そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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素敵な選TAXI #10「僕と君の選択肢」(終)

http://www.ktv.jp/sentaxi/index.html
脚本:バカリズム、オークラ 演出:筧昌也
 
ぬるかった。なんということはなくぬるいドラマだった。面白くもなくつまらなくもない感じ。
キャストによってちょっとだけ面白いこともあったけど、なんとなくこのドラマを見た時間を返せという気分。いやここはやはり、1話を見終わったあとで潔く「このドラマを見ない」という選択肢を取るべきだったのか (∋_∈) でも設定は面白そうだったんだよなあ…
全体としてそういう話、つまり元々選TAXIのドライバーは標さんで、枝分さんはピンチヒッターだった…ってのはいいんだけど、とにかくその全体がぬるい。まあこういうのを好きな人もいるだろうけど、毒がないのに心なく、ただただぼんやりしたドラマなのは確か。人死にや不幸話を扱うのに毒がないから全然ぴりっとしなくて、ただただ話に心がないようにしか見えないんだよなー。
しかも枝分さんが最初はただの乗客で〜って話も1話とまるで同じシチュエーション。これ狙ってるの?狙ってるんだよね、当然。
そもそも冒頭で標さんが「お疲れさま〜」って言った時点で「ああ、そういいうことね」ってのは読めたから、これこれこうでしたっていう展開に何の驚きもないし。ここらへんはもう単純に演出として下手くそすぎるってだけなんだけど。ホントにコメディとかギャグのセンス無いよなこの人。
おまけにそのあと1話と同じシチュエーションの話をやるからかったるくてなあ…( ´∋`)
自費分で3ヶ月前に戻りますよって言ってもその間の時間経過に伴う世界の時間の流れってどうなるの?とは思うし、3ヶ月前に戻るってことは彼女の人生云々ではなく枝分さんが選TAXIのドライバーをやったという記憶はともかく事実はなくなるよね。
つーかタイムスリップ的な取り締まりにしてもだから選TAXIってどれだけいるんだという…個々各々のケースで時間ってどういう扱いになるの???意味不明設定。
そういうとこの設定が、発想自体は面白いのに設定の詰めの甘さでものすごくぬるくなるんだよねえ。ロス・タイム・ライフもそうだったけど。
それを上回るストーリーがないからということもあるけど、そういう設定の辻褄の合わなさを些細な事といえるくらいの話の面白さがまったくないのがもったいないといえばもったいない。
脚本にバカリズムを起用しときながら世にも奇妙の「来世不動産」ほどの出来にもならないのがもったいない。ついでに言うならカラマーゾフのインフォマーシャルCMのおかしさにも届かない。
いいけど標さんが乗ってた選TAXIは5世代目出タイムスリップ音が入ってる奴だったってのはともかく、ピンチヒッターの枝分さんが乗ってる奴はなんで6世代目なの?いつ車変えた?
もうこのまま枝分さんは床屋じゃなく選TAXIの運転手をやればいいんじゃないかなあ?あと休んでる間標さんはどうやって稼いでたのか。
カフェCHOICEの面々は過去に戻れるTAXIだって信じてないってのはどうなんだろねえ?先週のあのやりとりって信じてないからこそなのか、でもそれだと標さんや枝分さんがただの頭のおかしい人にならんかな?それ込みで生温かく見られてるってことなんだろか。
どうでもいいけど枝分さんの優柔不断っぷりは酷いと思うな!結婚しなくて正解だよ(^_^;)
とにかく、なんというかすごくハズレなドラマだったとしか…これに費やしたキャストやなんかがもったいなかったとしかいいようがなかったなあ。もう筧昌也は信じねえよ。残念。