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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」

会期 : 2013年6月29日(土)〜9月8日(日)
場所:東京都現代美術館 企画展示室B2F
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/145/
 
 
手塚石ノ森展に来てみたんだけど、土曜だというのに恐ろしく空いてて、大丈夫か?と思わず思ってしまうほど空いてたよ‥‥宣伝してるのかな?
というか、企画展としては思ったよりもつまらなかったかなあ。もちろん手塚と石ノ森両氏の生原画見放題!ではあるんだけど、展示としては退屈。
そして基本は原画の展示なので、見てる時間が長くて結構しんどかったわー(;´Д`)見応えはあったけど。
一応テーマやタイムラインにそって展示してあるけど、トキワ荘の中でも画力としては天才レベルで扱ったテーマとも多岐にわたって比較しやすい二人を並べて展示して比べてみましたーっていうこと以上でも以下でもないんだよね。
初出の生原稿なんかもあるんだけど、展示として面白みがあまり感じられないというか。マニアの人にはいいんだろうけど。というかよく考えなくてもあの二人の大家の生原稿なんだから大変に眼福なものではあるんだけどね。
あとちょっと思ったのは、生原稿の原画を見られるのはいいんだけど、展示がストーリー仕立てなんでつい読んじゃうんだよね。読んじゃうから生原稿のありがたみが作品のストーリーの面白さに持っていかれてしまって、インパクトが薄れるというか。
カラー原稿にしても大胆に配置してあるわけでもなくとにかく並べてみましたって感じで、見終わってあまり印象に残らないのもマイナスかなあ。そこにあるのは巨匠の生原稿なんだけどね!
あとまあオマージュ作品の展示もあったけど、それはまあ面白かった。作品の割り振りとかどうなってるのかな、好きな作品なのかなあ。羽海野チカキカイダーとか小畑剣の009とかは普通に作品として成り立つし。でも面白かったのはヤマザキマリのルシウスとブラックジャックと島村ジョーが温泉に入ってるやつと、水木しげるのレポ漫画みたいなやつ。手塚先生と石ノ森先生は会うたびに徹夜自慢をするけど、睡眠時間は寿命だし、だから早死しちゃったんだよねー的なブラックなネタでワロタわー(笑)さすが水木先生w
あ、図録は今回買わなかったんだけど、そのオマージュ作品収録が間に合ってないものがあって、完全版は8月の増刷分かららしいよ‥‥って、それも酷いよ( ´Д`)
撮影ポイントのトキワ荘

これは会場外の立看〜
 
お土産はクッキー買ってきたー。会場限定のグッズもたくさんあったよ。ファンタジーワールドJUNの復刊のやつが欲しいんだけど一冊単価が高すぎて断念(いや前から出てるのは知ってたけど手が出ねー)
手塚バージョンと石ノ森バージョン
 
 

追記(7/29)

これ、展示としては退屈でつまらない展示だと思ったんだけど、なんでそう思ったかわかった気がする。展示自体が「何をありがたがればいいのかわからない展示だったから」ってことなのかなあ。
全部生原画だからありがたいはずなんだけどね‥‥ (∋_∈)
生原稿もありすぎるとを何をじっくり見ていいのかわからないんだw
ただまあ手塚治虫の生原稿はやっぱり力があって活き活きとした筆致は伝わって来て素晴らしいよ。石ノ森先生はノッてる時の原稿は素晴らしいね。画力自体はやっぱり天才的だし。(というか二人共描き飛ばしタイプだし、絵にムラがありすぎる人だから‥‥w)
デビュー前、16歳の時の原稿とか、たぶん今でもこれを16歳で描いたっていわれたら超絶上手い、天才!だと思うもんなー。
ともかく、生原稿もありすぎるとありがたみがなくなってくるってことか。そりゃそーだ、何千枚もあるんだからなあw
あと会場レイアウトでマンガのコマを引き伸ばしたパネルを飾ってあったんだけど、背景を使うのはどうかと思うな。(「ホテル」のとか)だってあれアシスタントが描いたやつでしょ(先生自ら描いたものだったらスマン)、なんでキャラじゃないのかと‥‥学芸員がそんなこともわかってない素人なのか?まさかな。