そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダー鎧武 #19「贈られた秘密兵器」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/gaimu/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/gaimu/
脚本:虚淵玄・毛利亘宏 監督:石田秀範
『だったら教えてやろう。本当の意味での理由なき悪意を。お前に、その勇気があるのなら』
 
思うんだけど、戒斗さんは「強さ」が欲しいならダンスなんかやらずに格闘技でもやればよかったんじゃないかなあ?そっちのほうがもっと簡単に強さを極められるんじゃね?格闘やってなくてもせめてなんか運動神経よさ気に自主トレやってるとこくらい見せてほしいなあ。だから貴虎のみならず陵馬にもシドにも負けちゃうんだよ、当然だよね(キュゥべえ風にw) 逆になんで勝てると思ってるんだ?
紘汰はしょうがないけどね。むしろ紘汰みたいな普通の子に戦い慣れを望むなよ、陵馬さんはよー。何だと思ってんだ?
ダンスの話はひとまず終わったっぽいけど、インベスゲームが出来ないならダンスやる意味なしって思ってるチームがいるとかビックリだよ。何のためのダンス設定なんだ?つーか、チームダンスバトルの流行とインベスゲームっていつからだったの?最初からセットだったワケじゃないよね?わけがわからん。
それもだけど、なんか全体にストーリーに爽快感がないというか2話1エピ方式もどうかと思うけど、そうじゃなくしたことでちゃんと区切りがあればいいんだけどなにもないんだもん。常にダラダラと話が続いてるって感じで、その割にキャラ多い割に登場配分もおかしいし、秘密や謎の提示と解決ってのもしてないから面白くないんだよなあ。話の中身が無いなら脇キャラが活躍すればいいのに顔出し程度でしかないし。ぶっちゃけ前回変身したクルミとか全然思い入れないんだけど。まだ初瀬ちゃんの黒影のほうが城之内とセットだったせいかキャラの立ち位置としてはインパクトあったよ。(キャラ自体はふたりともどうでもいいレベルだけど)
その上で紘汰と戒斗がユグドラシルに潜入しようとしてるけど、手段として共闘してるだけで目的はまったく違うよね。しかも彼らはお互いに目的が違うってことも意識してないしわかってないっぽいよね。だから戒斗がツンデレでデレ化というより紘汰を利用してるようにしか思えないし、その割に自分の目的のために使い捨てるほどの勢いでもないという中途半端さ。全体にキャラの立ち位置が弱いしホント中途半端なんだよな。
戒斗は弱いものほど人目を偽る、ユグドラシルが隠してることが弱みなら(誰に対して?)それは強者ではないからぶっ潰して俺がって言うし(なぜお前が取って替われると思ってるのか)、紘汰は自分が理解できないことはすべて大人の悪意であり、そんな大人の理由なき悪意は許せないから反抗するって理屈だよね。
まあその辺が虚淵さんのやりたい強大な力を持つ大人を悪だと決めつけてとにかく反抗する若者(=子供)たちってことなんだろうけど、こないだまで言ってた「正義」ってどこいった?
まあ紘汰にしても戒斗にしても「正義なんか知ったことではない」状態なのは確かだし、どっちもこのドラマで定義してる「大人」と「子供(若者)」という定義付けの中での理屈だから、見てるこっちからしたら「お、おぅ…」もしくは「え、そうなの?」でしかないってとこが、紘汰たち「子供」の理屈に素直に共感できない、鎧武が面白いと思えない一番の理由なんだけどさ。
ところでここに来てやっと、というか今?というか(まあミッチには先週バラしたんだし)ヘルヘイムの森の秘密が語られることになるっぽいですが、いやなんかそれもバランス悪い気がしなくもなく。ミッチだけが知ってるっていうアドバンテージを使わないまま紘汰が知る=視聴者が知るってことでいいのかしら。まあいいいんだろうけど(よくわからない)
紘汰が何の前ふりもなくいきなり「理由なき悪意」とか言い始めたとおり、ヘルヘイムの森からの侵略?自体には何の悪意もないんだろうな。
でもユグ社を目の敵にする紘汰がかろうじて間違ってないと思えるとこは、それ(おそらくヘルヘイムの侵略?)に対抗するためにその力を研究して他の何かに転用しようとするユグ社の思惑こそが「理由のある悪意」って話になるのかなーと思いつつ、20話近くやってるのに未だに「敵」の本質も目的も語られないっていうこの状況がどうなのよと思わんでもないよ。秘密にしてここまで引っ張るほど大仰なネタなのかどうか。
あと紘汰的には斬月=貴虎が理由なき悪意を肯定する汚い大人の代表みたいだけど、シドでも陵馬でもなく斬月だっていうのは単に自分が恐怖を与えられたからだよな。それを克服するってことに持って行きたいのか、それとも貴虎たち大人が思ってる「人類のため」が正しかった場合どうするのかってとこでまた悩むのかって話なんだろか。今んとこ番組的に提示されてる大人像が一個しかないってのはどうかと思うけど(サガラはまだどうなのかわかんないしな)どっちにしても紘汰と戒斗さんはいい年なんだから早く大人になれよとしか…(^_^;)
そして「策がある」って言ったのに紘汰にすら信用されてない戒斗さん… ('A`) 実際どうでもいい感じの「策」でしたね(苦笑)
 
それはともかくとして、役作り的には問題ないけど(あの素とのギャップを考えると)イマイチ棒演技な小林豊くんと比べると佐野岳はなんか自由でいいな!
アバンのバク転避けとか運動神経メッチャいいし、表情がいいよなあ。
なんかアクション演出が得意な坂本監督とかは自分の想定アクションに当てはめて使うのに対して、石田監督はそんなにアクション得意じゃないからわりと素で使うよね。出来ることをまんまやらせて見ました的に。それはそれで能力を引き出してはないけど役者紹介的な意味でいい監督だと思う(笑)
今んとこ物語の紘汰への比重と佐野岳の演技のバランスは見合ってないと思うけど(もったいない)今後が楽しみでござるよ。
 
予告。
裕也の消息はまだ引っ張るっぽいけど、それが紘汰にとって何を意味するのかはわかるだけにまだ引っ張るのかという気も。だって彼はもう初瀬ちゃんを殺してるんだよ?あんま自覚してないっぽいけど(お話的にそれもどうかと)