では結構シビアなのね。1話冒頭の戊辰戦争は今から3年後か。あながち、というか完全に正しく世界を見てた薩摩と、馬関で負けたことで考えを変えた長州がその力を手に入れ、戦闘力は高いのに頭が硬くて新しいものを取り入れるのが遅かった会津と、いろいろ対面を気にして間違いをやらかした幕府が3年後に負けるのは必然ってことか。ああ。