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仮面ライダーウィザード#53「終わらない物語」(終)

東映 http://www.toei.co.jp/tv/wizard/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/wizard/
脚本:會川昇 監督:石田秀範
『ある人が言った…俺たちは正義の為に戦うんじゃない。俺たちは、人間の自由のために戦うんだと』
『なんだ〜!?お前たちは何だ!?』
『通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ』
 
門矢士かっけー! (*゚∀゚)=3 ムッハー
やっぱり門矢士の説教タイムからの名乗りはサイコー!「通りすがりの仮面ライダー」ってマジでカッコイイフレーズだなあー!(笑)
BGMもディケイドの「パラレルワールド」で、これって音楽が同じ中川幸太郎さんだからってのもあるよな。違和感なしw
あの世界自体は魔法石の中の世界で、怪人たちの世界なんだけど、実質的には結局ディケイド的な「ウィザードの世界」でいいのかな。かつて罪を犯して魔宝石に封印された魔法使いらしいアマダム(田口トモロヲ)の立ち位置のあやふやさや、凛子ちゃんたちのアマダムの認識の適当さ加減とか影響力のぼんやりした感じも、ディケイドでの擬似世界の描写っぽいしなあ。
ともかく、おちゃらけの先週と一変してシリアスな「仮面ライダーとはなんぞや?」という問いかけに心震えたね。
アマダムはライダーの指輪を掘り出したことで外の世界に出ようと思っていたけど、あの子供たち、「はると(竜跳) *1 」と「こよみ(SALA)」の外に出たいという願いに便乗しようと思っていたってことはそうしないとダメな理由があったんだろうし‥‥と思うことにした(苦笑)
そこら辺のファジイさは置いとくと、今回の話は會川さんだからこその物語の世界、ここではないどこかへ‥‥と願う人々の話だった。まったくオレ好みの話で大満足です。ディケイドの仇をウィザードで取る的なとこもちょっとあるけどねw
 
外の世界に出たかったあの子供たちはここで生きていくしかない、外の世界には出ないエンドだったけど(そういやディケイドの時も基本ここで生きていくしかないだったしw)ざっくり言うと、「どうやってこの世界で生きていくことに折り合いを付けるのか?」という話だったよな。
アマダムは「仮面ライダー」とは悪の怪人と同じ存在で怪人の出来損ないだといったけど、それこそ正義と悪は立場の違いでどうにでも見えるという価値観の違いという話でしかないよな。
ほぼすべての人間が大人になったら悪の怪人になる世界の中で人間のままでいるのは異端だし、ましてや裏切って仮面ライダーになるのは悪だということだけど、あの子たちは怪人=悪という認識がある。だからこそ自分の心の中にある悪に怯えて、そうならない外の世界を求めていたけど、現実は悪になりそうな、悪になるかもしれない心を抱いたまま生きていくしかない。
ただその自分の中の悪の心に怯える子供たちに「正義とは何か」と教えるのが通りすがりの仮面ライダーであって、その「正義」とは「人間の自由を守ること」なんだよな。カッコイイ!シビレル!
大人になること=怪人になる世界で、「仮面ライダー」という悪から生まれたけど悪と戦う存在になれるかもしれないとわかったことで子供たちは絶望を希望に変えた‥‥というウィザードの幕引きとしても素晴らしかった。晴人は絶望を希望に変えることでファントム(悪)にならずに魔法使い(善?)になったんだから、まさにこれはウィザードならではだよなあ。
晴人自身も他人の絶望を希望に変える魔法使いだったのが自分の希望を叶えるため、人間の自由を守るために戦う決意をしたことで「仮面ライダー」になったんだし。
アマダムは怪人も仮面ライダーも同じ「石」から生まれたって言ってたけど(そもそもクウガにおける霊石アマダムってことでいいのかしら)、「石」はやっぱり「意思」だよな。悪の意思から生まれた力とはいえ、その力を人間のために使うのは自らの意思によるものだ…と思うと、ウィザードが仮面ライダーになるという最終回からの流れとしても、この話はとても深いよ。
 
もちろんバトルもプチライダー大戦的でカッコよかった。みんなちゃんと順番に見せ場はあるし、効果も派手でカッコイイ。
モモタロスは相変わらずだしファイズが薄暗いとこで光ってたり、あとやっぱり最強フォームは贔屓目なしでもブレイドが一番強そうに思えますw そして本当にディケイドはあれに混じってるとふざけてるとしか言い様がないwwwある意味カッコよすぎるwww
ウィザードもなにげにドラゴタイムからオールドラゴンでちゃんと全フォーム使い切ってるし、仁藤のビーストが途中退場なのは仕方ないけどいろいろとバトルは堪能。クウガはちゃんと最後に締めでサムズアップするしね。
アバンで退場かと思った鎧武もちゃんと戻ってきて(あれちょっと意味分かんなかったけどw)、シルエットでまだこれから生まれる未来のライダーたちがチラ見えしたり、いろいろ熱い展開だった。(*´∀`*)
そういや去年ウィザードが映画にゲストした時、フォーゼに仮面ライダーと言われたのに魔法使いだって言って、そのまま本編では最終回までずっと「魔法使い」で通したけど、鎧武は自分のこと「仮面ライダー」っていうんだろうか?(^_^;)
 
それとアマダムが言ってた「クロス・オブ・ファイヤ」ってライダーの初期の企画名「クロスファイヤー」かららしいけど、炎の十字架ってすごい業を背負ってるってことなのかな。「同族殺し」という業って意味だよなあ。
最後は晴人が少年はるとに希望の証に指輪を託してこの世界から去っていくけど、この最後の締めの曲がサントラの「運命の鼓動」なのがカッコいい!カッコよすぎるよ、さすが巨匠! (*´∀`)=3
なんかこのラストシーンだけで本当にいろんなものが浄化されたよ、ありがとう會川さん。ありがとう石田監督。すげーいい最終回だった!もう2週前の最終回(までの話のあれやこれや)のことは忘れた。スゲエカッコイイ最終回だったー!最後の最後に會川さんと石田監督が締めてくれてよかった、本当によかったヽ(;▽;)ノ
そしてリアルタイムで見てた時にはまったくMOVIE大戦のCMに気がついてなかった!戦国MOVIE大合戦って、何じゃそりゃwww
 
新番組。
予告だけでもう何が何やら。花道オンステージって何!?
テイストがさっぱりわからないのが問題なんだ(笑)

*1:ところでこのコドモ警察のブルもやってた竜跳くんって、河相我聞の息子ってまマジか?言われてみると目の辺りが似てるような気はするけど…