そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

懐かしの「紅い牙」


 
実家に置いといたせいで行方不明になってしまった柴田昌弘のコミックを手に入れたので、メモ代わりに感想書いとくです。ネタバレですよ。
同じくスケバン刑事が無事だったんでどっかにあるはずだけどなぁと思いつつ仕方ないから新しく買おうと思ったら肝心の本がもう売ってませんでした (∋_∈) あとできれば文庫じゃなくコミックス版で欲しかったし、こないだ思い出してヤフオクを探してたらちょうど欲しかった分のセットが出てたんで一気買いであります。ラッキーであります!(オクにしてはちょっと高かったけど)
柴田昌弘って絵柄的にはかなり好みがわかれる絵だと思うけど、初期の作品(70年代の)はともかく80年代以降のブルーソネットあたりが一番脂が乗ってる気がするよ。話もその頃のが一番好きだし。
というかずっと思ってるけどこの人の短編って2時間ドラマとか映画に良さそうなネタがいっぱい転がってるんだけどなあ。SF傾向の出来がいい作品がいっぱいあるし、世にも奇妙のネタになりそうなちょっとしたショート・ショートもたくさんあるのにどうしてテレビ局は目をつけないんだろね?不思議。
そして柴田昌弘の短編の最高傑作といえば「盗まれたなハネムーン」ですね。オタクならわかるはずw 未来都市バランも好きだし、ブルソネに入ってるけどラグナスAD2213も好きな話。ともかくあの時期の短編はどれも面白かった!
でも改めて初期の短編を見てみるとページ数の都合か最後がすごく駆け足で尻切れトンボに終わるものが多くて消化不良感が(^_^;)まあ全体に割りとご都合なとこはあるとしても、どれもSF系でそれなりの説得力があってガッツリ読ませるですよ。

だからブルーソネットはそういう意味ではすごく読み応えがあってよかった。30年ぶりくらいに読んだけどやっぱり面白かった!
むしろ内容は今読んでも面白いと思うけどなあ。テクノロジーはそれなり古いけど内容は全然古くないし、テンポもいいし世界観の広がりとかも好みなのよね。
あの当時の花とゆめは本当に柴田昌弘和田慎二魔夜峰央などなど、素晴らしい男性作家がたくさんいたよ。(男性作家じゃないけどエロイカもあの頃だし、硬派でハードな少女漫画の時代よねえw)他の作家に比べても絵柄は完全少年漫画だし、少女漫画にしては相当グロいしエロもあったけど人気はあったんだ。イメージアルバムCDも2枚出てるし!(もちろん持ってる)
紅い牙から読み始めてブルーソネットだけで19巻あるけど読み始めたらあっという間だし、昔読んだときもこんなだっけって思ったけど内容は殆ど覚えてたからこんなだったんだろうな。
やっぱりソネットですよ、ソネット。当時も今もソネットが好きですよ (*´Д`)ハァハァ オレはソネットファンとして、ソネットが最後はバードと一緒に死ねて心からよかったと思ってるよ(あ、ネタバレ)今読み返してもちょっと泣ける (/_<)
そういや当時すごくえーっ!と思ったのは桐生さんを死なせたことだよ。当時もどうして殺したんだー!と恨んだものですが、いま見てもあまりにもあっさり殺しすぎててほんとどうして殺したんや…としか。もちろんワタルや由里さんもだけど。みんな死んでしまったよ… (>△<) 桐生さんなんか狂言回しとして短編に使いまわせたろうに。(出てるのもあるけどそんなに多くないし)
まあブルーソネットの話自体、最後の最後はかなり拍子抜けするくらいあっさり終わらせてて、そういやバードとソネットの最後はハッキリ覚えてるのにそっからどうやって収束したかウロだったなあと思ったけど、セリフの説明だけってやっぱり忘れてるものよね。というかあのラストはもう少しいろいろ後日談が欲しいなあ。タロンのその後も気になるけど、杵島くんとか昔のバンドやNOVAのメンバー、由里さんの無輔と助手、あと桐生さんの仲良し彼女(ヘリオトロープの)とかさ。ランのその後の話(ググって思いだした「32シャッフル」)は当時ちゃんと読んだ気はするけどどっかでコミックス化してたっけ。
そうそう当時は桐生さんが死んだ時点で、ああもうこれの続きは描く気ないんだなあ… (>_<) と寂しく感じたんだけど、実際はどうだったんだろな。ブルーソネットとしても紅い牙としても、いろんな設定、ストーリーの伏線や布石はほとんど回収してるし展開としてはまったく文句がつけようないくらいにきっちり終わってるだけに、あまりにも尻すぼみなあのラストは残念とかガッカリというよりとても寂しかったよ。
まあランの話で長編ってキャラ的にも設定的に難しい気がするのよね。ブルーソネットソネットが主役でランが主人公だからバランス良く面白かったのかも。ただバードやソネットはどのみち死ぬ運命だとしても、あまりにもメインの重要キャラ一掃しすぎててツライです…(何気に久保ちゃんも死んじゃったのもツライ)イワンだけでも残ってて本当によかった。

そのせいもあって90年代以降のクラダルマとかサライとかはまったくノレないままだったのよね。あと青年誌に移ってエロ多めになったせいもあるし。
とりあえず今回は紅い牙と花ゆめ関連の物を一度に手に入れたんで満足です(グリーンブラッドもすぐ届く)
ラブ・シンクロイドとフェザータッチオペレーションは読みたいけど別に持ってなくてもいいかなってくらいなので、あとはミッシングアイランドとかキングでやってたラリーのやつとか短篇集欲しいよ。