そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

花燃ゆ#5「志の果て」

http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/
脚本:宮村優子 演出:末永創
 
今回は面白かったような気がする…んだけど、何が面白かったのかはよくわからない。たぶん野山獄の面々が面白かったんではなかろうか。
重輔の母が出てきて文とのやりとりがあって、それ自体はわかるしつまらなくはないんだけど、視点が全部文の視点なので、結局寅次郎=吉田松陰がなぜ国禁を犯したのかという理由がわからないままよねえ。その情熱は本人が語るんではなく周囲の評価で描写されるって感じだし。
とにかく寅次郎が無茶をやったせいで周りが巻き込まれ、その志が生きて腐る状況になったんではないかなとしか。文もわからないだろうけどオレたちもわからん。
それとも文がそんな兄上寅次郎をわかろうとするようにオレたちにも分かれってことかしら?すでにやったことの理由を探って、この国の現状を知っていく話ってことなのかなあ。
それならわからんでもないけどそれならやっぱりもうちょっとなんつーか、何かが足りねー。キャラ描写?もう少し序盤をじっくりやって欲しかったかも。
まあこのドラマは文を中心としたホームドラマのようなので(そう思って見てる人からしても)、吉田松陰という幕末の偉人ですらただの「ヤンチャな兄貴」なんだろうから、そのつもりで見てたら違和感ないってことかしら。そういう意味では特につまらなくはないんだよね。うん、そういうことか。
でもとにかく前回も言ったけど、「吉田松陰」という人間の話を見たいと思ってた人からすれば相当の肩透かし、これじゃない感満載な大河ってことです。今のところスイーツとまでは言わないけど当事者じゃない人の話を見せられてる感じよねえ。
重輔が死んだのは寅次郎のせいかどうかと言われたらまさに自己責任でしかないんだけど、重輔と寅次郎の人材としての価値の重さを比べたら、いくら寅次郎が彼のことを「友」と言っても通じなくて仕方ないかもね。
ただ重輔の母がなんだかんだ言いつつ息子のことをわかっていたのと比べて、面会のとこを見るに文は「まだわかってない」って話だったなと。
あとやっぱり寿姉さんは酷いです。まあ文が完全に寅次郎兄シンパだし母上はボンクラなのでアンチ視点も必要だけど、なんか微妙に不愉快なんだよねえ。家族としての愛がまったく感じられないというか。そこはフィクションでいいから反発する理由があって会えて辛辣なことを言う人って感じにしてほしいよ。寿姉が出てくるたびに気分悪くなるわ〜