そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ガリレオ#11(終)「聖女の救済」後編

http://www.fujitv.co.jp/galileo/index.html
脚本:福田靖 演出:澤田鎌作
 
先週言おうと思ってたけど忘れてたんで今週言っとく。相変わらずあまみんは普通の主婦やると胡散臭すぎていいね!全然一般人に見えんわーw(ホメてる)いやその胡散臭さはこの話にはとてもあってたけど。ナイスキャスティングw
 
あの湯川先生が実行できるとは到底思えないというくらいかなり驚愕のトリックだったけど、まさかのまさかの岸谷のあのボンクラ先輩刑事のお陰で犯罪の証拠が見つかってしまいました!(笑)
まああの太田川の水やりの描写がやたらしつこいから普通に考えても鉢植えだろうなーとは思ってたんだけど、その最後の見せ方が上手かったから結構カタルシスがあったよ。ドラマはこうでないとね!
1年以内に子供が生まれなければ離婚する、でも君のことは愛してるから円満離婚に納得してほしい‥‥という勝手な言い分の旦那の義之さんを、1年がかりで殺したとかじゃなく、出来れば思い直してほしいというある意味自分勝手な死刑執行猶予期間を1年間与えましたーという綾音さんもぶっちゃけ相当キチガイな人だったってことか?
トリックは浄水器ヒ素を仕込んで、1年間その浄水器を使わないようにずっとリビングでタペストリーを作りながら見張りをしていたという、チョー根気のいる、というより相当粘着気質なやり方で、いよいよというタイミングで留守中に旦那を殺すことに成功。なんという恐るべきトリック‥‥!
殺しのトリックとしてもミステリーのトリックとしてもなかなか普通思いつかないよ‥‥。ちょっと東野圭吾スゲェと思ったw
ドラマの方見てて思ったのは、普通に考えて子供が出来ないなら旦那は浮気というか他所に子供作ればいいのに(それを認知して引き取るか離婚するかは綾音さん次第だけど)と思ったんだけど、そうじゃないからなんでだろう…とは思ってたんだよね。そしたら原作の方は普通にそういう展開だったらしい。ああ、なるほど。
すでに結構ウロらしいけど原作読んでる相方がいうには、綾音さんが流産して子供が出来ないから(なのか単に浮気なのか)ひまわり会の保育士・晴美さんと浮気して子供が出来たってことで、離婚を言い渡され殺そうと思ったとかなんとか。(間違ってたらスマン)
浄水器ヒ素を仕込むというトリックは同じだけど、晴美さんが入れたコーヒーで義之さんを殺すという罠を仕掛けた‥‥というのが原作。
どっちも自転車事故は単なる事故だったってことで、これは二股の前カノや晴美さんへのミスリード狙ったものだし、あらすじだけ聞いただけだと、展開としては普通に感じたかな。
それをドラマのほうでは、相手が考えを変えるための猶予期間を勝手に設けて相手の心を試す、(しかも確か避妊薬ってその期間に飲んでたんだよね?)その自分勝手さと、あくまでも自分と旦那のあいだだけの問題として、そこまで思いつめて実行するというところが原作よりもドラマのほうが圧倒的にキチガイでいいと思った(苦笑)
前回の生瀬といい前々回の蒼井優といい、こういう話ってよりキチガイな方がなんか説得力あるなあーと思ったんだよね。
だって嫉妬心で罠をかけて、不倫相手に旦那を殺させるってある意味普通だと思うんだよね。だってその感情って「憎しみ」じゃん。(原作ちゃんと読んだらもっといろいろあるかも知れないけど)
でも「憎しみ」で殺そうと思ったんじゃなく、それを旦那と話し合って考えを変えようとせず物分りの良い妻を演じたまま、自分勝手な「赦し」に応えなかったから殺したって、はっきり言って病んでるよ‥‥余計に怖い。
旦那のその離婚条件も酷いとは思うけど(ただし結婚の時にそういう契約条項があれば良し)、そのあまりにも自分本位で自分勝手な断罪の怖さが天海祐希の胡散臭さと相まって、なんか最終回に相応しい凄まじさだったよ。この何気なキチガイ続きの展開はいいねw 毎回じゃちょっとあれだけどw
それを指摘されながらも証拠がないと言いはるのも聖女というには強かすぎるし、さすがに事件自体には興味が無いという湯川先生もあっけにとられ、犯人がわかってるのに裁けない岸谷は悔し泣き(これ、岸谷のそういう正義感の強さをもっとちゃんと描いといて欲しかったなあ)‥‥と思ったら、いくら花を植え替えてもこの植え込みだけ枯れるんだよ〜という太田川刑事のミラクル‥‥てか脱力(笑) 鉢植えを入れ替えても土は入れ替えなかったのね‥‥って、まあそんなもんかw
でもここら辺のジワジワくる演出の感じも良かった。いいねこのゆっくり分かっていく感じ。
不確かなものでいいじゃないってものひとつのあり方だけど、真実の探求こそが重要ってことね。まあそりゃそーだ。
というか本当に、なんでそういうことで人を殺しちゃうかねえ‥‥ (∋_∈)
最後に栗林くんと岸谷の掛け合いもあったし、岸谷が湯川先生を上手く誘導するのは面白かった。仕事は中途半端に有能だけど要領はいい、というとこをもっと見たかったよ。岸谷ってそういうキャラだったんだろうけど、キャラとしてウルサイって以前に脚本が上手くなかった気がするよ。もちろんオレ的には内海は絶対的にNO!岸谷のほうが断然いい。
ってことでまあ途中いろいろ微妙なとこはあったけど、後半はとても楽しかった。実に面白い。←お約束w
 
ああそうだ、話とはあんま関係ないけど今週のガリレオで一番おおおっと思ったのは、恐竜の化石のCTスキャンのくだりでしたよ。ものすごい目から鱗!マジか!?
アンモナイトとか貝の化石の内部スキャン映像って話は聞いたことあった気がしたけど、そう言われてみればそうなんだよな、恐竜の骨のあいだにあるものは土だけじゃなく内臓や筋肉の残骸だという可能性。なんで今までその可能性に気が付かなかったのかと。本当にコロンブスの卵だったよ‥‥!科学の発達スゲエな。
ちなみに化石の状態によっては色はわかるみたいだよ。検査方法はどんどん進んでるね。
一応ぐぐってみた記事→恐竜の心臓化石をCT検査、温血動物説の確証か