http://www.tbs.co.jp/yamegoku/
脚本：櫻井武晴 演出：堤幸彦
話のほうは最後までよくわかんなかったよ。最後までというか最後の2〜3話が特に。
ダブスタってほどダブスタなこと言ってるわけでもないから余計に何がいいたいんだって話になるんだけど、結局のところヤクザ礼賛？そう言い切れないとこもあるんだけど、そういうのひっくるめて話がいろいろグダグダというかゴタゴタしてるなあという感想。
バクちゃんのヤクザへの憎しみと刑事としてヤクザを逮捕することとバクちゃんに巻き込まれた人たちがそんなもんじゃ許せないっていうのと警察上層部の思惑と、どこかで筋が通ってるのかもしれないけどオレにはさっぱり。相方にもさっぱりらしいですが。
細かいところはいろいろあるけど最後の展開で一番納得いかなかったのは、橘と水田が逮捕されるのはわかってて（しかも状況的には他のヤクザからの保護目的に近い）佐野が資金運用で実質的に貴船組を潰したのにそれを止めようとする麦秋。なぜ止める必要が？
実際は佐野は麦秋とグルだったわけじゃないんだけど（それもなぜ連携してないのか、それを知らないのかもよくわからん）谷川課長が後ろで手を回してたから警察組織としてのヤクザ壊滅作戦としてはちゃんと成り立ってるのに、麦秋がそこで反対することに理がないよな。
それが仮に麦秋がヤクザを憎む必要がなくなったから（＆足抜けコールの存在に意味がなくなるから）というしょうもない理由だとすればどこに正義があるんだって話になるし。ヤクザなんだから基本逮捕しろよ。（現行犯じゃないと出来ないってのは置いといて）
ヤクザを逮捕せずに足抜けさせて堅気になるために苦しめるのが目的だっていうなら、麦秋のヤクザ（＝橘）への憎しみが解消されたとこで麦秋にそのモチベーションはなくなってるわけだし、だから組を壊滅させるのをやめろってのも”警察としては”おかしな話で。
橘と水田の「親が子を守るのは当たり前」「子だからこそ親を守る」というヤクザの侠気？とか鷲巣の親（水田）に対する思いとか、別にホモ的なことは言わないけどそういう濃い男たちの繋がりを美化してる気もするしなあ。それ自体は別にいいんだけど、このドラマはヤクザを足抜けさせようとするヤクザを憎む刑事の話じゃなかったっけという。
あ、鷲巣は逮捕されたけどたぶん獄中で自決すんじゃないかと思うよ。あいつなら絶対そうするだろよ。戸次が久しぶりにイケメンでカッコよかったのはたいそうおいしかったｗ 鷲巣が長ドスで刺すとこ、すごく刺した！感があってよかった。（人を殺してるのによかったってのもなんですが）あれくらい刺さないと致命傷にはならんよなあ。
まあそんな中で佐野が結局一番アブナくてガチのキチガイだったというのがおいしかったです（苦笑）
別にキャラとしてはキチガイじゃなくてもいいんだけど、ものすごい勝地の本気顔見せてもらいました。底しれなくて怖ええ。こんなドラマ（あえていう）で発揮するにはもったいなさすぎるその演技力！(;ﾟ∀ﾟ)=3ﾑｯﾊｰ こりゃまた大変素晴らしい本気の勝地を見たね。あいつマジでこれまでの人生で闇を見たことがあるんじゃなかろうか。素晴らしい！素晴らしいよ！ (*´Д`)ﾊｧﾊｧ 最終回だけ録っとくよ（他は消した）
佐野はあのまま警察で飼い殺しなのかなあ。どう考えても麸菓子食ってるような人事課長の手に負えるような人間じゃないと思うけど、その人事課長は麦秋を追い出し部屋に入れるような人間だから、実は本当はあんなもんじゃないのかもしれない。人事の実権握ってるし実はすごく怖ろしい人なのかも。最後は麩菓子で誤魔化されてるけどスゴい切れ者なのかも？
というか結局谷川課長と麦秋はどっちの立場が上だったんだ？組織的な意味ではなくて。そこもなんかウヤムヤ。
あとさー、いつ出てくるのかと思ってた麦蒔はまさかのとても普通な渡部豪太って、弱そう。別にいいんだけど結局何だったんだ？受け皿担当？
つーか普通の堅気の会社で足抜けしたといってもヤクザ200人以上ってありえんだろ。教育自体大変だし。単に現場作業員たってそんな簡単じゃないと思うけど、土木の現場は。どうすんだ？というかもう堅気になるのに苦しみ抜かなくてもいいのかよ。普通の人ですら仕事がないのにヤクザの構成員の皆さんが簡単に就職できるとは。
最終的に橘も足抜けして堅気に…て、水田が生きてたら悲しむよ！そもそもなんで足抜け結論に。いや結論というよりヤクザの親分として何をしたかったの、橘は。途中からよくわかんなくなってきたよ。
そしてこっちも神社に21＋1名受け入れって、祭り要員？最近の的屋ってヤクザ関係なしに成り立つんだっけ？もちろん的屋＝ヤクザじゃないのは知ってる。でも足抜けヤクザが的屋やってますって、どこまで許容範囲なのかなあ。表立ってヤクザの資金源にならなければいいのかな。オレのウロな知識ですが、最近一部地域では暴力団排除条例のせいで祭りのノウハウを持った（ヤクザの）露天商がいなくなって成り立たないって話を聞いたことがあるんだけど、そういうネタのつもりなのかしら。どっちにしろ微妙。たぶん今はちゃんとしたとこの祭りはちゃんとした堅気の露天商組合とかが仕切ってるのよねえ。
とにかく全体にヤクザに対して目線が温かすぎて微妙な話になってる印象。
最初の頃の「税金使って足抜けしたヤクザを堅気にする代わりに相応の苦しみを与える」というバクちゃんの信念は正しいと思うしドラマとしても目新しくて面白かったんだけど、その根本が私怨の憎しみで、最終的には実の親だか助けられたからだとかでウヤムヤになるのがいけないし、バクちゃんにとってヤクザが撲滅対象でなくなるのはいただけないかなあと。
むしろ佐野のほうが本気で潰しにかかってたし実績はあげてたけど、そっちはそっちで完全に「趣味」だったのでこれもアウトという（^_^;）
アウトじゃないけど運用の問題？そういうキチガイを上手く使えてないように見えるっていう谷川課長がどこまで確信犯なのかがわからないのがドラマとしては面白くなかったのかなあ。すごく中途半端。
あと麦秋のお母さんがすごくイラッとするくらい頭悪くて嫌になる感じ。それで何の罰も受けてないし。そもそも最初に嘘ついたってことがダメだったんだよ。それなら普通に麦秋が刑事になりたいって言った時に本当のことを言えばよかったんじゃないのかなあ。実の親については完全にスルーされてるけど、どっちにしても犯罪者の娘なのは間違いないけどさ。
もうこのドラマが何だったんだ一体。
いいけど、いつの間にか頭がリーゼントになってきてる水原が三ケ島に渡した「本心」の手紙って何書いてあったんだ？告白？告白？ (*ﾟ∀ﾟ)=3 ﾑｯﾊｰ 結局三ヶ島ってバディとしてはあんま活躍しなかったなあ（^_^;）
あと最後の祭りのシーンで売ってたお面にアイムホームの仮面があったよ！また裏番組disかよ（笑）小ネタも中途半端に入ってるよ？大胆なカメオ出演もたくさんｗムルキンチョってって結局なんだったんだ。ホントにこのドラマが何だったんだ。
