そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ブラック・プレジデント#2

http://www.ktv.jp/black/index.html
脚本:尾崎将也 演出:三宅喜重
 
先週のをやっと見たよ。面白くなってきたよ!三田村のキャラいいね(笑)
三田村の考え方自体はたぶん今言われてるような「ブラック」じゃないよな。働く人間として普通の野望や野心の現れで、でもそれって「才能」とそういう「ビジョン」がないと理解できないし、ついても行けないってことだと思う。
このドラマってそのズレを描いていくってことなのかなあ?その割に三田村のキャラがとてもいい加減で適当だから(ただの女好きでもあるだし)そういう話だってわかりにくいのかもしれないけどw
それが一番現れてるのが、三田村の生い立ちを聞いた杏子の「過去の自分が今の自分を見たらどう思うか?」ってことへの答えだと思うけど、今の三田村の状態を「成功した経営者」として捉えてしまう様な人間には、とうてい三田村の仕事観は理解できないってことだと。自分ができることへの貪欲さ、それが出来る、もっと上に行けると思える人間だから成功しているんだっていうことがわからない限り、三田村の言うような働き方はブラックって思われるんだよな。
そういう意味でまさに「サビ残とは会社に対する貯金だ」は、「三田村の会社にいる限りは正しい」んだよな(笑)
要するにもっとガツガツと上を目指せってことか?特に若者は。
大学の映画サークルの健太や百合ってのはガツガツしてないってとこでスタート位置から違うんだろうけど、正直9時5時で働いてただの給料稼ぐだけのサラリーマンならともかく、サビ残当然みたいな映画業界で何かをしたい健太があんな感じってのは三田村からしたら理解できないんだろね(笑)
もちろんオレも基本的には残業には対価を払うべきだとは思うけど、三田村が納得いかないように、明らかに能力が乏しいために残業をしなければ仕事が終わらない社員に対して残業代を払ういわれはないとは思う。そりゃ給料泥棒だよ。(実際そういう人たちがいるのも事実だし)
だからこの場合、サービス業とそれ以外の時間労働者が同じように残業代を要求するってのは違うと思うのよ。ただ会社というシステムとして労働者は守られなきゃいけないから、仕事の時間分は給料を払わなきゃいけないわけだけど。(だってじゃあ農業とか自営業とかどうしろって話だ)
ま、1話のショップ店員たちへのムチャぶりみたいなのは「会社」として見たらやって当然の残業だけど、実際働いてる駒(三田村言うところのボールペンな奴ら)からしたら残業代払え、もしくはそういうムチャぶりせず就業時間内だけで終わるような仕事だけにしてくれってことだと思うけどね。そりゃそーだよねw
実際あんま大きな声でいう話でもないけど、歯車的に仕事してるサラリーマンの場合、同じ仕事内容で同じ時間を拘束してる労働者に対しては、有能な労働者にも無能な労働者にも同じ給料を払わなきゃいけない、能力が劣る人間が残業した場合にもその分給料を払わなきゃいけないってのはとても不公平だと思うよ。真面目な話、有能な人ほど労働力として損する仕組みだよね。
三田村はそういう仕組みに対して怒ってるわけでもないけど(だってそんな人間は切り捨てていいと思ってるから)、そういうことに納得出来ないってのはとても理解できるよ。でも今の世の中ってのは、能力が低い人にもある程度仕事を振って給料を払わないといけない社会だから、そこはもうしかたがないよなあ。(ある意味暴言)
てことでこのドラマはどこに行くのかな、ちょっと面白くなってきたw
あのサビ残問題の従業員って思ったより引っ張るなあ。もしかして「結婚できない男」におけるコンビニ&レンタル屋店員に当たるんだろか?w
どうでもいいけど三田村が語った通りの苦労を若いころにしてたんだとして、同じ家族のお母さんやお姉さんがあんななのがとても不思議です(笑)なんでそんなに違った?w そして大学に行きたかった動機wwwwさすがの説得力なのかw