そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

カペタ32巻(完)・リンドバーグ8巻(完)

capeta(32)(完)

capeta (32) (KCデラックス)

capeta (32) (KCデラックス)

 
きれいに終わったなー。いい盛り上がりだった。
なんか物足りないような気がするのはカペタとナオミ以外のキャラにはフォーカスが当たってないまま、この二人の話として終わったからかな。ノブがちゃんと相棒認定されてるだけでもマシかw
あと秦さんとカペタがくっついたのはまあ気にはなってたからこれで良しと。あのクラスメートじゃさすがに世界を共有できないからちょっとねw(むしろモナミがどうでもいいよ)←最後の最後までモナミが好きになれなかったよ、エキセントリックな女め
展開としてはマカオGPの話というより、現状一歩先にいるはずのナオミに対してどうやって追いつくか、または追いつけないかってことだったと思うけど、マカオの結果で言えばそこはやはり主人公というかカペタが優勝して終わったよ。まあこれはこれで。カペタが優勝してもF1に近いのは先行してたナオミだっていうとこが、不況下のレースシーンの不安定なところってのもずっとやってたしな(にしても思った以上に厳しいなあ)
これって肝心なのは「カペタがどうやって勝つのか」に、いかに主人公補正がかかってないような理由をつけるかだと思うんだけど、さすがの曽田先生がスゴいのは、「速さじゃない」という理屈でくるところかなあ。速さじゃなくて「いかに車の言うことを聞いてスムーズに走るか」とか言われたらもう数値の問題じゃないじゃん。フィーリングの問題だよね。
まあだからそれでこそ曽田漫画、それでこそ曽田主人公w やっぱり先を行ってるはずのライバルに理屈じゃなくフィーリングで「こいつには勝てないかも」と悔しがらせられるのが主人公だよなあ(笑)ゴール間際のナオミの激白は、今までユタや鳩村が輝の背中を見ながら思ってきたことそのまんまだし。まああれより対等感が強いのは時代なのか、商業要素抜きに語れないレースならではか、曽田先生の作劇ステージが上がったからかw
とにかく曽田先生の天才主人公は今までも数値じゃない所で奇跡を起こしてきたんだし、そのストーリー展開とキャラ設定のブレなさ加減に感服。
確かに言われてみればカペタのレース人生はそういうレースだったし、それこそがカペタの個性だったんだよなーと納得するよ。
 
レースシーンの迫力は相変わらずだし、マンガなのにあそこまでレースの緩急がわかるというのもマンガ演出や作画として凄まじくすごいと思う。
その上で二人のレースはまだこれからというところで終わらしといて、あとがきで確実にF1に行くだろうで締めるからいろいろ想像の余地もあるし、それが簡単なことじゃないってのも最後に触れてるし。
速ければF1に乗れるわけじゃないって意味ではカペタマカオで勝っても、結果としては地道に活動してきたナオミはともかく金田たちとそんなに条件として変わるわけでもないし‥‥ってのは世知辛いとこだけど。
ただ「ズバ抜けて早くてF1に乗れなかったものは、ただの一人もいない」、それを受けて当然カペタはF1に乗るだろうけど、それは特別にミラクルではないし、この話は少年たちがそこまでのスキルを身に着けていく奇跡の物語だから‥‥というその作者のあとがきに尽きると思うし。
そういうとこは「シャカリキ!」から変わってないし、「シャカリキ!」以来久しぶりにスッキリ終わったと思う。
 
あとそうそう、カペタのおっさんたちは相変わらず熱くてカッコよくてカワイイよなw 今回は竹森さんカコイイwww タマシイ発言、シビレたwww
そしてカペタとナオミが義理兄弟になる展開にポカーンw 何気にシゲさんがナナコさんと再婚展開で、カペタがナオミと義理兄弟‥‥ってのもまあそれはそれで(^_^;) 秦さんとかモモタローとかいろいろネタも細かく回収して大団円だった! (*´∀`)=3 大満足!終わっちゃって寂しい。

 

リンドバーグ(8)(完)

 
あれ、この作品について、全然感想書いてなかったか。
1巻を表紙買いして以来ずっと買ってたんだけどさ。絵がチョー好みで上手いし、話も好きな系統のファンタジーだし、コミックス買いだけどかなり楽しみにしてたよ。
なんでまさかここで終わると思ってなかったんで、買いに行って帯見てちょっとビックリした。ウラノロス絡みの話としてはもう少し何かあるかなと思ってたんで、最後がかなり駆け足なのは否めないかなあ。
全体には面白かったんで、キャラにもう少し突っ込んだとこでいろんなエピが見たかったよ。キャラエピや展開をいろいろ端折った感じで残念ではあった。ドラゴンの出てくるファンタジーとしては画力ともども秀逸なので、もっと認知されて欲しいなあ。
というかやっぱりシャーク船長が死んだあとが話としてちょっとつまんなくなっちゃって、途中ニットのお父さんの話とかがわかりにくくて(アルベルトとごっちゃになったからだよ)、アルベルトにしても女王やシャークとのエピ描写が薄かったせいで、生きてたって言われても誰あんたって感じだったし(全巻一気読みしたらまた違うんだろか)、テンション下がったってのはあるんだけど、なんかいろいろもったいないかなあ。
最後、ティルダが女王の妹でなく娘だった‥‥ってのも、ネタとしてはもっと使いようがあったろうになあと。要するにシャークの忘れ形見ってことくらいしか意味がなかったのも残念だなあ。いや忘れ形見がいるってだけでもちょっと女王の話としては救われたけど。
てか女王が見た目若くて、シャークたちと同じ世代だとすれば確かに年齢的に30代なかばくらいだし、ティルダが娘だって言われてもわかるけど、あの見た目が若いのと独身女王だってことでちょっとだけ「えっ、そうなの?」って思った。
まあこれでティルダがニットとくっつけば空賊と女王ってことでそれはそれだと思うけど、モーリンとかどうなんだろ?>三角関係w
とにかく、最後の駆け足展開は残念だけど、楽しめた漫画ではあった。人気あったんだろか?もっと評価されてもいいと思うけど、王道ファンタジーなだけにちょっともったいないなあ。