そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダードライブ #44「だれがハートを一番愛していたか」

テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/drive/ 東映 http://www.toei.co.jp/tv/drive/
脚本:三条陸 監督:石田秀範
『これが失恋、というものか…』
 
『だがこの胸の痛みがむしろ誇らしい。人間に近づけたような気がする。
 俺は霧子を愛している。だから彼女の愛を守るために戦おう。
 人間が未来へと紡いでいく、その絆こそが愛だ』
おおお…チェイスの愛の深さに泣ける… ほぼ無表情で頬を濡らす涙という巨匠の演出は限りなくコメディっぽいのに言ってることはちょーリリカルポエマー。
人間の嘘には良い嘘と悪い嘘の他にも本心を隠すための嘘があるということを知っているチェイスさんなら愛についての独自見解を語ったとしても不思議じゃないし、彼の言う「愛」が好きとか嫌いとかでなく「人間らしさ」そのものである(たぶん)ということに泣ける。
チェイスさんは愛の求道者や!それでこそ人間の想いを守るヒーローや! (´Д⊂ヽ
そんなチェイスにももろわかりの感情が、進ノ介といい霧子といいお互いまったくわかってなかったという当事者ゆえのお間抜けさも映画を見た後だとなんだかすごく切ないよ。チェイスがやったことはまさに人の想いを未来につなぐことです。泣ける。

それでこれはブレンのやったこととも微妙にリンクしてるけど、キーになる感情が「妬み」なブレンにはハート様を一途に愛するしかも優秀なメディックの存在が必要だったし、ブレンの優秀さはハート様に認めてもらってこそだから「優秀で誠実な」ブレンは、ハート様に対してだけそうであったのだよね。愛と妬みは紙一重
まあ正直ブレンのキャラって確立するのが遅くてけっこうブレてたと思うし、だからこそ番組的にネタキャラになったんだと思うんだけど、それをロイミュードの人間化とするならそれはそれで。いろんなデータを蓄積することでより人間らしくなっていくのはAIなんかもそうだし。
その過程でメディックに「同情心」を持ってしまったけど、まあ彼の場合その時点では超進化してたしな。むしろ超進化したからこそよりそいいう複雑な感情を知って人間に近づいていったのかなあ、そんな描写はなかったけれど。
というかロイミュードの最終目標ってなんなんだろ。人類を支配するという行動的なことじゃなく存在としての目標というか。人間を越えるためにその感情を収集した結果が人間化?だって知るというより取り込んでいくんだもんな。
今回はブレンさんの最後だったけど、ぶっちゃけオレはどのキャラもそうだけどネタキャラ化した時点であまり興味がなくなるので(番組都合で動かされるから)ブレンの死自体は、彼はもう少しうまく立ち回れなかったのかと思ったかなあ。それじゃ番組的クライマックスにならないけど。
ただ自分というものの個性に疑問をいだき、蛮野に改造されたメディックの秘密を知った結果メディックの想いの方を優先し、それが敵を欺くには味方から…という自己犠牲の行動になったという意味ではブレンはとても気の毒だと思う。でもそこであんなにもブレンのすべてだったハート様にほんの一時でも仲間に裏切られた絶望を味あわせたブレンは愚かだと思うよ…ブレンは本当に馬鹿だ… (/_<)
そしてオレ様は今回はブレンの最後だというのに、もうどうしてもハート様の方に気持ちがいってしまうよ。ハート様…!
考えれば考えるほど今回の石田監督演出の真骨頂は、あの消えていくブレンに手を伸ばすハート様のあの表情じゃないかって気がするよ。蕨野くんの演技がまた気持ち入りすぎてヤバかったのもあるけど、あれはもうたまらん切ない (>_<) ハート様の無念と絶望と悲しみが溢れすぎてる。あのシーンはすごい久しぶりな巨匠の男の美学演出だと思う。さすが男の美学、男キャラの表情を撮らせると天下一品ですよ、巨匠ヽ(;▽;)ノ メディック(美少女)よりもハート様(男のカッコよさ)w

