そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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おやじの背中#8「「駄菓子」

http://www.tbs.co.jp/oyajinosenaka/
脚本:池端俊策 演出:坪井敏雄
 
今回の脚本家の池端さんは今村昌平のお弟子さん筋なのね。
さすがというかベテラン脚本家だけあって、やっぱりこういう単発話への情報の盛り込み方とか見せ方が上手いなあ。とても1時間枠だとは思えんほどの内容だった。
ファンタジーな「ホームドラマ」じゃなくこういう「親子の話」なら父と子のお膳立てが多少ベタでも普通に楽しめるね。ベタだけどオレはこの話好きかも。
大泉洋のダメ父親はわりとよくありがち設定なんだけど、今回はダメさ加減にリアリティがあって、あと社会的にダメな人間じゃないのが救いというか見てても辛くなかったのかも。笑いがある役でもなかったし。人間としてダメ人間を大泉とかがやるとハマりすぎてほんとキツいからなあw
その大泉の演じる春部真の兄が田中哲司だけど、間抜けないい人でも小狡い悪い人間でもなくごく普通の人だし、お父さんの高橋克実もこういう笑いのない役、息子に対して当たりのキツイ企業人な役どころは結構珍しいんじゃないかなあ。
みんなそれぞれこういう役をやりそうなイメージなんだけど、その役どころがちょっとだけいかにもなドラマっぽさのないキャラとして設定されてるから、逆に思ったより真面目な作りで意外だったというかw
あとこういう単発の話だとその役柄の人物像を掘り下げて設定してるかどうかってのは大事よね。その辺が後ろにうっすら見えてるとやっぱりあの春部家のゴタゴタにしても説得力違うよなあ。
そんであのとても賢い真の息子の湊くんは「とんび」で内野聖陽の息子、つまり佐藤健の子供時代をやった子で、しかも織田裕二の「オーマイダッド」で織田ちゃんの息子だったって聞くと、どうも社会的ダメ人間をお父さんに持った時の理想の息子的なイメージなんだろか?(笑)本当に賢くてしっかりしててカワエエ ( *´∀ `* )
あとそういや真が駄菓子を持込したメーカーの若社長が塚本高史だってのもちょっと意表を突かれたよ。
湊くんが上手いことやったはずだからオチとしては予想はついてたけど、その間際の夢を諦める真とそういう父親に納得出来ない息子というのがちょっとグッときた。オレも歳だからか (>_<)
真の場合、夢を諦めると言っても方法論として間違ってた、あとまあそれを受け入れてもらえる場所(人材の需要として)の問題で、やってる事自体は堅実で間違ってはないから、そういう意味でもこれは夢が報われた人の話として微笑ましくホッとしたよ。
奥さんはどうして出て行っちゃったのかなあ、そんなに酷い状況でもないと思うが。(オーマイダッドとか見てると余計に)息子がお父さんに懐きすぎてるってのも耐え難いものがあるんだろか。(頭の方ちょっと流し見だったから説明されてたらスマン)