そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

刑事のまなざし#1

http://www.tbs.co.jp/keijinomanazashi/
脚本:岩下悠子 演出:鈴木浩介 原作:薬丸岳
 
話自体は強引だと思うんだけど、雰囲気とか役者の演技もろもろで見せててドラマとしては面白かったんで問題ないです。ちょっと泣けた(最近この手のものに弱すぎる)
一番問題なのは犯人が母親で、でも殺そうとしたのはDV内縁夫でなく息子だったという、たとえそうだとしてもあの母親(森口瑤子)が息子を愛するゆえに殺そうとするという動機がさっぱりわからねぇってことなんだよ。
なんか男の人が考える母親の業って感じで、それはそれでいろいろ納得いかないんだよね。(原作通りかどうかは知らないけど)
息子を殺したかったにしてもそうじゃないと思うんだ。それがどうにもいかにも「お話」くさくて乗れなかったかなあ。意外性を狙っただけの安っぽい新聞小説みたいな感じ。
でもまあドラマとしてはそこを力づくで納得させてたんで(主に役者の演技で)まあいいかなと思う。男が死んだあとの森口瑤子の違和感とかはちょっと息子が邪魔なの?って思ったし、椎名桔平の佇まいとかでまあ許す。
最初感じたのは、お母さんはお父さんのことが好きすぎてその喪失に耐えられなくて壊れちゃったのかなと思ったんだけど、そこんとこを突っ込んでるわけじゃないのが動機の描き方として一番納得行かないとこかなあ。壊れて、好きな人が出来て、ある意味我慢が効かなくなってたっていう、それならわからなくはないんだよね。糸が切れちゃったというかまあ精神のバランスを欠いた状態だったってことで。
息子がマトモすぎて賢いってとこが余計に救われないよ。それなら話自体をそっちに振ってくれてもよかったんだよなあ。もっとあの親子二人の生活の閉塞感とか、その中で頑張ってた息子とか。それがあの同棲相手(山中聡)の出現で壊されて、お母さんはそっちに逃げちゃった‥‥というね。そういう意味では脚本的にはちょっと中途半端。まあそれを全部役者の演技が補ってた用に感じたんだけど。
息子がとても良くて、誰だっけ〜と思ったら野村周平だったのね。でかくなったなあ!
なんか見てて、この役ってもう少し若い頃の三浦春馬がやりそうな役だなあ‥‥と思ったんだけど、野村周平も同じアミューズか。なんかすごく納得したw
些細な入院患者の役が竜雷太とか、ホントにちょい役のホステスが岩佐真悠子だったり、妙にキャストが豪勢だなあw
登場人物少ないからか?
まあ要潤北村有起哉松重豊もそれなりの役でいいんだけど、あの若い女刑事の小野ゆり子って誰だと思ったら大森南朋の結婚した人か!ビックリw