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脚本：きだつよし 監督：諸田敏
『ま、俺が人柱になってコヨミが救えるなら、これはこれでありかもしれないけどな』
最終３話だというのにこんなにもハラハラもドキドキもしないクライマックスってどうなの？
というかそれ以前にきださんってバカなの？晴人くんは何言ってんの？ねーだろよ。
晴人が人柱になってコヨミが救えるかどうか‥‥いや今までも言ってきたけど、コヨミと晴人の関係ってそういう風には描かれてないし、晴人が自分の命と引き換えにコヨミを助けるということがまったく理解出来ません。
人々の絶望を希望に変える魔法使いを標榜している晴人がコヨミのために自分の命を投げ出すってどういうこと？キャラとして成り立たないような？
それだけならまだしも、この時点ですでにサバトを開くための魔法使いの生贄って晴人だけじゃなくミサを解放したかった真由ちゃんや何の関係もない譲や山本さんも入っちゃってるわけでしょ？なんでそんな冷静に自分だけの犠牲で‥‥とか言っちゃえるの？バカなの？もっとよく考えろよー。そういう犠牲を知らなかったって話じゃないよね？ (∋_∈)
あとまあ笛木のやったことにもう少し突っ込もうよ。自分が今まで信じて倒してきたファントムが笛木の「希望」という間違った欲望から生まれたかわいそうな犠牲者だったということにもっと怒ろうよ。晴人ってそんなバカじゃないはずなのになあ。
それを知った上での笛木へ怒りの感情がないまま、自分からおとなしく人柱になるってキャラとしてもおかしいって。あとそこに家族を殺された恨みで魔法使いになった真由ちゃんがまったく怒ってないのも絡まないのも変だって。騙されてたんだよ？真由ちゃんの家族を奪ったのは笛木なんだよ？
この展開がまったく理解出来ません。
まあ結局それでも足りずに東京中のゲートの魔力、魔力がある人間はファントムになり、そうじゃない人間は死ぬって、いやちょっと待って、なんで魔力のない人間は死ぬの？因果関係がわかんね。この魔法体系がわかんね。
もっとそもそもの話でいうと、だから笛木＝白い魔法使いってなんなの？なんでそんなに強いの？仁藤のビーストと戦ってビーストが負けるくらいの魔力って何？どっからきてるの？恨みの強さや根性論的なことで魔力の強さが決まるならそれはそういう描写欲しいな。もともと魔力があるない、強さ云々って「才能」ってことだよね。
だから笛木が古の魔法由来じゃない魔法を使ってるってどういうことなのか、基本設定がまったくわからない。この世界において「魔法」ってどういうものなの？
あとビーストの扱いも微妙なんだけど、キマイラが古の魔法に属してるって結局どういうことだったの？オレにはまったくわかんないんだけど、一応今回のストーリー展開に関係あるから突っ込むけどさ。
そしてこれってはっきりそう言わなかったけど、ビーストにはもう変身できないってことじゃん。ビースト退場回だよ？なんでそこをクローズアップしないの？仁藤に見せ場はあったけどこのモヤモヤ感。ドラマってこうじゃないよ、きださん！
ぶっちゃけ仁藤スゴいことしたんだよ？それわかってるの、きださん。東京中のゲートの魔力をキマイラに食わせちゃったんだよ？まあそこでなんで白い魔法使いの魔力も食わなかったんだって気はするけどさ。食っちゃえば笛木はもう変身できないのに。（ある意味一つの解決）
あとさ、キマイラは少なくとも彼の意思で仁藤に憑いてたわけで、仁藤が取り込んでるわけでもキマイラがいなきゃ仁藤が死ぬわけでもないよね。仁藤を食い殺すって言ってたのは単にキマイラが仕事させようとするための脅しで、単純にキマイラは仁藤にファントムを退治させてその魔力を頂戴したかっただけなはずだけど、だったら東京中の魔力を取り込んだら当分の間魔力食う必要ないよね。少なくとも東京にはもうゲートになりうる人間はいないわけだし。だったら仁藤に取り憑く理由はないから出て行くのは当然だし。そこんとこちゃんと覚えてる？きださん。
そしてそもそもサバトと関係無かった仁藤＝ビーストは最終決戦には参戦しないと。いや最終決戦がどんなだかわかんないけど、あえて白い魔法使いを残してるしソラも残してるから「敵」はいるけど、なんか微妙すぎる。何この盛り上がらない感。ヒロインの去就で何が決まるの？東京中の人たちの危険はあっという間にやってきてあっという間に去ったから、すでに世界の命運とか関係ないし。
晴人が今笛木に対して感じてる感情って怒りだろうけど、その怒りは何なのかというとこでこんなにも肩すかし食らうと、どうにも気合はいらないよなあ。怒ってるから怒ってるんだよ！ってことじゃないよ。せめてもう少し笛木に「あんたは間違ってる」って言っとこうよ。そもそもインフィニティのリング、笛木はどうしたのさ。あれはなんでサバトに使えなかったの？
でもって細かいこと突っ込むと、キマイラに脅されながらもそれを楽しんでた仁藤に、今までの脳筋ファントムみたいに死への恐怖で絶望しろという白い魔法使いってバカだろ。
予告。
これ、最終的にラスボスは白い魔法使いのままなの？笛木が実は賢者の石に操られていたとか、古の魔法に相反する魔法体系があったとか、最終的に晴人と笛木が魔力を統合してコヨミを救うとかてことはないのかな？
つかさ、ビーストを倒せるくらいの魔力持ってんだから笛木が自分の命と引き換えにコヨミを蘇らせればいいんじゃね？残りのメンツで事態を収集するならそれしか解決法ないと思うんだけど。
てかそうなったらなったで、この話ってバカなの？としか思えないような気がするんだけど。晴人くんは今まで何のために戦ってきたの？何が彼の希望だったの？このなんの期待もできないガッカリ感をどうにかしてよきださん。
