そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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LEYTE!〜祖父のレイテ戦記〜

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=55922

公演期間:2014年7月25日(金)〜2014年7月27日(日)※7月27日(日)16:00の回(アフタートークあり)
場所:劇団HOPE
脚本・演出:西田大輔 脚本協力:加藤和恵 原作:加藤和恵
出演:ウチクリ内倉、黒田勇樹、斎藤このむ、杉浦タカオ、椿隆之
 日替わりゲスト:CYBORGKAORI、Foxy、IKKAN、三代目パークマンサー(新生軟式globe)、内野利昭、緑川睦、瀧川英次
原作:『父のレイテ戦記』(原田鷲之助・松永良子)

【 説明 】
「そろそろ俺たちも何かしたいよね」
大人の力は借りない!若い奴らにはまだ負けない!
そんな会話をきっかけに1982年度生まれ31歳の俳優5人が集まり結成されたサーティワンアイスクリーマーズ。
仮面ライダー剣主演の椿隆之や俳優だけでなくミュージシャンとしても活躍する杉浦タカオ、
6年ぶりに舞台復帰をしたアカデミー賞俳優黒田勇樹
飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中ツラヌキ怪賊団団長ウチクリ内倉、
今最も注目を浴びている激団リジョロ副団長斎藤このむと一癖も二癖もある”タメ”5人がどんな舞台を作り上げるのか!?

【あらすじ】
上陸した日本兵の9割が命を落としたというレイテ島から生還した祖父が残した手帳が見つかった。
実在する手帳を元にサーティワンアイスクリーマーズが「命と戦争」というテーマに挑む!

 
脚本が黒田くんで6〜70分の短い舞台だったけど、実話を元にしたという相当シリアスで重いネタにかなり無茶でメタな内輪受けネタを入れてそれ自体をギャグにするという構成。ちゃんと笑えるし肝心の戦争の悲惨さもきちんと描けてるし、全体にバランスがよく面白かった!
黒田くん脚本上手いしウチクリさんの演出も上手い。臨機応変というかアドリブがどれくらいあるのかわからないけど毎回ゲストも内容も少しずつ違ってたみたいだけどきっちりまとまってた。
今回はストレートプレイというより楽屋落ちありな入れ子方式の作劇で、小さい箱ならではの即興芝居みたいだったけど、肝心のレイテ島生き残りのおじいさんの手記を紹介したいというそれ自体はブレてなかったからちゃんと伝わったんだと思う。
手記自体は最後のトークでいってたけど、今回演出のウチクリさんの知り合いの松永さんの祖父が書いた手記が出てきたということで、その内容を伝えたいというのが最初にあったらしい。
でも舞台のストーリーとしては、それを元に映画を撮ろうとする高校生の(笑)彼らが、その手記に何を感じどう思ったのかということをそのまま見せる、それイコール「演じてる自分たちがどう思ったのかを伝えたい」というちょっとメタな手法になってて、その部分のライブ感が絶妙だった。
レイテ戦の話は何があってどうだったのかくらいは自分も基本情報として知ってるし、トークで話してたみたいなビラ巻いたとかいうのも聞いたことがあったけど、さすがに60分の舞台なのでそこまでは出来なかったらしい。それでもいろいろ伝わったけど。
その手記を書いた鷲之助さんが体験した戦争をそのまま伝えてるところは、掻い摘んではいるけど(手記の3分の1でしかも未完)わりと悲惨な話で、ただその外側部分での彼らのやり取りは面白おかしくして上手くバランスが取れてるから、悲惨で重い話だけにならなかったのがよかった。60分くらいでもあの戦争の話そのままやられたら自分的にも(戦争もの苦手なので)結構キツかったと思うし。
その辺はトークで黒田くんも言ってたけど、まさに原作者と同じ世代の自分たちがその戦争の話を聞いてどう思ったのか込みで見せることがメインだったんで、それもあって直前までやるかどうかは迷ってたらしい。最悪トークでつなぐとかw(ほんとかな?)ちなみに稽古は10日間だったと。
 