そして蛮野!もう蛮野憎い…!ギリリ!
あ、約束の地をリークしたミスターXが蛮野自身だったーってのはともかくとして。(いいけどそれを突っ込まれるあの木の茂みの剛と進ノ介とチェイスの3人組マジカワイイ)←さすが巨匠w
だって前回、約束の地を調査するロイミュードって都心の地図をもってうろついてたんじゃなかったっけ。なのにそれがあんな人里離れた山奥の湖って変じゃんよ。(と言って本物の約束の地が街中じゃなかったらあれだけどw)というかなんでグローバルフリーズに約束の地ってのが必要なのか。
蛮野はロイミュードの力を吸い取ってどうするのか、蛮野が支配する世界って(004が生きてれば)あの映画のサプライズフューチャーになるはずだった…ってことよねえ。
本当にロイミュードよりも卑劣で残虐で狂ってるのが「人間」ってことが大変絶望的です。あいつ絶対改心しねえよな。
進ノ介や霧子とチェイスの恋愛ネタやロイミュードの人間化、敵とか味方とか関係なく存在として器がでかくてカッコイイハート様は基本的に人間讃歌だと思うんだけど(ジョジョかよ)、人間には本当に本気のクズの悪党もいる、たぶんそれも人間だからこそっていうのがどうにも遣る瀬ないことですよ(ディオ様かw)
でも蛮野@ゴルドドライブの高笑いが、計画が潰えた絶望の笑いだと思ったら実はしてやったりな笑いだった…ってのはもうちょいわかりやすくても良かった気がする。間にちょこちょこCM入るからわかりにくいよー。
あと004がまさか自爆するとは思わなかったんでそれも意外。なんであえてクリムの頭脳を持ったロイミュードを使い捨てにするんや蛮野。イミワカンねー。
あー本当に最終回の展開的には蛮野が限りなく自業自得で惨めに死んでいくことを願うよ。蛮野を倒すために誰も犠牲になってほしくないね、雑魚ロイミュードですら!そういやロイミュードも結構減ったと思ってたけど、東映ロイミュードリスト見たらそうでもなかった、まだかなりいるやん。あれって第二第三のハートやブレンたちが出てきたりしないのかなあ?ナンバーの数の大小って絶対?
あと「仮面ライダー純」があまりにも一瞬のネタすぎてそれ必要だったのかよwww
何気に剛がロイミュードに対して「同情はしない、と思ってたけどチョー頭にきてる」ってのは逆にロイミュードに対してかなり親近感アップってことよねえ。
あ、そうそう忘れるとこだった、霧子のお見舞いに来た進ノ介と鉢合わせな剛とチェイス(ってかどうして剛とチェイスが一緒だったのか)の剛の「押しが弱い進兄さんはカワイイ」ってのなんなんだ!なんなんだ! (*゚∀゚)=3 ムッハー あのシーンって何もかもが今まで見たことないやりとりだよ!
あと進ノ介と霧子は似たもの同士すぎるよ!チェイスも一苦労w
 
予告。
まさか本当にチェイスが!?いやでも「仮面ライダーチェイサー 死す」としか言ってないし!それってベルトとチェイサーのシフトバイクがが使用不能になるってことじゃないの?最近まったく「仮面ライダーチェイサー」って言ってなかったしそういうことだよね…と信じたい。チェイスさんはたぶん李さん一家になると信じてる。きっと新しいドライブピットにいつの間にかいるんだよね…?

東映公式。
映画とテレビの繋がりの解説してるけど、わかったようなわからないような。時期とシンクロして40話と41話の間ってのはわかるけど、そこだけでチップの謎を回収してベルトは新しくなってますーってのはそうだと思ったけど、004クリムロイミュードの存在も映画には繋がらないってことで?
まあそこの間の話と言われても進ノ介と霧子の関係の認識がー…ねえw 息子のこと思いだせよ進ノ介w(あと初代ピットのクラシックカーの残骸はどうなったのか)