そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ど根性ガエル#4

http://www.ntv.co.jp/dokonjyo/
脚本:岡田惠和 演出:狩山俊輔 原作:吉沢やすみ
 
先週の分、真面目に見るの忘れてましたよ( ´_ゝ`)うっかりうっかり
今週はなんかいい話だった。いいというか染みるというか、なんてことないいつもどおりにひろしがダメでダメなりに頑張って〜なストーリーなんだけど、いろんなところに世界の秘密が隠れてる感じ。ひろしのダメさがダメだけじゃないとこも今回は良かった。
「俺が頑張るとロクなことがねえ」というひろしの呪いの力、スゲェw
松ケンの寅さん力もスゲェ。もう松ケンが寅さんをやればいいんじゃね?なんだろ、あの下町テヤンデェ感(笑)
そしていつも死ぬことばかり考えてるピョン吉… (/_<)
「おいらもうすぐ死んじゃうんじゃないのかな。だって母ちゃん、おいらカエルの寿命とっくに過ぎてんだぜ?」
「ど根性で何とかなさい。あたしは嫌だからね、家族が減るのは絶対イヤ」
ピョン吉のこれが死ぬ死ぬ詐欺であってほしいけど…!
そういや明らかに明示されたけど、メインキャラはみんな親と死に別れてるんだね。年齢考えたらかなり高確率だと思うけど、本当に死の色が濃いなあ。
ひろしのサングラスのこだわりというか逸話がお父さんの形見だったというのをゴローの話でみんなが知るってこと、なんだかんだいいながらもひろしがみんなに愛されてるってことだと思うんだけど。みんなのためにもひろしは「ダメ」じゃなきゃいけないのかも?
そしてサングラスを取り戻してくれたピョン吉に悪態つきながらも感謝し、心配してくれた仲間たちにも乱暴なもの言いをするけど、その心は「どうせゴローのやつが俺の父ちゃんの話でもしたんだろ。苦手なんだよそういういい話の人みたいになんのがよ」という照れ隠しとか。
それをわかってるピョン吉が「ダメなやつでいるのも大変なんだな」というと、自覚的に「みんなの期待にこたえるのはてーへんだ」とうそぶくひろし。子供だけど子供じゃないというこの絶妙さ。岡田さんの脚本、今回はとても不思議な流れ。
そしてやっぱり町を出て行った人は大人という町の謎パワー発動。
ゴリライモの子分だったモグラが花火職人として町にやってきたら、フツーに結婚してフツーに子供3人のお父さんとか、本当にフツーの大人に成長してて、それをみんなが勝ち組と思うとか。
あの中だと勝ち組だと思ってたゴリライモですらそうでなかったというその事実(笑)
時が止まったようなあの町の中で、「普通の幸せ」って何なんだろうね?
そのモグラ改めトンビの花火のお陰でみんなが自分自身を振り返り、亡くなった者達に思いを寄せる(ピョン吉はまだ死んでないけど!)、そういう「物語」すら「いい話は苦手なんだ」といってしまうひろしのナイーブさよ。
自分から自覚的にダメでいることでひろしはどうしたいのか、変わらないことに固執するのは変わることが怖いからと言ったらこのドラマ終わっちゃうような気がするんだけど。
ゴローが自分の父ちゃんの話をしたことに思い至るくらいなんだから、やっぱりピョン吉が死にかけてんのは気がついてるんだよなあ。気がついてるっていう描写だよな、あれ。
てことは、ひろし的にはピョン吉がそろそろ寿命だっていうのはわかっていつつも今まで通りのダメひろしを装いたいのか、それともいなくなるピョン吉のために成長した自分を見せて安心させたほうがいいと思ってるのか。そのまま変わらないほうが安心できるとピョン吉ですら思ってるようなあのやりとりが切ねえよ。
どちらにしてもピョン吉がいなくなったら本気でダメになりそうで怖いよひろし…いやそこで大人になればいいんだけど、それもなんか想像しづらいというか。
こういう話のあとにこのエンディングはタマランなあー (/_<)
あとまあその辺りの箱庭的閉じた感じをなんとなくぶっ壊してくれてる京子ちゃんのおばあちゃんの濃さときたら(笑)なんかあれかな、呪い避けみたいな強力なパワーが有るのかな、おばあちゃんきたら雨上がったし。
今回の前田敦子の京子ちゃんはとても良かったw あれくらいキツイのはいいなあw
それとゴリラパンは箱に蓋つけたほうがいいと思うぞ、衛生的にもw