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脚本：橋本裕志 演出：中田秀夫 原作：えんどコイチ
最後がどんでん返しな面白い話だったよ。
うっかり最後のおはぎで泣きそうになったし（涙もろすぎる）
民江さんは、思うにとても不器用で要領が悪いと思うし、旦那さんの留吉さんも息子一家の死で記憶をなくしてしまうって、え〜？っとは思ったけど、そういう心優しいごくごく普通の人たちなんだよな。さすがにオレでもこういう人たちのことを心が弱いとか許容量が狭すぎるとかは言いませんよ。ごく普通の慎ましやかな人たちだよな。いわゆる善人ってやつか。
民江さんが望んだことが留吉さんのことばかりでっての、心が美しいというよりなんかまあ、そりゃそうだろうというしか。半径1メートル、お互いと息子夫婦のことくらいしか考えないのも、それで生きていけるならそれはそれで。オレオレ詐欺とかに騙されなくて良かったよね。
誠くんもなんかいいやつで良かった。悪いのは悪の先輩の徳山だよ（笑）
しかし悪の先輩、民江さんの説得であっさり引き下がったのはビックリだけど結局は悪魔の仕業かー。うっかり勘違いするとこだったぜｗ
吉行和子と山本圭の夫婦ってことでなんかやたらドラマ的な説得力もあるんだけど、やっぱりそれ以上にキャラがステレオタイプじゃないのが効いてるのかなあ？話も登場人物も特に奇抜なわけでも捻ってるわけでもないオーソドックスなパターンなんだけど、それでもそこに「何か」が上乗せされててちゃんと面白いんだよなあ。民江さんの鈍くささとか妙な説得力があるよ？留吉さんは息子一家が死んだことを思い出したとこからまた忘れてしまうまでがさすがの山本圭というか。
どんでん返し展開も、死ぬ間際に思い出した嫌な記憶を悪魔に消してもらって、そこから実は規約不履行だったってことになるオチに至るまでもすごい盛り上がるでもなく、かといって緊張感があるわけでもないし淡々とというほど静かでもなく、程よくまとまってて飽きさせない演出のテンションも良かった。
しかし結局何の関係もなかった、民江さんに孫のなりすましを頼まれたわけでもない、半信半疑のまま参加してた誠くんからしたら相当異常な状況だと思うんだけど、特に驚くでもなく留吉さんと将棋を指し、悪魔が記憶をリセットするのを見、死神が魂を持って行くところを見ていながら、おばあさんの今後を心配するという、まったく普通に行動してるのがとても変だった（苦笑）あと今そこで人一人死んだんですけどね、普通というか何も感じてなさすぎだよ（^_^;）
とにかく民江さんが意地張って誠くんを追いやってしまってたからどうなるのかとハラハラしてたけど、最後ちゃんと受け入れてくれて良かった。誠くんが良い子でホント良かった (´Д⊂ヽ
ところで死神と監死官の一蓮托生で悪魔との対決や消滅の危機って、思ったよりでかいネタだったのか。むしろこっちのネタで盛り上がるのか。
しかも主任がやたらお誘いかけてくるのって、小ネタじゃなかったの？思った以上にストーリーにいろいろ仕込んでる？
桐谷美玲の監死官は45号で45（死後）の世界なのねー（これはどうでもいい）
