そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

花燃ゆ#14「さらば青春」

http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/
脚本:大島里美 演出:末永創
 
細かいことはともかく、だいたい分かった。
みんなで新しい日本をつくろうという志のもとにカリスマ先生のもとに集って学問を学んでいたはずなのに、気がついたらカリスマ先生はテロリストのリーダーになっていたのであった。文じゃなくてもビックリ。
歴史の詳細を語ってるわけじゃないから細かいことがわからないまま、「え、何が起こっているの?」と思っているうちの衝撃の展開。学問やってるどころじゃないって、寅兄の口からそんなこと聞きとうなかった (>_<) そこんとこ文がちゃんとわかりやすく言ってくれたから、こんなオレでも「そ、どそうだよね、文の言うこと正しいよね…」と思いましたよ。ぼんやり見てても大丈夫w
そういや先週のラストだけど、河原の爆発がおそらく広島の原爆雲をイメージしたのは間違いないよね。
寅次郎が望んだ長州勢による新しい日本というものは、つまるところ無謀な戦争を拡大して原爆を落とされるような戦争になるということを暗示していたってことかしら。それがこの大河ドラマとして必要かどうかはともかく、そういう危うさが寅次郎の思想にあったということなんだろか。理想と手段の最悪の組み合わせとしての最悪の結末を暗示してるってことかしら。
とにかく寅次郎が今の日本の状況を危ないと思っていて、早急に手を打たねばと焦っていたのはわかるけど、だからといって幕府の要人を暗殺してでもというのはぶっちゃけマジでテロリズム。それに同意して血判状に同意する塾生たちは一体どういうつもりなのか。ペンは剣より強しというのにあいつらいきなり爆弾ですよ。稔麿以外それを危ないとは思ってなかったのか?むしろ今そこに久坂玄瑞がいなくてよかったよ。
稔麿が周布様のところに血判状を持って行って、自分で進んで持ってきたのに寅次郎のやってることはどうかと思うとか言ってお役御免されてるの見てたら何が起こってるのかさっぱりだったよ。その後の文との会話でわかったよ。つーか大島さんの脚本だと、ちゃんと文がこの物語のヒロインだという意味があるような気がするよ?w
とにかく寅次郎は理想を掲げすぎて手段を間違いすぎてる。百歩譲って当時の武士だから人を殺すということにハードルが低い、暗殺それ自体の罪はともかく、それが藩の方針にまったく合ってないというのはお父さんが寅次郎を止めるまで薄ぼんやりとしかわかりませんでしたよ。だって寅次郎があまりにそれを当然みたいに言うからさー。そりゃお父さんは命かけてでも止めるよね。
お父さんが止めてお兄さんが止めて、伊之助さんまでもがダメ出ししにきたというわかりやすいタイミングのド修羅場を経て、あまりの危険思想ゆえに閉鎖される松下村塾。そりゃそうだよ…(;´Д`)
そして野山獄に投獄される寅次郎と稔麿が袂を分かつのもわかるというか、そもそも大義や志というお題目はあっても庶民の暮らしを見て情勢を知るタイプの稔麿からしたら、危険な志より自分の暮らしと言うのはまったく同意。文だってそう思ってるよ。そういう意味ではとても印象的なラストな今回の顛末であったよ…今回もすごい話だったー (/_<)
結局間部詮勝は殺されてないよね。井伊直弼が殺されるまではもうちょいか。
そして何をやったどういう人なのか劇中ではまったくスルーな肝心の井伊直弼については紀行で補完と。最近このパターン多い気がするなーw