そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

リーガルハイ #8

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html
脚本:古沢良太 演出:石川淳一
 
シーズン1の蟹頭村の一族の時みたく、とにかく完全パロディって感じではなかったけど、十分に古美門先生の「北の国から」でしたw モノローグがなぜ貴和さん宛だしw
まあコスプレ以外にももう少しネタを入れて欲しかった気はするけどいいか。
そして奥蟹頭村は蟹頭村の更に山2つ越えた山奥にあって、住民みんな「赤松」姓だと。つか、結局黛の設定、お父さんが蟹頭村の出身だってことに落ち着いたわけね。それならそれでいいんだけど(^_^;)
んで今回これだけ最初から最後まで山奥ロケだからこそ、先週はほぼ法廷のセットのみの撮影だったのか(笑)そりゃソーダ
そしてこの時期の撮影であれだけ雪が積もってるってどんだけ山奥ロケ?その割に森のシーンはまったく雪どころか晴天のいい天気なんだけどさ。あれ別の場所?
つかあの行きと帰りの雪を見たらはっきり言って忘れられて山の中で置き去りになってた磯貝さん、栄養失調どころか凍死ものだと思うんだけどー?撮影的に雪は予想外だったんだろか?(苦笑)助かってよかったね、磯貝っち‥‥
あ、黛が「何か忘れてるような‥‥」って言うたびに磯貝、磯貝ーって突っ込むのはお約束。そしてヒッピーっ子はなぜいなかった?スケジュール?
 
話としては奥蟹頭にある「おざおざの森」を世界財産に推奨する地元住民と反対派の訴訟なんだけど、別府裁判官がなぜかそこにいたりだいぶグダグダってことで、単にこの偽善的訴訟ネタを通して羽生の理想と正義がいかに危ういのかってことを描く話であった。
だって開発計画の話や、世界財産認定で昔ながらの暮らしを提案した役所の人とかどうしたんだ?全然ストーリーに絡んでないよね。
伝説の妖怪?「どんぐりとっちゃ」がどう見ても服部さん@水戸黄門だし、そこでなにかネタがあるのかと思ったらそうでもなし。見かけたら風邪を引かないってのは何に振りたかったんだ?しかも磯貝さん探しに行くし(^_^;)ゴーイングマイホームか?
その辺いろいろ投げっぱな感じだし、結局署名活動で決めるにしても、裁判の面白さや古美門論法の面白さじゃなく、よくわかんないうちに古美門が買ったことになてるし、話の流れ自体もごちゃごちゃしてて今回はあんまり面白くないんだよなあ。
反対派のスナックママ(遠野凪子)に古美門が付いたって時点でそりゃもう古美門が勝つのは分かってるにしても、毎回「どう勝つのか」が見どころなわけじゃん?そこで羽生をやり込めないまま彼の理想の危うさを描こうってことにしても、いい感じに終わって実はブラックって方が話としてもカタルシスの感じ方にしても好みかなあ。
まあ羽生の理想的なウィンウィンの関係ってのは普通の訴訟ごとならともかく、この手のものだとみんなでハッピーどころか当事者たちに不自由を押し付けてでも大多数のハッピー(世界財産登録)を目指そうというのが理想であり正義だという話で、そんなんぶっちゃけ「正義じゃない」んだけど、そもそも古美門の目指す裁判って正義とか真実とか関係なかったよね‥‥と思わんでもない。
ただまあ裁判は多数決じゃないってのは実は初めて知りました。そしたらそもそも署名って有効じゃないんじゃないの?多数決で決めちゃいけない裁判で多数決をいうことが間違ってるし、それで決めるのは田舎裁判にしてもおかしいし、結局息子が帰ってきて双方日和りましたーじゃ、裁判にもお話にならないヨ。
だいたいこれってそんな一村の決断でどうこう決めていい話じゃないと思うんだよなあ。世界財産っていうんなら。
だからほんとに古美門を変えようとすればするほど実はドツボにはまっていってる羽生の静かな壊れっぷり、勝つために汚いこともやったのにそこに気がついてなくて、しかもそれでも勝てなかった、古美門を変えるどころじゃないという自己崩壊のデビルスマイルに尽きるってことじゃないかなあ(苦笑)
黛に言われるまでもなく、人をラクダに例えるってのは人たらしの好青年とはまた別のとこで心ないよなあ。最初からそうだったけどw
 
結局「おざおざの森」にしても、ミーハーで新しもの好きの田舎村民(実際あれはステレオタイプすぎて普通はあんなのないと思うけど)が欲望に流されるままに便利な暮らしを享受したらせっかくの自然の森や環境は価値がなくなって、一度壊れた自然は取り戻せない‥‥という、これと似たようなネタはシーズン1の最後でもやってるけどあれと同じことだよな。そこら辺の今後を予想させるようなブラックさも足りなかった。
まあ今回の奥蟹頭の場合、お役所プロデュースの昔ながらの自然と共生生活でやっていけるなら(補助金でも出るなら)それでもいいんじゃねって話だし、嫌な人は村から出て行けばいいだけじゃないのかなあ。現実的には羽生の路線で、村人みんながハッピーになるような条件を不自由な理不尽を付き付けるお役所や世間から勝ち取ろうっていう幸せな結末になる話だと思うけどねー。
ちょっとお話自体が誤魔化されてるというか、対決構図ではあるけど相手が間違ってるって話だからなんかスッキリしないんだよ。古美門の主張も詭弁じゃなく間違ってないだけに。
つーことで貴和の裁判を睨みつつな感じの、本当に黒いものを白ということの危うさ‥‥ってことなのかなあ。裁判としては間違ってないし、社会正義ってのは古美門には似つかわしくないけど、この展開だと古美門には何が足りないんだろね。黛はそこを補えるのか?本当に貴和を無罪に出来るのか、するのか?ってことで、もう貴和の裁判が始まるのか?早くね?
あ、あと服部さんが電話してたのは古美門父みたいね。また何か画策してるんだろか?全体的には羽生といい醍醐検事といい古美門潰しの流れな気が。