そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダー鎧武 #47「変身!そして未来へ」(終)

東映 http://www.toei.co.jp/tv/gaimu/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/gaimu/
脚本:虚淵玄 監督:石田秀範
『確かにあの人はヒーローだった。でも紘汰さんはもういない…だから、僕たちがヒーローにならなきゃいけないんだ!』
 
初っ端のアバンからパラレルというかソウルジェムの中の世界かと思ったぜw
うーん、最終回。最終回…なんだけどー、つーかこの後日談まるまる30分も必要?先週分も合わせると40分くらい後日談に使ってるけどそれ必要?CMのあとに10分くらいで短くまとめていいのに。コウガネとかいらんからさ。
とういうかマジでコウガネなんで出てきたん?映画でやられたんじゃなかったっけ?(うろ)ポカーンですよ。まさに「コウガネ…?誰だ !?」状態ですよ。だってデザインも違うじゃんよ。ミッチじゃなくても「誰?」ですよ。てか鎧武のもじりネーミングで邪武なのはいいけど「ジャム」って言われたら黒くなったリンゴのジャム?としか思えんですよ。色味はいちごジャムだけど。

オレ、紘汰好きだから鎧武のテイスト自体は嫌いじゃないし、ネタ自体もやりようによってはもっと食いついたと思うけど、どうも結果としてなんでこうなった感のほうが強すぎて (∋_∈)
まじめにいうと巷でネタになってるほど金髪紘汰はちょっと…とも思わんしな。あの格好、何が問題?そこまでの過程はともかくアルティメット紘汰さんてなんか威厳に満ちてていいじゃないですかー。オレ好きよ。この最終回の紘汰エンドは好きよ。アルティメット舞ちゃんと幸せになってほしいわー。そして冬映画では戻ってきてほしいわ、大大大大大将軍で。
街の様子もあれから7ヶ月ってのは微妙だけど、なんとなく復興してる気がするしダンスも必要よね。ダンス、劇中で上手く使われた気はまったくしないけど、この終わり方なら本来もっと復興の象徴として使えたと思うんだよね。もっといい見せ方が出来たはずよね。なんかいろいろ下手だった。本当に下手だったよ、構成が。
シャルモンも違う店舗で営業とは羽振りがいいし、貴虎兄さんは弟とは上手くいってなくても紘汰のねーちゃんとはなんかいい感じじゃね?それにしてもねーちゃんは紘汰のことはいいのか?納得なのか?その辺まどかのお母さんポジションだけど、紘汰はどうなったと思ってんだ?
というかいつの間にか鳳蓮さんメロンの中身知ってるし。知っててあの反応はちょっと反応薄すぎね?結構「メロンの君」は引っ張ってただろよー。もっとベタベタするべきじゃね?
あと城之内は初瀬ちゃんのこと知らなかったのか、それとも確認したかっただけなのか。7ヶ月も経ってること考えると(てかそれよりずっと前からいねーよ)薄々感じてはいたんだろうけどお前その時何してたって本当に問いただしたい。いや一番問いただしたいのはその辺の感情も出来事もスルーしてた脚本だけど。
ザックやペコの態度もわからんでもないけど、なんか、うーん、納得できんのだよ。ザックは成長したと思うけど、なんだろう、なんでザックは戒斗もいないのに踊ってんの?
コウガネ復活で良かったのは、なんか鎧武暗殺のイメージが付いてたブドウ龍玄の出番があったことか。
そうそう、兄さんはベルト全部処分したって言ってたけど、そういやミッチのベルトは無事じゃんって思ってた。まさに「奇跡も魔法もあるんだよ」状態w なんだミッチがさやかちゃんかよw(さやかちゃんでいいんだよな?)
てかさ、ミッチは紘汰さんのあのアルティメット姿知らないよね?だから先週も言ったけどどうしてあの紘汰VS戒斗の対決の場にミッチいなかったん。
いろいろと盛り上がる要素はあったのにそれをことごとく外されてる気分。虚淵さんの脚本とかプロットもだけど、今回の鋼屋さんの脚本のディテールもとにかくキャラの感情スルーしすぎなのよ。大枠も大事だけど一番大事なのはキャラがそれぞれどう思ったのかだし、見てて共感するのはそこなのに大枠もダメ、キャラも雰囲気で流すって、これでもハマれる人はいるだろうけどオレは無理。魂揺さぶられねえ。設定ありきな物語の舞台をうまく使い切れなかろうがコントロールできなかろうが、キャラだけはもっとちゃんと描いて欲しかった。物語のギミック部分は割とどうでもいいのよライダーは。
全体のテイストと意外な組み合わせは好きだっただけに自分的にこの結果は残念すぎる。
 
