そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

おやじの背中#9「「父さん、母になる!?」

http://www.tbs.co.jp/oyajinosenaka/
脚本:井上由美子 演出:清弘誠
 
エエ話や〜 おやじカッコイイー (*´∀`)=3
内野聖陽の息子が神木隆之介って、この枠でアミューズだし息子が佐藤健ならそれってどんな「とんび」って思ったけど、もう明らかに内野さんも神木くんもシリアス演技もコメディ演技も出来て、しかもその境目がないタイプだからこそのこの組み合わせはキャスティングの勝利だよな。
もちろんとんびのあれも見ててよかったからあえて言うけど、サトタケだとそこがシームレスじゃないからシリアスかコメディかどっちかに決めとかなきゃ対応できないと思うのよね。春馬はその基準を自分で決めちゃうタイプだから逆に内野さんにそれを要求するからやっぱりこういう軽妙な掛け合いは出来ないだろうし、なんとなくあの同世代アミュっ子3人のカラーがはっきり出るなあ〜とか思ったり。
ともかく面白かった。ギリギリ日曜劇場的なファンタジーホームドラマにならなくてよかった。描かれてる気持ちとしてはわりとリアルな話だよね。
 
今回脚本誰だっけと思ったら井上由美子さんね。男性じゃないなとは思ってたからそれはわかる。内野聖陽に主夫をやって欲しかったんだね(笑)
日本語って面白いなあと思うのは「主婦」と「主夫」、妻と夫なのに読み方は同じく「しゅふ」ってことなんだよね。いつも思ってるんだけど。
今回のこれは父と息子の話でもあるけど夫婦の話でもあり、家族の話でもあるってことだよね。
最後の父親・勝の話を聞いてるのって、息子の達也と妻の絵美しか映ってなかったけど弟の寛太もちゃんと聞いてるはずだろうし。
妻と夫の役割って単純に入れ替えればいいってわけでなく、入れ替えたらそれはそれでどうしても男女差ってのは出てくるのは仕方なく、それは単純に才能とか向き不向きってことだけじゃないと思うのよ。どんなに男性/女性のように働きますと言っても。
あ、最初に勝が言ってたような三食昼寝付きってのは、今どきどんだけ旧態依然な主婦像を持ってたんだって思ったけど、最後まで見ると案外それって自分が主夫をやるってことへの言い訳というか照れ隠しじゃないかなあとも思った。本気で今主婦がそういう状況だとは思ってないよね。さすがに町内会の実態まではわかんないだろうけどw
勝が仕事を辞めた理由を近所の主婦に根掘り葉掘り聞かれてた時の切り返しは上手いなーと思ったけど(なんで家族にも言ってないことを他人に言わなきゃイカンのかw)、それってまさに勝が会社で培ってきたスキルで、しかもありがちケースも把握してるってことで彼はボンクラじゃないんだよな。
逆に会社で出世して嫉妬にさらされてる絵美さんがそれに対応できないのは性差といえばそうとしか。男性でもそういう足の引っ張り合いや嫌味って面倒だと思うけど、でも男性なら少なくとも上司との関係を疑われることはないと思うし。(いや、たぶん…リーマンBLじゃあるまいしw)
そういう意味でも勝はたぶんほんとに仕事できるんだと思うし、逆に絵美さんは町内会の主婦連中の情報交換と称するダベリなんかはやっぱり非効率的だと思ってたはずなんだけど長いものに巻かれるは実践してたと思うのよ。いや、あそこの家庭は夫婦二人ともそういう人だと思うよ。(絵美さんのパジャマがブルー系だったってのはわりと正しくキャラを表してる気がするよ)
そういうのがあるからこそ息子との関係がああなわけで、まあ息子はお母さんが苦労してるのはわかってたけど、それでもやっぱり仕事するってことがどういうことなのかってのはほんとうの意味ではわかってなかったわけで。
だから子供っぽい「お父さんカッコイイ!」を素直に言えなかったから捻くれてたってだけだから、むしろおやじが変わらずカッコイイと知った今回の一件は彼にとっても良かったんじゃないかなと。あと弟くんにもね。
あと内偵が決まったってことを言い出せなかった彼女の気持ちも汲んでやれとは思う。そういうことですぐネガティブ思考に腐るから言い出せないんだよ(^_^;)むしろああいう彼女と結婚したほうがのちのち楽だと思うな(断言)

父と息子という題材だけど実際描いていたのは夫婦の有り様かな。あとおやじの再生はちょっと出来過ぎかなーとは思ったけど。こんなよく出来た、しかも仕事も出来る旦那めったにいねーよ!(苦笑)
あとどうでもいいけど弟くんの学芸会はミュージカルかよ!(笑)しかも弟くんやるな〜どころじゃないんですけど。子役になればいいのに(え)