そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#22「弟のかたき」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:末永創
 
江戸城無血開城のための会談が西郷と勝さんの間で成されたけど、3月だからまだ開城するとこまではいってないんだよね?(年表を確かめつつ)
でもまあこのまま江戸城と江戸の町は戦火からは助かったと。
降伏条件に文句がある西郷に薩摩の殿様を引き合いに出し、江戸の町を焼くつもりかと説得する勝さんカッケーと思ったけど、wiki見たらそれって山岡鉄舟の話やん。まあドラマ的には別に構わんのだが。
それよりここでちゃんとそういうことを考えて戦を止める西郷さんはやっぱり大人物かと。さすが上野に銅像があるだけはあるよな!(というかあの銅像ってなんで立てられたんだ?)
というか今回、何度も万国公法の話が出てきたけど、それを知ってることがインテリで先進的な証拠で、どういうスタンスなのかということで説得材料になるってのが面白かった。捕虜になることは即ち命がないものだとか、恭順は武士としてありえないという考え方と対極だよね。時代を動かしてる少数の人たちが世界への体面を考えているときに、それを無にするような人たちがいろんな主張をするというのはやっぱり感情から理屈への転換点なんだろか。まあ徳川憎しの公家の人たちは、切れ者岩倉具視を覗いてボンクラ馬鹿ばっかってのはよくわかったけど。
 
そして江戸開城への道はともかく、でもそこで戦を止められないからその代わりの生贄としての会津ってことなのか?さすがに西郷さんもまだそこまで言い切ってはないけど。
てか肝心の会津も、万国公法や先進的考え方とは程遠く、一応恭順するとはいえ内部的には徹底抗戦、あの白虎隊も結成されたし(年齢別だったことも知らんかったよ)どう考えてもいざという時のための保険‥‥というよりやる気満々。
そもそも八重さんが三郎の仇を取るといって爆発寸前。いや普通に考えても好戦的だよな?会津の教育恐るべし。
一応班の立場としては恭順なんだよね?江戸からの距離考えたら新政府軍の機運を読んでるわけでもないから、好戦的なのはもともと藩のカラーで、武装国家だし自分らが強いという自負があるからだろうけど、それにしたって戦争ってことは人を殺すってことなんだけどなあ‥‥戦う理由としてはプライドやメンツをかけて戦うことになるんだろか。新政府はほぼ薩長だけど、実質、長州VS会津なんだよねえ?
勝さんのいう江戸の人々みたいな無辜の人たちではないけど、人の命は命だと思うし、三郎が死んだからその仇という発想が八重さんコワイよ。大蔵や尚之助たち藩の人間としての戦への備えは備えとしてだけどさ。
最初から新政府軍の人たちの「会津を討つ」自体が、このドラマの流れとしても相当言いがかりに近くて、薩摩はともかく長州藩の恨みにしてもなあ‥‥とは思ってたんだけど、新たなる新キャラ、強面の世良修蔵が好戦的すぎてコワイと思ってたら、次回予告(>公式)でおおお‥‥としか。こいつが悪いんかよ!
なんとなく慶喜に翻弄されて道連れにされた容保は気の毒だし、徳川との約束に振り回された会津藩は可哀想だと思うけど、修理の件とかみるに容保のボンクラ度合いも相当なものだと思うし、鳥羽伏見でさっさと引き上げずにうっかり朝敵になったことや、恭順すると言いながらも戦う気まんまんな様子を見てると、なんか会津もそれはそれで‥‥って気はするよ。どちらにしてもならぬことはならぬの会津気質は厄介ですね。
あ、覚馬さんはなんとかギリギリ助かってよかったヨカッタ。
あと新撰組斎藤一会津にいたけど、ここでもうすでに新撰組本隊はバラバラなんだっけ。斎藤がここにいるってことは当然近藤さんはもう捕まってるよな。ああ‥‥ (´△`)
そういや劇中ではまだ特に言及されてないけど、一応もう明治だよね?大政奉還はしてるんだし、新政府も立ち上がってるけど、まだ無政府状態ってこと?まあそういうのも明らかにされるたびに無血開城と同様、会津に打撃を与える要素になるのかしら。
 
どうでもいい話だけど、「リアル」でも松重さんって綾瀬はるかのお父さんだったよねえ‥‥なんかデジャブ感があったんだけど、いろいろごっちゃになってよくわかんなくなってたよw(松重さん、変な白髪交じりのパーマだったし) 山本家のシーンでやっと思い至ったです(遅すぎ)