そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

新世紀エヴァンゲリオン 第14巻(プレミアム限定版)

 
おめでとう!完結おめでとう!そして貞本先生にありがとう!
アニメと同じように終わったけどアニメより感動的だよ。ちょっとホロッとした。
庵野監督の業を20年かけて浄化した最終巻にもう一回おめでとう!
13巻の感想書いてなかったけどまあいいや。2年も前のことだしなあw(読書メーターにも登録はしてたのに感想書いてないんでやんの)もちろん普通に面白かったし原作アニメ通りだしw
シンジと綾波のやりとりや、ユイさんとのやりとり(13巻からの伏線)を丁寧に描いてるだけで大筋も結末もアニメと同じ、もっと言うならたぶん最初に庵野監督が想定してた構想とほぼ同じなんじゃないかと思うよ。(アニメのバージョン違いを把握できてないゆるいファンなんだけど)
まあエヴァの終わり方に関していえば、そもそもが描きたいことは同じだけど表現形態がそのとき時の作り手の気持ち(笑)によって違ってるってことじゃないかと思うのよね。今さらその違いを語る必要はないと思うけど。
人によって庵野版(という場合は最初のTVシリーズを指したい)が好きな人、貞本漫画版が好きな人ってのはいると思うけど、基本的にアニメ(とその派生であるのちの映画→新劇場版に至るまで)とマンガはかなりテイストや共感ポイントが違うと思ってるから、漫画版に寄ってきた新劇場版(特に破)なんかがあれー?っていう違和感があるくらいで。(監督はすでに庵野監督じゃないけど)
それでもまあ20年近くヱヴァに係わってきて当初の予定通り、しかもその20年分の人生の上乗せをしてきたこの物語はとても幸せだったんじゃないかって気がするよ。
当初の構想をそのまま見せられるより、いろいろ、特に碇家の親子関係とかで作者が実感出来るようになった分ちょっとレベルは上がったというか。そこが同じ話であっても感じるとこが違う部分なのかなあーと思ったり。ちょっとホロッとしたし。貞本さんは大人だよなあ(笑)
13巻のシンジとユイのやりとりだけパラっと確認したけど、最後に雪が降ったのはユイの思いだったのねえ。
ちょっとした謎もそれなり解けたし、何より自分はいらない子だと思って生きてきたシンジが望まれて生まれてきた、その理由はともかくシンジを特別にするためにユイがあえて犠牲になってたとかは、まあそれを母の愛というには壮大すぎるけどそういうものだというならそういうもんなんでしょう。それひっくるめてユイとゲンドウが出会ったのも運命なのかもしれないし。(ますますもってユイさんて何者だったんだろ)

あとなんだかんだ引っ張ってきたこの物語…はまだ終わってないけど少なくとも漫画版が、始まった時は近未来の話だったのに終わってみれば現実の時間が追いついたとこで終わったってのはなにか感慨深いね。ラストの15歳のシンジくんは来年?再来年くらいのシンジくんか。
再構成された世界がどう整合性を保ってるのかはともかく、シンジに記憶があるのかどうかはハッキリさせて欲しかったような。ミサトさんのネックレスとかさ。それともそれも誰かが望んだ世界なのかしら。
 
オマケのネタバレも予想通りだけど、ユイさんがあんなキャラなのはとても愉快w まさかあそこまで天然だとは…ぼんやり。むしろそれこそ「特別」すぎやしないかしら?
あと真希波は見た目はともかく冬月先生の写真のがそうだと思ってたから当然ユイたちの同期よね。それがちゃんとお話として描かれたのはよかったです。レズなのはともかくw
しかし見た目どうなん?それともただの若作り?(じゃないかって気はするけど)ミサトさんだって30よ?真希波は3つ上なだけでしょ(苦笑)
 
いいけど装丁でちょっと納得出来ないのは、プレミアム版は特別カバーってことだけど、だったらどっかに通常版のシンジくんのイラスト入れといてくれよー。CD同梱のプレ版が箱に入ってるならその箱にでもさー(もしくは逆)これ、通常版も買えってことじゃないですかーもー(たぶん買わない…と思うけど)
貞本さんお仕事CDは4曲21分入り。ちょっとしたキャラクターイラスト&解説ブック付き。イメージ的には確かに14巻に合ってると思うかな。アニメよりもっと優しいイメージだけどなんとなくは分かる。