そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

X-MEN: フューチャー&パスト

http://www.foxmovies.jp/xmen/
監督:ブライアン・シンガー 脚本:サイモン・キンバーグ
 
 
なんかスゴい面白かったけど、これもシリーズリセット映画だったよ?流行りなのかしら?(苦笑)
スター・トレック」のリブートが一作目でやった歴史改変を、X-MENは「ファースト・ジェネレーション」で前日譚をやっときながら今回いきなり改変ってビックリよ。
1973年の50年後だから2023年あたりの近未来なんだろうけど、その時点でなんであんな未来になってるのかさっぱり。「あの未来」の前提がすでにわかんない、でも説明ないけどまったく問題ないのがスゴい。「ファースト・ジェネレーション」の流れからで、これはこれでまとまってるから問題ないのかな。
とにかくもうお話としてスゴすぎるわー。構成もストーリーも見事。さすがブライアン・シンガー監督としかいいようがないよ。
あとファースト〜の時も思ったけど、ミスティークがこんなにも重要キャラだったことに驚いた。少なくとも最初のシリーズではただのミュータントだったしファーストまではチャールズの妹分だって設定もなかったからいつの間にって感じだったもん。更にセンチネル開発のための重要なファクターだっていわれてもえええ?としか。とにかくビックリ。
どこまでネタバレしていいかわかんないから、以下配慮しないです。
 
ちょっと前置きしとくけど、そういやオレ映画シリーズ全部見てないんだったよ。
wikiで確認しながら書いてたけどどうも基本的にブライアン・シンガーX-MENとかろうじてゼロ(しかもTVで)、それでファースト〜はなんでか見なきゃと思った。(ファーストの感想も書きそびれてるけど本編は何度も見てるしBDも持ってるw)(3作目はこないだ録画したけどまだ見てない)
だから映画シリーズが今どうなってるのかさっぱりなんで、今回の映画の冒頭の状況にまずビックリですよ。そもそも元になった原作がどういう流れの話なのかも把握できてないけど、これはたぶん把握出来てる人のほうが少ないだろうから問題ないかw
オレがX-MENにはまってたのは20年くらい前のUncanny X-Menで、Ultimate X-Menが始まったあたりで脱落。
その後映画は見てるけど原作はまったくノータッチなので、キャラくらいしかわからない程度。キャラは大体把握してるけど今回のミスティーク(というかファースト〜のシリーズ)みたいに新展開してるものは混乱するんですよ(^_^;)
というオレの事情は以上。
あとちなみにブライアン・シンガー監督は「ユージュアル・サスペクツ」から好きだったんで、むしろX-MENやるってことで喜んだくちです(当然ゲイなのも知ってたから)
 
 
お話はお話として、これって基本的にはローガン(ウルヴァリン)萌えな映画だよね?みんなウルヴァリンが好きなんだよね(笑)
彼がいろんな(酷い)目に合ってるのを見て楽しむ映画というか、それで最終的にはローガンの心と体の強さに泣く映画だよね。
彼が過去に送られることによって歴史が改変し、それを覚えているのも彼一人だけ…というのはどうにもオレのツボなので、それだけで泣ける。ちょっとグッと来た (´Д⊂ヽ
でもたぶん教授がテレパシーで記憶を読んだら何があったのかはわかるよねえ?違う?w
ただそこに至るまでにあったいろんな楽しいことも辛いこともなかったことになってしまって、センチネル計画が無くなった?未来に、メンバーみんなが揃ってて学園は平和だっていうのは良い結末あんだけどどうなんだろう。どう続くのこれ?
もちろんハンクが言ってたように、川の流れに例えると起こるべきことは起こってるんだろうけど、まさに1973年から「今」までの歴史を彼は知らないわけで、その歴史の話、オレたちも聞きたいです教授!ってとこか(笑)
しかし歴史の先生だというローガンは、その間何を知ってたことになってるんだろう。その時点までのローガンの精神どこ行った?
あとさ、気持ちは未来のローガンが過去の改造前の自分の肉体に入って、爪がアダマンチウムでなくまだ骨なのでいつもほどなんでも切り裂けないんじゃないかとハラハラしたし、空港のセキュリティチェックにひっかからないことに「!」と思ってるローガンかわええw
というかとにかくローガンカッコイイよ!あとペンタゴンに侵入しに行く4人の風体があまりにも70年代っぽくて笑ったwヒッピー3人とならず者のオッサン一人の組み合わせってw
 
後は若いチャーリーとエリックの二人。
70年代のダメダメになってるチャールズも萌えるっちゃあ萌える。あの教授が若い頃こんなだったかと思うと余計に(笑)
対照的にエリックは最初から最後まで崩れずカッコイイしなあ。あの二人の関係もなんだかアレだよなアレw 監督は楽しそうだw
実際のとこ、エリックを脱獄させてチャールズと会わせた時点で歴史改変だよね。最後、幽閉されることなくそのまま逃亡したエリック=マグニートーがいる世界はどうなったのかなあ。学園が平和でみんな揃ってるってとこが気になるよ。
あとはセンチネルに追い詰められてる未来のマグニートーと教授があんまり喋らなかったのはなんでなんだ。ちょっと残念。というか何があって仲直りしてたんだろ?わからないことだらけw(でも問題ない)
でもま、未来のあの二人が過去に行くローガンに一番問題なのは自分たちだみたいなこというからもっとややこしくなってるのかと思ったらそうでもないよう思わせといて、実はとても面倒くさく行き違ってるってのが、なんというか拗れた関係はいろいろ難しいね。特にあんな仲の二人じゃあw
今回スペシャルなゲストキャラだったクイックシルバーのシーン、なんでっていうくらいのサービスだよねw(笑)超高速シーンの彼のユーモア笑えるし和ごんだw
まああんま詳しくは言わない。
 
とにかく未来と過去の危機が、映画の展開的にアクションシーンがちゃんとリンクしてて同じようにハラハラしたよ。
一番ハラハラしたのは歴史の改変をしようとミスティークの暗殺を止めるところだけど、予想外の展開で面白かった!
あそこでローガンがまさかの使い物ならない状態とか、その上エリックが何考えてるのかわからないのがなあ。なにげにストライカーがいるし。
ミスティークが逃げるとこの70年代っぽい荒い画面のドキュメンタリーな映像とかの使い方も上手すぎる。あの混乱の様子は映画として変で面白かった。ああいう演出が浮かないってスゴいなあ。なんかスゴいばっか言ってるけどw
あとはやっぱりエリックの能力の凄まじさというか、もうみんなほとんど何でもありに近いんだけどそれでも納得しちゃうし、まあとにかく最後まで予想外の展開で楽しめた。
最後、過去を変えるってことは本筋の歴史が書き換わってすべてがなかったことになるんだけど、当然映画としてはそうなるんだろうとは思ってても、それでもなーんだやっぱりーってことにはならず、物語としての興味を失わず次への期待を保ったまま終わるのは素晴らしいと言わざるをえません。さすがブライアン・シンガー監督だよなー!(何度もいう)
なんかスゴいもの見ちゃったって感じよ?
これ次も決まってるんだろうけど、どう続くのかなあ。wikiにはファーストからの続きってあったけどどうなんだ?こっちの話はとりあえず放置なのかな。それはそれでだけど、この映画、なんだか二次創作の妄想ハッピーエンドネタを見てる気はしたわw