そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#41「覚馬の娘」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:中野亮平
 
槇村さん退場かー。残念だけど、これも時代というものか。
八重さんは相変わらず、というか会津の時と同じく完全に日常ネタ担当でいてもいなくても見たいなポジションに。
展開的に面白いのは政治の話だけど八重さんがまったくそっちに噛んでないからあんまり深入りするわけにもいかないのか、そっちはそっちでとても中途半端な感じはしなくもないかな。それでもさすがに覚馬と槇村さんの対立から槇村さん退場なので話はわかりやすく面白かった。
紀行でやってたように槇村さんが京都府の知事としていろいろと手腕を発揮したというのは本当だろうし、何年も覚馬さんとコンビを組んで利用されたり利用したり(苦笑)してたんだから、切れ者なのは確かなんだよなあ。ただ根本的には民衆を信じてなかったってだけで。結局はお貴族様だから?
さすがに戊辰戦争後十何年も経つと派閥もいろいろって感じなのか、木戸さんの威光は通じなくなって、今一番力持ってるのは伊藤博文なのかしら、同じ長州藩士なのにね。まあ後の総理大臣だからしょうがないよな。
ただまあ、描写としてはツッコミ不足だけど、西南戦争で出費がかさんだんでそのツケを地方に押し付けよう、押し付けられた地方は税収アップで賄うという、京都の場合はそれで反発かったってとこで。結局一番京都を好きな様に動かしてたのは盲目の覚馬さんか。まあ良い方へと動かしてたんだからいいことなんだろうけど。
もしかしてそのせいで、元々の気風はあるけど京都ってある意味難しい地域になっちゃったのかなあ?(笑)京都の街を作ったのが会津人の山本覚馬だってのも面白いな。
そして板垣退助自由民権運動が(何がどうしてそうなったのかは劇中では説明されてないけど)体制への抵抗勢力的になって、つまりは「ペンは剣よりも強し」的な運動になり、徳富猪一郎たち新聞記者志望の若者を勢いづかせるってことなんだよね。いろいろ大変な世の中。
面白いと思ったのは…ああ、そういやメインの話はみねの結婚話なんだっけ。
こっちもやっぱりキリスト教の布教にはあまり突っ込まないから、学問と宗教の話があいかわらず一緒くたになってるけど、伊勢時雄たちの布教活動のやり方、キリスト教を信じれば学問もついてきますよっていう釣り餌的な布教の是非はどうなんだって感じ。
でもそれよりも、一応伝道師の立場にいるはずだろう襄がそのことにはまったく触れずに、同志社を大学にしましょうと学問のことしか言わないのがドラマ描写的には興味深いな。学問のことどころか、猪一郎みたいな記者や日本のこれからを動かすための人物を排出するための大学を作ろうって、完全にキリスト教関係ないよね?伝道師を増やさなくてもいいんだ?(^_^;)
そういや外国人教師ってどうしたんだ?いるのかもしれんけど今回は見なかったような。
大学になったら今までみたいな伝道師専科みたいなものって、あんまり上手くないよねえ?それとも私立だからいいのかな?でもキリスト教を教えるところだって言われたら反発する人はいるわけで、そこをどうするのかってとこでも、どうもこのドラマの襄さんのその辺の感覚って興味深いです。ドラマ的にはどういう人物に描こうとしてるんだろ。
というかストーリー的には八重さんどうでも良くなってるよね。覚馬と槇村あたりの話のほうが面白く描かれてるような。視聴者的にもそこはもっと見たかったような。(それってすでに八重の桜じゃじゃねえw)
八重さんは今回もあんまりハンサムウーマンって感じではなかった。おばさんには違いないけど、みねにとって精神的にどういう立場なのかってのもはっきりしないし、言葉上では襄を支えてる豪腕夫人って風に思われてるっぽいけど、どうもやっぱり八重さんのキャラ性は薄れてるなあ。