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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

All You Need Is Kill 1,2巻

All You Need Is Kill 2 (ジャンプコミックス)

All You Need Is Kill 2 (ジャンプコミックス)

 
結局漫画の方も読んでみた。小畑健は絵の密度が濃すぎるんで、これくらいの作品のほうが読みやすいかも。
元がライトノベルということで、ループの中で主人公が成長していくというストーリー展開はある程度予想はついたけど、読んでみてやっぱり自分は映画のほうが好みかなあ。
むしろこの原作で(マンガ=小説でいいんだよね?)よくあの映画のシナリオになったというか(笑)さすがハリウッド。
というかキャラ的にはやっぱり映画の改変、トム・クルーズを使うという縛りからのアレンジは上手いと思ったけど、それ以前に主人公が若い新兵なのはともかくとして、ヒロインのあの細くて小さいルックスで戦闘能力が抜群に高いとか、MIT飛び級の天才が三つ編みの眼鏡っ娘という設定は正直あまりにもオタク萌え狙いすぎてて好きじゃないんで(天才科学者がドジっ子なのはオジサンでもありなので可w)ハリウッドのアレンジ能力の健全さときたらw
というか小畑健だとどうしてもこういうキャラデザになるのは仕方ないのか(^_^;)
でもマンガはマンガとして、展開自体は思ったより面白かったのでこれはこれでありかな。
映画が原作リスペクトしてる、上手くアレンジしてるってのは認めるし、その上で自分はキャラもストーリーも映画の方が好きなんだけど、全体の展開はともかくラストはこうきたかという面白さはあった。
これ、SFとしてはほんとに短編作品のオチだと思うけど、それなり設定も詰めてるしいろいろなるほど〜とは思った。
話自体が基本的にはボーイ・ミーツ・ガールの物語だったし、そう考えるとまあ若者主人公なのは仕方ないかな。ラノベだし。
ただ主人公が若い新兵だってのはやっぱり普通に考えて、昨日まで頼りなげな若者だったのに気がついたらメッチャ淀んだ目をして、初戦の戦場で大活躍ておかしいと思うんだよね(^_^;)そう考えるといい年したおじさんがいきなり実践に配属されてきた、後方部隊かと思ったら意外と出来る兵士だった…くらいのほうが納得できるわなあ(笑)
漫画の方のオチは映画とはまったく違うけど、途中の展開も違うしやりたいことも違うから比べるものでもないかな。
このテイストは完全に短編SFのオチなのでこのラストはいいと思う。短編ってビターエンドのほうがいい作品多い気がするし(笑)
あのラストに至るまで主人公がループの中で固めていった決意を考えるとあの決断(悩まない)にも説得力はあったので、ビターエンドではあるけど後味は良かったと思う。オレは嫌いじゃないよ。
映画だとなんでこのタイトルなんだと思ったけど、原作だと「All You Need Is Kill」というタイトルであってた(笑)
全2巻という長さもあってこれはこれで面白かったかな。でも小説の方はさすがに読まないと思うけどw