そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ごちそうさん(終)

http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/
脚本:森下佳子 演出:木村隆文 ほか
 
今回もまた朝ドラ完走しちまいました。でも悔いはなし!ああ面白かった!
うっかり読んだ新聞の今週のあらすじが「源太と空を見上げる」で終わってて、正直ごちに限ってそんなわきゃないとは思いつつドキドキしながら時間表示見てたよw ちゃんと悠太郎が戻ってきて良かった、本当に良かった!しかもいきなり豚というトンだぶった斬り感(笑)ドラマ内外的にあれだけこだわったカレーを素通りして豚。豚スローモーションからのオチが悠太郎の手料理!そういや男の人って「食べたい言うてましたやん、僕の手料理」みたいなどうでもいいことを覚えてたりするよなあ。そういうとこで結果として意表を付かれるみたいなことは結構ありがち。それがめ以子的にもドラマ的にもサプライズになるとこが良かったw
結局シベリア抑留まではいかなかったのかな。早めに戻ってこれてよかった。思わず泣けちゃったよヽ(;▽;)ノ
悠太郎が帰ってきて気を利かせた人払いをする源太といい、まあいろいろな思いはあるだろうけどどう考えてもあのあと盛大にどったんばったんするしかないし。カワイイ子豚は豚の丸焼きになるしかないし!そいうところを臭わしつつ説教臭くもお下品にもならないとこがすごいよ。
竹元先生と謎の美青年の華麗なるカレーの旅は謎のまま終わったけど、あの場に菅田くんがいるってことがなんというかフィリップと霧彦さんすぎ(>仮面ライダーW)あの二人がどういう関係かわからないって、検索しようよフィリップ!地球の本棚(=ツイッター)に聞いたらどうやらノベライズにはパートナーって書いてあるらしいぞ?どうりで竹元先生がうっとり見てたわけかw
そして室井さんは最後までゲス井さんだった(笑)桜子さんの話はビビったし普通ないわーと思うけど、まあこれはこれで。
甲子園の話も春のセンバツの時期とあってきれいに終わり、さすがに高校野球どうでもいい派のオレもアイスクリームで懐柔したかいあって良かったなあとほっこりしたw これから高校野球見るときは思い出すよ!最終週にやるにはずいぶん引っ張ったけどw
かっちゃんは残念なことになったけどそれもそれで。人生そういうこともあるよな。
まあそのお陰でめ以子はいつの間にか和枝ちゃんの言ってた一人の孤独に慣れたわけだし、でもお静さんのいうように人はみんなひとりだからこそ一つになれる瞬間があって、それがめ以子の場合「ごちそうさんの笑顔」で「美味しい」は誰にとってもわかりやすく、だから日本人もアメリカ人もなく同じ人間だと思えるという話だよね。食じゃなく、食べるという行為こそが生きていくことで、人間である以上それはみんな同じだという。エエ話や (´Д⊂ヽ
 
ドラマ自体は普通に楽しめるんであんまり深読みしたり考察したりする必要もなく気楽に楽しめたってのはあるけど、それでもさすが森下佳子さんの脚本はスゴいね。
大きなところできっちり構成してある安定感と、細かい仕込み小ネタの数々(構成に関わった伏線や布石だろうから脚本の仕事かなあ)、たぶんその上で演出側の遊びや仕込みもあるんだろうけど、それらが上手くやり過ぎ感もなくバランスよく収まってて、ステレオタイプな展開にならずに朝ドラを逸脱もせず、更に現実的な癒やしや問題点もそこはかとなく織り込まれてて、なんとなくたまに考えさせられちゃったりするし。
でもそういうとこがちゃんと物語やキャラクター一人一人に反映されてて大変面白かったです。「食」の話というより「生きること」の話だよね。過剰に料理の話にもならず、時に拍子抜けすることもあったけど、「食べるもの」の話でなく「食べること」の話だから、何を食べるかではなくどう食べるかっていう話ってことか。食べることは生きることだからねえ。食べ方に行き方が現れてるし、人生すべてが人に何かを食べさせたいヒロインのお話なので、この後もそれは続いていくんだよな。
最初どうしようかな〜と思いつつちゃんと録画してまで見てたのはやっぱり「JIN〜仁」の森下さんだからってのはあったけど、あれも基本的にはオリキャラ中谷美紀の花魁があんな重要人物で、なおかつ続編もきれいに収めた、しかも壮大なお話がちゃんと個人のキャラに収束されて終わったっていうのがあったからで、やはり見てよかったと思えるようなドラマだったです。
そのときどきのあまり突っ込まない感想はタグつけてたからツイログで拾えるんで(特にまとまってない毎日の感想→http://twilog.org/korokitty7/search?word=ごちそうさん&ao=a 他人のRTも込み)よかったらどぞ。別段考察してるわけでもないけど。
め以子のお馬鹿さ、というよりただの大阪のおばちゃん主婦な短絡的思い込みや身の回りのことしか見えてなさは時々イラッとしたし、ぶっちゃけああいうタイプ回りにいたらちょっとご遠慮したいタイプなオレはたぶんポジション的には希子ちゃんか桜子さんだとは思う(笑)悪気はないし人はいいからお付き合いすることには問題ないけど距離感大事みたいな。でも見てるときもイラッとはするけど、ちゃんと誰かしらからツッコミが入るからスッキリするし、短絡的でアホだからこそ健気だったり可愛かったり、杏ちゃんの柄もあり最終的にはまあいいかなぁってことになるんだよね。ドラマだからこそ許されるキャラというか。
そういう意味では和枝ちゃんみたいなタイプも全然大丈夫だけど、たかがドラマなのに(しかも本気のいじわるキャラでもないのに)ああいうのに引っかかる人って、ホント難儀やと思うわぁ。(そういう人にとってはトラウマなのかもしれんけど、脳や気持ちの許容量少なくて難儀やな)
何もかもとてもいい感じに終わって、まあ感想としてはいろいろあるけど割愛。毎日毎日面白かった!め以子はアホでイラッとするけど面白かった!あまちゃんも純愛も面白かったけど、やっぱりこういう収まるとこに納得して収まってくドラマ的なドラマのほうが楽しめるなあ。楽しい朝ドラをありがとうNHK
 
杏ちゃんのインタビュー読んでたら泣けてきたわー( ;∀;)