そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

黒執事

http://wwws.warnerbros.co.jp/kuroshitsuji-movie/
監督:大谷健太郎さとうけいいち 脚本:黒岩勉 原作:枢やな

 
見たよ!見てきたよ!ちなみに原作は読んでないよ。アニメは1話だけ見た(即リタイヤ)
このブログのお客さんはオレの口さがない、いや口幅ったいツッコミには慣れてると思うんでいうけど、すごくビミョー。
ビミョーというより、別につまらなくはないだけにものすごく残念感ありあり。
ネットで「思ったより良かった」という話はちらほら見てたんでそこそこ期待して見に行ったんだけど、それは一体何と比べて?と言いたくなる感じというか、よかったという評判も間違ってはないと思うけど全体的にはビミョー。まあ少なくともガッチャマンよりは全然いいと思う。
全体には悪くはないしその場その場のエピソードだけ見ればおかしくないけど、でも水嶋ヒロか優香のファンでもない限りはそこまで勧めないかなあ。1000円でも。500円なら2時間消費してもいいと思うってくらい。辛口すぎ?
いやでもだって、これのヒロたんってオレの求めるヒロたんじゃないし。ヒロ執事キモイよ。(悪い意味で)
なんで普通にカッコいい役作りしないんだろ?普通にカッコイイ悪魔な執事でいいんじゃね?原作準拠ってわけでもないよね? GACKTさんのコスプレみたいなのでいいのにね。、まあ原作読んでないオレが言ってもあれですが。
以下ネタバレ。
 
 
それはともかくとして設定の大枠がタイバニだったよ!(苦笑)
両親を殺された復讐のために(→悪魔と契約、身分を隠して跡取り息子となって戻ってきた→)主人公が、組織のボスを突き止めるも実はそれは単なる末端だった、実の黒幕はもっと大きく社会的な…という話。タイバニじゃん。しかもマークもウロボロス的な。(尻尾を飲み込む蛇も絡みあう二匹の蛇も同じウロボロスですよ)
そしてタイバニと同じく世界観が謎すぎる。東の国とか西の国とか女王陛下の番犬とか闇の貴族とかすべてナンノコッチャって感じ。
しかしそれが説明なくてもいいような話でもなく、例えば幻鋒家についてとかいくらなんでもそこは説明しないとマズイだろうよっていう程度にはストーリーに絡んでるから、クライマックスで華恵おば様が明かす秘密がポカーン状態。いやなんとなく雰囲気ではわかるんだけど。
警察保安省?の人たちもどういうポジションだかさっぱり。というか舞台になったこの国はどっち側なんだっけ?オレもしかして冒頭で寝てた?その説明あった?対立してるっていうのは説明してた気がするけど。(パンフには東側ってあるね。でないとスパイの意味ないか)←そのスパイの仕事ってなんなのかもよくわかんなかったよ?復讐の話しかやってないし。
別に悪魔の執事がどこからきたのかそれが闇の貴族とどう関係してるのかってのはあえて突っ込まない。そこはストーリーには関係なくても大丈夫だし。
とにかく話も雰囲気すぎでした。というか脚本誰だっけと思ってたけどが黒岩勉かい。彼は直近では「dinner」とか「ストロベリーナイト」とか謎解きディナーSPとかの脚本やっててそれなり大変に面白かったのになんでこんなクオリティなんだといいたくなる感じよ?監督補正だったの?(´д`)
それとどうも回想シーンが多すぎるのと、説明シーンの挿入が多すぎるのがテンポ悪いというか、なんとなくダラダラと話が進むって感じでなんだか冗長。もっと話の展開にメリハリが欲しいです。
 
映像は辛うじてゴシックサスペンス的にスタイリッシュかな?アクションもそこそこよかったし。おととい戦隊VSで坂本監督のカッコイイアクションを見たばっかなんだけど、まあ方向性が違うというか絵的に決めポースがカッコイイ方の素敵アクションだった。これはこれで。ちょっと前のハリウッド洋画テイストも入ってるけど、すでにこういう方向のスタイリッシュアクション(笑)な映像って古いと思うからますますビミョー。でも邦画にしてはカッコイイ方かな。
門司港ロケは映像的にも大変良かったです。海があるだけで映画全体の雰囲気結構違うね。ちょっと目新しい画面になってたよ。でも画面のトーンのバラつきが気になったかな。他はいいのに幻鋒家の洋館シーンはなんであんなに白っぽく平面的なんだろ?
ヒロたんの執事はもうあれでいいと思う。なんかキモい以外にそんなに文句つけるとこもないし。(そもそも細眉は認めん)
演技は相変わらずか、ちょっと後退気味。彼にはどうか適切な演出家を付けてあげてください。でもまあ映画自体がヒロたんメインのアクションものだし別段ケチ付けるとこもないくらい。ただあれを素敵だとは思わんという好みの問題。
でも剛力ちゃんの清玄はもうちょっとキャラクターを作り込んであげて下さいな。キャラは普通にいいだけにもったいない。剛力ちゃんもだいぶお疲れのようで役を作り込めてないのが残念。ヒロたんが主役なので引き気味にしても、剛力ちゃんより優香のほうが目立ってるのはいかがなもんか。
そして見所は優香。とにかく優香。ちょっとおばさんっぽくなったかなと思ったけど優香エロい。でも最後の豹変っぷりはキャラが安っぽすぎてなんだかなあ〜って感じ。わかりやすいといえばわかりやすいけど、キャラに「10年間」の重みがないってのはいろいろ残念。
華恵おばさまの執事の丸山智己はなんで喋らせないのかという。アクションもやったけど…ね…ものすごく残念。
あと山本美月ドジっ娘メイド、なんであんなん?あれって普通なら「本当はすごい格闘術の使い手なのに普段は眼鏡のせいで周りがよく見えてないから(元々視力はいい)ドジっ娘になってしまってる」だと思ってたのに!違うじゃん、ガッカリ!結局彼女はなんでドジっ娘だったの?清玄がピンチになるたびによしここでくるか…と何度も思ったよ!それで結局あれか。いやアクションはそれなりすごく見せてたけど納得できん。メイド&ドジっ娘&暗殺者萌え属性のないオレでもわかるよ、何であれでいいと思った?そこはベタな萌えキャラにしようよ。あと単純に好みの問題として山本美月の顔は好みじゃないかな。
志垣太郎はもっと活躍させるべき。なんでお茶飲んでるだけなの?もったいない。
あそうだ、ヤスケンヤスケンが出てたのに使いドコロが微妙というか、よくわかんなかった。何だったの、岸谷五朗といいただ出ただけかよ。つかあのラスト、タイバニの最終回かと思ったよ!どゆこと?
まあ全体的にはすごく悪いわけではないけど、面白いかと言われたら個人的には面白くなくはないけどうーん…って感じかなあ。嫌いではないし、こういうものだと割りきって素直に見たらそれなり楽しめるとは思うってくらい。
ヒロたんは…どうなんでしょうかねえ…(一応次回作を案じてます)
 
おまけのネット記事。