そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

リーガルハイ #2

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html
脚本:古沢良太 演出:石川淳一
 
1話よりも、ゲスト話だけに絞った今回のほうがやっぱり面白かった!
しかもこの話すげえなー!古沢良太は天才かw
表面的にはホリエモン的なゲストキャラ、鮎川光(佐藤隆太)の名誉毀損訴訟と戦うという話だけど、その切り返しが見事すぎる。
鮎川が本当に世間を騒がしてまでも訴訟したかったのは玉川たまが描いた自分を主人公にしたらしい漫画であって、その漫画はほとんどノンフィクションなエピソード満載。(てかそういうの連載していいのかよw)
しかし内容的には悪党の主人公がのし上がっていく様はとても魅力的だと評する古美門によって、このほぼノンフィクションの漫画を描く作者の玉川たまは主人公のモデルと称される鮎川に好意を持っている、主人公が魅力的だから名誉毀損には当たらないというウルトラCな結論で勝訴という鮮やかさ。(いいけどそれだけ聞いてたらそこそこ人気ありそうなのに打ち切りなんだ?)
まあ古沢さん的にこういう肖像権侵害なモデル訴訟的みたいなケースに対しての思うところを入れたんだろうなーというのは「表現と心情は違う」とかもろもろのセリフからも分かるし、ストーリー自体には関係ないのにあのブロガー訴訟をあえて入れたのは、古美門に一般人なのに批評家気取りのブロガーブーム云々ってことを言わせたかったんだと思う(笑)
ただそこはそんなに広げないで主張に止めとく、言いっぱなしではあるけど面白おかしい裁判に紛れたちょっとした作り手の自己主張かなあ(笑)
でもって更に天才鮎川光が自分で自分の弁護をすることは単なるマイブームだと看破(笑)てか古美門は裁判で勝ったからそんなこと言えるんだよなあ〜?まあそれはさておき。
今回の話見てて、「マイブーム」という一時の熱狂で動く鮎川は実は羽生と同じじゃないかなと思う次第。
鮎川のマイブームが内的な熱狂だとすれば、羽生の人たらし能力は外へ向けての熱狂だよね。今回のの古美門の巻き込み方、あの古美門がうっかりのってしまう天性の本気の情熱って、鮎川にも同じことが言えるんでないかと。
鮎川が言ってることもその時々では羽生と同じく悪気のない天然の本気なんだろうと思う。本気の情熱。だから玉川たまが学生の時に見た鮎川の本気のエールに、恋…とは限らないけど夢中になってしまったんだと思う。
まあ鮎川にしてもその後の彼女のとこの事情を知ってて訴訟を起こして漫画の人気を再燃させるんだから、そこは天才の天然な計算かもしれないけど、それもたぶん本気の謝罪のつもりなんだよな。
それよりもそれって、そんな鮎川に勝った古美門が天然人たらしの羽生に負けるわけはないってことじゃないかなあ(苦笑)
内向きマイブームの鮎川も外向き人たらし屋の羽生も人を虜にする情熱、それがいいかどうかは別としてその本気さに周囲の人が乗せられるってことで、それを冷静に論理的な理屈である意味潰していく古美門の、そういう情熱の結果を理解しながらもそれに流されない、しかも相手を否定して戦うでもなく褒め殺し的に論破するというところに一枚も二枚も上手の古美門らしさがあるなあと。
当の羽生も、ライバルだとか古美門を倒すとかいいながら実際やってることは仲良さげに共同で弁護だし、そういうキラキラした王子様っぽいところも鮎川とも似てるなあって感じで、やっぱり言ってることやってることがクールで切り替えが早く見えても、それをそう感じさせないところが魅力的なんだよな。
しょっぱなでこういう話を持ってくるのは、今後の古美門VS羽生対決への計算なんだろうなあ(笑)
それにしても前回シリーズの三木といい今回の羽生といい、なんで古美門への執着のキーアイテムが「写真立て」なんだろなw
とりあえず安藤貴和の話はおまけ程度でいいや、今んとこ。貴和さんの古美門(へのせっくす)評価はまったくもって正しそうだw