そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

殺人偏差値70

http://www.ntv.co.jp/hensachi/
脚本:山岡潤平 演出:大谷太郎 原作:西村京太郎
 
番組表でたまたま気がついたからどんな内容なのかしらないまま予約だけ入れといたんだけど、これ原作西村京太郎なんだ!?
いきなりだけど以下ネタバレ。
 
 
リメイクだってことも西村京太郎だってことも知らず、それにしてはなんとファイトクラブな…てか王道サスペンスな西村京太郎なのにファイトクラブなのか?と思いつつ見てたんだけど、そういう話でしたか。
日テレで三浦春馬城田優はそれサムライ・ハイスクールだろ…と懐かしく思いながら見てました(笑)もう5年も前なのかー…(あと瀧本美織もある意味日テレ)
冒頭、東大受験のはずの圭介(三浦春馬)が、もう絶対遅刻してはいけないシチュエーションで遅刻したってのは、春馬の演技もあってあまりにも心臓が痛すぎました (>_<) マジ笑えねえ。真面目にどうして圭介は二重三重に予防策を取っておかなかったんだろうと…見てて心の底から心臓痛かった。春馬の演技、半端ないね!(笑)
てかこれ、開始30分時点ではもう完全にファイトクラブだと思って、今公式見てきたけどスタッフ自らファイトクラブとかシックスセンスとか言っちゃダメだと思うぞ?そこが問題なわけじゃないと言いたいんだろうけど、「サスペンス」の内容自体はそれじゃんよ。それはアカン(^_^;)
期待して公式見た人ほど損するのはどうかと思うよ、マジメにさ(^_^;)
 
てことで基本的には繊細な主人公がだいそれた事やっちゃって結果一線を踏み越える…という怯える暗い目をした春馬と、その春馬をひたすら追い詰める謎のドS男・城たんを見るためのドラマと言っても過言ではない、かも(笑)いやでもいくつになっても春馬はこういう役が上手いなあw(上手いとか言う問題か?)
ただファイトクラブなら「田中宏志」(城田優)は妄想だろうと思ってたら途中で理佳子が田中と会ってるし、一瞬どゆこと?って思っちゃったよ。彼自体は存在してるのね。脅迫もしたのね。
んで最初の一回だけであとは勝手に送金されたって…それ嫌がらせとしては新しいな(笑)だって口座送金って自分と相手の身元割れんじゃん、記録されんじゃん、バカなのって思ったんだけど、そっちの伏線だったのかと(笑)相手が完全に妄想の産物じゃないんならそれ嫌がらせだよな。主人公死んじゃったら申し開きも出来ないし。
西浦佐奈(栗山千明)の方はお母さんの話したとこで完全に妄想というか、自分自身と話してるってのはわかったけど(お母さんの声もよく聞いたら栗山千明だわ)、そういうオチだったかと。圭介、いろんな意味で可哀想な子…(´;ω;`)

展開と顛末についてはあまりにもファイトクラブだったんでwiki確認したんだけど、原作(たぶん元の火サスのドラマ版も)とは全然違う話じゃん。
原作の方はベタにありがちな王道サスペンスで、それはそれでわかりやすいからこういうファイトクラブ的アレンジをする必要があるのかどうか…とは思ったんだけど、春馬と城たんがやるのにこの話をまんまリメイクとか、そりゃ面白くないよなあ(笑)あの二人の掛け合いと、圭介のギリギリ精神状態、しかもすでにヤバイとこ超えてたっていう演技が見どころなんだし(たぶん)
ただこれ原作考えると、公式で言ってる「一線越えた」って何がなのかっていうと、爆弾予告をしたことじゃなく最後に田中を殺したことだと思うんだけどなあ。だから遅刻したから爆弾予告メールを送ったっていうのはまだ全然一線越えてないと思うから、そういう意味で圭介が越えちゃったのは妄想を生み出すほどの自己崩壊したことかなと。
田中(原作では佐藤)が金を要求し続けてくるのにキレて殺害を計画…ってだけならサスペンスとしては普通だしな。まあ原作はこれもありがちな「殺す必要なかったのに…」という取り返しのつかなさがキモの話なんだと思うし。
今回のは、なんとなくあー死んじゃったかーそういうオチかーとは思ったんだけど。理佳子、早く救急車呼べよとまで思った。そこまでやって圭介が生きてたらむしろ面白くね?(サスペンスじゃねえ)
まあこの話って結局当の圭介が何を目的に東大に入ったのか、そもそも親の期待に応えようとしただけだし自分は特にやりたいこともないわけだから、楠見に見下されたことを格差と階層のせいにしちゃってるって時点で彼の人生終わってると思うんだよね。理1に入ったのだって難関だからとかそんな理由じゃないかと思うし。(ただ妄想田中が爆弾作ってるから、たぶん作ろうと思えば作れるくらいには優秀なんだよな?)それとも描かれてないだけかしら?
東大に入ることだけが目標になってる、その当時の風潮を風刺したとかそんなお話な気がするけどさ。
あとこの話で「殺人偏差値〜」って、微妙に意味わからないよ。オレだけ?原作通りとはいえ原作とは殺す相手が違ってるわけだし…まあ変えるわけにはいかんかw

あとさ、気になったんだけど、どこに住んでるのかわかんないけど東大に行くのにタクシーって、電車のほうがまだマシじゃね?それともすごく近くに住んでた?どっちにしてもあと15分しかない状態でネカフェに飛び込んでフリーメアド登録して脅迫メール出してその時間を9時30分にするって、ギリギリすぎだと思うのよ(^_^;)
脅迫するにしても直前はないだろ。しかも明らかに開始前にいなかった席に人が座ってるって怪しすぎるだろ…と思うわけですよ(苦笑)
まあ画面もちょっと映画っぽい奥行きがあるなあと思ったら4K撮影だっていうし、プロジジェクションマッピングとか使ってるみたいだし(普通に映像投影だと思ってた、あれオルフェノクみたいだよさすが東映さんは早いなあw←違)、このクオリティでヤングサスペンスとしてシリーズ化ってのは良さそうですね。期待。