そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フラジャイル#3

http://www.fujitv.co.jp/FG/index.html
脚本:橋部敦子 演出:城宝秀則 原作:草水敏、恵三朗
 
今回みたいな話、病名がわからなくて不安な患者さんの気持ちも、行名が確定でき感くて焦る医者の気持ちもわかるんだけど、ストーリー自体の運び方がすごく苛々しててなんか楽しくないよ。
なんで智尋は中西先生(中村俊輔)が患者にクローン病だと言ったって岸に言わないのかなあ。ダメじゃんそれ。
中西先生が優秀なのも内視鏡の結果で診断がつかないという岸の言うこともはわかるんだけど、それとこれとは別の話だと思うのよ。だってこれ、医者が信用できるかどうかっていう話じゃん。その裏でどんなことがあるのかっていうことだけど、病理が100%の確定診断が出せないこと=岸の天才性っていうのが解りにくいのはどうかと思うんだ。
これ原作からしてそういう話なのかなあ。なーんかすっきりしねー。何となくだけど誰も得しないように見える展開だよね?ドラマとして見たいのはそこじゃねえ感というか。
話として何かを貶めないと持ち上げられない話は見てて楽しくないと思うんだけど、結局最後は岸の「僕のいうことは絶対だ」という信頼感こそが岸の天才性という話で、それはなかなか病名確定ができない医者の言うことを信用できるかっていう話にもなるんだけど。そこが中西先生が拘ってたプライドだし。
ただまあこの話って、患者の為を思っての行動も自分のプライドにこだわることも結局結果としては同じになるじゃん?だから余計に中西先生を岸がやり込めることを良しとは思わないんだよねー。
とりあえず何となくだけど、智尋がさっさと岸に報告してりゃここまで拗れなかったんじゃねとしか。だってクローン病の治療が結核を悪化させたんじゃんよ。あとそれならなぜクローン病の治療をしてはいけないのかってとこで押すべきだったと思うわ。結核だって分からないにしても、結論がわかってるドラマなんだから、その治療内容くらいは言っといてくれれば結核だってなった時に見てる方もピンとくると思うの。ただたんに智尋が中西先生より早く反応して処置してっていうの見せられても、だからお前が(繰り返し)〜としか思わないのよね。
あ、旦那の咳はどう見ても伏線だったけど、そこは目立って咳をしてなくても潜伏結核の人もいるっていうのはわかる。でもどっちにしても中西先生にそこまで求めるのは酷だと思うわ。智尋が旦那の咳を知ってたのだってたまたまなんだから。(見返したら中西先生の診察の時も咳はしてたけど、あの程度の咳で何かに気がつけってのは無理だよな)
ドラマ的には咳が伏線だろうって予想はできるけど、それはそれでいいんだけど、見ててあんまり楽しくはないんだよなあ。