一応貶す前にちょっとだけ考えてみたんだよね、こんな最終回が必要だったかと。
オレが見たかったのは紘汰と舞が神になってどっかに飛んでいったあとの、戒斗さんもないこの世界のその後、他のみんな、特にミッチがどう立ち直っていけるのかってことなのよ。他の人たちのその後はそもそもこれまでも大して描かれてないんだからみんな踊ってます、街は復興してます、ケーキ屋もやってますというちょっとした情報程度でいいと思うのよね。肝心なのはミッチや貴虎、あと紘汰のねーちゃんだから。(ところで舞の両親って最後まで出てこなかったけどどうなってんの?娘が神になって知らん男と結婚したというのに)
もちろんそれ以前の話として紘汰が神様になるに至る決意はもっとちゃんとやって欲しかったけどね。
終わってみれば紘汰とミッチの話じゃね?なんで最後紘汰と戒斗が戦うんだってのはあったけど、紘汰と戒斗の対決、戒斗の言ってることが訳が分かんないのも結局紘汰の行動とちゃんと対比になってないからじゃんよ。
その上でこの最終回が微妙なのは、ミッチが立ち直ってみんなを守るヒーローになる展開のために面白くもなんともないのにあえてコウガネなんか引っ張ってきたからだと思うの。
やっとインベスも森の脅威も去ってベルトも要らなくなったこの平和になった世界で「戦って」ヒーローになることが必要なのかなあ。紘汰が望んだことってそういうこと?(だから紘汰の決意をちゃんと描いてないからそこがそもそもあやふや)まあこの世は戦国だからって言われたら最初からそういう話なんだから仕方ないけど。
ミッチが立ち直るならもっと違う形でみんなに認めてもらう、何か別の形で彼は救われてみんなのためのヒーローとして生きる道を探したほうが良かったんじゃないかなあ?それがあって初めてみんなはあのミッチを赦して、ミッチも元の仲間たちと笑い合うことが出来るんじゃないかしら。
だからミッチにはできれば戦い以外で禊を済ませて欲しかったんだけど、何も考えずに敵(しかも悪のライダー)と戦うという安易な選択をしたこの脚本が「ねーよ」って話なんだよ。
力を求めて弱いものを憎んだ(しかもそれを踏みつぶそうとしてた)戒斗さんもなんか憑き物落ちたみたいになってるし、一体何だったんだという。
なんか雰囲気だけは良さげに終わってるけどよく考えたらなんじゃこりゃだよ。もうそのまま戒斗さんはご神木の妖精になる勢いだしw もうあそこにユグドラシル神社でも作ればいいよw
これでまだ話が面白かったらそれはそれでって思うけど、ストーリー自体は何の捻りもないし面白くもないしだから何って話だし、これにこんなに時間使うなら本編もうちょっと何とかして欲しかったなあ。
先週今週アクションが多いのは嬉しいけど、それも裏を返せば時間余ってるってことだしさ。もう少し描くべきことはあったような気がするんだよ。
オレは基本的にミッチよりももっと紘汰のことを描いて欲しかったっと思うけどな。
「貴虎と仲良くな。あと姉ちゃんに俺は元気だって伝えといてくれ」ってなんとなくアルジャーノンみたい。紘汰がこのセリフを吐くのは納得できるけど、周囲の人間は誰一人として納得出来ないでしょーよ。仲間たちですら。そもそもどうして紘汰がそんな存在にならなきゃいけないんだっていう。
舞ちゃんはこの世界について「間違ったら正しながらやり直す」とか言ってるしそれはいいけど、それってどんなスクラップアンドビルド?破壊と再生しながらこの世界を作り変えていくってこと?戒斗みたいな考え方でもいいんだーと思うとやっぱりこの番組がやりたかったことがよくわかんないです。1年かけて何を見せたかったのか。「この世はさながら戦国」ってことなのか?結局「運命」なのか「ヒーロー」なのか「強さ」なのか「正義」なのか、求めたのは何なのかはっきりしてくれよーって気分。スッキリしねー (∋_∈)
なんか言いたいこと言い切ってない感じはあるけどあんまり突っ込む気力なし。番組から受け取ったものだけじゃ脳内で再構築も出来ません。
ファイナルステージの鎧武ショーが脚本毛利さんで正統派最終回みたいなので、そっちに期待するしかないのか?一応2日目に見に行く予定。まあファイナルのショーはこの何年も絶対はずさないしな。むしろ本当の真の最終回がそこにあるって勢いよね(笑)
 
とりあえずキャストとスタッフの皆さんはお疲れ様&ありがとう!みんな仲良く楽しげなだけでちょっとは救われるよ (´Д⊂ヽ
 
予告。
ドライブ、え、ちょっと思ってもなかったような世界観?どれくらい広がりがあるのか期待する。
車で刑事で、どうなるんだ?