そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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リスクの神様#9,10(終)

http://www.fujitv.co.jp/risk_no_kamisama/index.html
脚本:橋本裕志 演出:城宝秀則石川淳一
 
最後の2話だけだいぶ放置してて見たのは年末ですよ。順番狂うからあえて最終回の放送日に入れたけど。
最後までかなりハードめのビジネスサスペンスとしては面白かった…んだけど、伝わらねえ〜(^_^;)
結局黒幕的なポジションは白川新社長で、西行寺たちのやろうとしてたことは彼の負債隠しを暴くってことで、成り行きで坂手社長は退陣したけど西行寺たちの目的は達したと。西行寺が呼ばれたのはそもそもその白川社長の負債隠しを暴くためだったと。
でもその影の、本当の真の真相は会社のためというより日本の将来のためにあえて泥をかぶった西行寺の父親、つまり関口元専務がとても立派だったって話よね。あえて立派だったっていうけど。
家族を犠牲にしても日本のエネルギー事業のため国際法に違反するのがいいのか悪いのかっていうと良くはないけど、昔の商社マンにはそういう気概があったって話だよね。たぶん。家族からしたら当然たまったもんじゃないけどさ。
最後の最後、遊撃隊として西行寺のリスク管理が功を奏した神狩がそれを明らかにしたけど、それで西行寺は父親のやったことを許せたのかどうか、まあ彼ももういい大人なので許すしかないんだろうけど、そういうことなのかな、あの最後は。
思ったんだけど、神狩の彼氏の原田が自殺しようとして出来なかったけどうっかりしたら自殺して罪被せられてたよね?過去に関口専務も逮捕されるくらいなら自殺するという選択もあったと思うんだけど、そこで会社のために罪を背負い家族の汚名を被っても死ななかった、未だに真相を言わなかったってのは相当スゴい精神力ってことよね。西行寺はずっとそんな父親を憎んでたんだし。
でも真相を知った西行寺がその父親の決断と人生を否定すると告げたことを「それでいい」という、あの親子の和解としてはものすごく苦いけど良いシーンだった。田中泯もすばらしかったです。
とにかくやっぱりこのドラマはこんなコメディっぽいタイトルつけたのが間違いだと思うなあ。数字が悪いのも仕方ないと思うけど。
内容もやりたいことはわかるんだけど、ビジネス的な慣行とか流して見るにはちょい難しくて、これを平日ボンヤリと見てても何がなんだかわかんないって意味でももったいないと思う。何度も言ってるけど話のクオリティはよく出来たビジネスサスペンス小説だと思うし、NHKとかなら「ハゲタカ」みたいにハードでもそれなり指示されるんだろうけど。いやまあそれもたぶんベストセラーの原作ありきだよね。いろいろもったいないかも。
おっさん萌えなドラマとしては大変見たいもの見られたし楽しめたしこれでいいけど、最後まで見ててもトダエリはちょっと違ったなあ。東大卒の超エリートって、もう少し骨太な賢そうなタイプの女優さんだとまた違ったと思う。トダエリが向いてなかったってだけで頑張ったとは思うけど、最後までコレジャナイ感あったのは残念。