主人公の鷲之助をやった椿くんは相変わらずセンシティブというか、今までを考えると演技は相当頑張ってはいたけど、どうもその辺の感情的な部分が相当きつかったらしく、稽古中もずっとやめよう、やらないほうがいいって言ってたらしい。もちろんトーク中も相当ダウなーな感じだったけど、まあそれはいつものことだからねえ(^_^;)
ただまあ冒頭でツッコミが入ってたけど滑舌が相当良くなっててそれだけでも大進歩!ムラッ気なのはもうしようがないと思うしかないけど、このまましばらく黒田くんたちと一緒にお芝居して成長して欲しいよマジで。でも今回の役は短期の公演にしてはちゃんとできてたと思う。他の人が上手いけど一人だけ悪目立ちすることもなかったし、やれば出来るのよね…(苦笑)演技はもとよりルックスビジュアルも可愛かったし満足です。
まあ見ててハラハラしたのは、素の部分でも乗り気なネタじゃなかったという他の人との温度差が出てたからだと思うし。そこはもう彼の性格として仕方ないかなとは思うのよね。役の演技として問題あったわけじゃないからよかったけど。(パンフの対談でもなんかいろいろ心配な感じw)
それ以外の他の人たちはほんと皆さん上手くてソツなくこなしてて、若手ばかりの舞台にしてもすごく安定感があってよかった。見る前はちょっと心配だったんだけどw 黒田くんの存在感は大きいねやっぱ。
そういや名前表記が変わってたから気が付かなかったけど杉浦タカオって杉浦太陽の弟つまりランスじゃんw 結局剣(劇場版)つながりかw
あと今日の公演で大事だったのはやぎの人、ゲストの滝川さんだった!もう爆笑(笑)やぎはどうも毎回違う人がゲストだったらしいけど、滝川さんのあのやぎだけど担任教師という設定と演技(と身のこなし)と佇まいがとにかく可笑しかった。あとなんでかアフタートークで真ん中にいて仕切ってて、他のメンバーに質問をするという進行が的を得ててよかった(笑)とても感謝w
今日の公演は撮影が入ってたけど、さすがにDVDは出ないかなあw
とにかく面白かったです!見に行って良かった (*´▽`*)
 
冒頭の前振り座長の斎藤さん、今なら撮影OK、むしろ撮影しろと催促されたのでw
 こんな感じのとこでやった。
ファンの人たちから椿くんへのお花を撮らせてもらったよ。
 
 
あとちょっとね、見終わったあとオレが個人的に不愉快に思った事があって書かずにはいられないのでちょびっとだけ吐き出す。出待ちのことだけど。
以下興味のある方のみ。たたむよ。
 
もちろんオレは椿くんを目当てに行ってるんだけど、どうも毎回その椿くんのコアな追っかけの人達が出待ちをしてるのが気になります。
本人イベントとかで出待ちしてる分にはまだいいんだけど、こういう舞台公演での出待ちって基本マナー違反だよねえ。そりゃ俳優さんによっては出待ち歓迎って人もいるだろうけど、オレは普通にあまり好ましくない、そういうのが許されてるとこ以外は(宝塚とか)ダメだと思ってたけど。
もちろん正義厨的にそういう正しいマナーを押し付けたいわけじゃないんだけど、やっぱりこういう小さな劇場でいかに「騒がなければいい」と言われたからといっても真に受けんなよと。劇場からしたらNOとは言えないに決まってんじゃん。公演終わったらさっさとその場から移動して解散しようよと思うわけですよ。
10人くらいだけどもうあまりにも毎回居て、公演の冒頭でも劇場出入口からは役者は出ませんって暗に出待ちダメって言われて、それでもいるって何なの?
一応一部の人には注意をしたんだけどハッキリ出待ちダメという根拠がなくて全員には言えなくて、それで余計に頭にきて自分的にはものすごい不愉快だった。
明らかに椿くんの出待ちだってわかってるし、ファン同士で話がしたいというより役者出待ちだから移動もしないし、彼女らがいる間は役者たぶん出てこないしそんなに歓迎されるとは思えないのになんでわかんないんかなあ、いい大人なのに。本当に腹立つわーいろいろ。
自分は単に知り合いと話すので待ってただけで、でも何度言っても入り口から動かないから頭来て先に帰っちゃったんだけど、全員に注意すべきだったわ。まあできれば、だけど (∋_∈) 
もしこれ読む人がいたら本当に考えて欲しいです。観劇マナーというか、出待ちしてる自分らがどう見えるのか。