そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

花燃ゆ#13「コレラと爆弾」

http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/
脚本:宮村優子 演出:安達もじり
 
アバンでいきなり寿姉が二人目の子供産んでてビックリした!前回のあのやりとりを考えると普通にビックリですよ!なんだかんだ言ってもやるこたやってんじゃん! (゚Д゚)
あとおきくちゃんの話は、いくらなんでもついさっき買い物したお母さんが見当たらなくなって、気がついたらコレラで医療所に…ってのは相当無茶だなあって気が。子供ほっといてなぜに?どこでコロリもらった?
 
てか今回の話って思った以上に大事かつ重要な話なんじゃなかろうか。コレラにしても爆弾にしても。
さすがに歴史に疎いオレでも新選組!はともかく龍馬伝→八重の桜と見てきたからには尊王と攘夷と倒幕と佐幕が違うんだってことはわかってきたんですが、その上で満を持してこの長州の話である花燃ゆを見ているわけですよ。(あとは薩摩の話はよ!)
長州の若者たちが何に憤慨して何を目指して、てか基本的には日本の未来を本気で憂えたからこそ幕府のやることに絶望し、ソウルジェムを曇らせて魔女化して、そのワルプルギスの魔女はあまりにも強大すぎて日本をメチャクチャに…というのはわかるんだけど、異国を打ち払うための実行手段としての爆弾作りを始めましたっていうのは、たぶん思想的なこととはまったくベクトルが違うと思うんだよねえ。
まあそもそもどんなに理屈を考え議論を重ねても、結局寅次郎の目的に対する手段に実力行使が入ってきた、それを否定しない以上、それはテロリズム、間違った方法論だと思われても仕方ないと思うのよね。
それを考えるとオレは本当に今回の話を見て残念だと思い、悲しくなりました。まあそれが(ある程度には)史実なんだろうけど。
その点坂本龍馬については個人ということもあり思想と行動だけだし、八重さんの場合そもそもが鉄砲好き女子だったというやっぱり個人の嗜好の問題だったこともあるけど、何で長州は議論が専攻して論理的な理屈は通ってたたのにこのような実力行使ありきな過激派体質になっちゃったんだろうなあ…それが世の常なのか。
江戸で学んでいるはずの玄瑞が勝手に京に行ったことや、寅次郎が意見書を買いたりすることをして「止むに止まれぬ気持ち」って言ってたけど、そのへんが会津の「ならぬことはならぬのです」と違うというか、止むに止まれぬ気持ちで突っ走ってもいいものなのかどうか。確かにこの2つの版は相性悪そう。どっちがといえばオレは会津を支持したい気持ち。
でも結果的にこの長州勢が明治新政府の中心となって新しい日本を作ったんだと思うとオレは(;´Д`)もう何が正しいのかわかんないお。
小野為八(ほっしゃん。)が医者から活動家になったってことで久坂玄瑞と出自が被ってるってのもお話的には引っかかりがあるといえばあるんだけど、そんなにも掘り下げないのは結局文の目線だからかなあ。結局旦那を思い出して心配する…で終わるんじゃ意味ないよな。まあ視聴者的にはいろいろ思うところあるけど。というか人を助ける医者の息子が世を憂いて爆弾を作るとはいかなることかと。結局テロかよ。まあ家の事情をこじらせて活動家になった玄瑞とは違って、小野為八ははっきりと答えの出るものが好きという個性があったから、仕方ないといえば仕方ないけど、それで人の命を奪う兵法や武器開発に手を染めるとか、お父さんは息子の育て方をまちがったとしか。
というかコレラ流行り!そこに仁先生(大沢たかお)が、仁先生がいるのにー(ちょうど関東ローカルでJINの再放送やってるし!脱水だからORSで治るのにって教えてあげて!
このコレラが何年かかかって江戸へと向かうのかー…異国からもたらされたってのはタイミングとしてまずかったねえ。災いは常に異邦の神よりもたらされるものなのですよ…